更新日: 2019.07.03 その他資産運用

投資初心者が知っておくべき投資にまつわる専門用語とは?

執筆者 : 船津正明

投資初心者が知っておくべき投資にまつわる専門用語とは?
誰もが一度は一獲千金の夢を見たことがあるのではないでしょうか。「できればごく短期間で儲かる株や投資信託を知りたい…」とはいえ、ネットなどにあふれる情報が正しいかどうかを見抜くには、知識が必要です。
 
本稿では、初心者が最低限理解しておかなければいけない専門用語について解説いたします。
 

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船津正明

執筆者:船津正明(ふなつまさあき)

CFP1級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員1種 日商簿記2級 生命保険・損害保険募集人資格
所属団体 日本FP協会 兵庫支部 幹事
こうべ企業の窓口 会員
認定NPO法人 はんしん高齢者くらしの相談室 正会員

2014年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設しました。 2015年より中小企業経営者をサポートする相談窓口「こうべ企業の窓口」の会員として、また認定NPO法人「はんしん高齢者くらしの相談室」の正会員として地元の高齢者をサポートする地域貢献活動も行っております。その結果、専門外のご相談にも対応出来る態勢が整いました。

https://funatsufp.com/

資産運用は分散投資が成功の近道!

短期間で大きな利益を上げるのがどれほど難しいことかは、投資経験が長い方なら理解していると思います。一時的に儲かったとしても、たった1日でその利益が吹き飛ぶということもあります。
 
それを防ぐために、「分散投資」という手法を使います。特徴や値動きが異なるものを組み合わせて運用するのです。
 
下の図は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、日本の厚生・国民年金の資産を分散投資で運用している実例です。(平成30年度第2四半期の運用状況)なんと約165兆円という巨額な運用を行っている、世界最大の機関投資家なのです。しかも、過去の暴落を経ても3%程度の運用実績を上げています。
 

 

ポートフォリオとは?

上図のような、具体的な金融商品の組み合わせを指します。「ポートフォリオを組む」とは、「どういうタイプの投資信託を買おうか?」「どの株をどれぐらい買おうか?」などと検討することです。
 
上図では5つの金融商品に分散しています。それぞれ違う動きをするものを組み合わせて、リスク分散することが可能です。飲みものに例えるとミックスジュースのようなものですね。
 

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アセットアロケーションとは?

運用が成功するかどうかの鍵を握っているのが、「アセットアロケーション」です。分かりやすく言うと、運用する資金をどのような割合で投資するかを決めることを指します。
 
その人の資産状況やリスク許容度(どれくらいの損まで耐えられるか?)や運用目的(どのくらいのリターンを目指すのか?)によって配分は異なります。
 
より高いリターンを目指したいのであれば、上図の配分内容の中で国内株式と外国株式のウェイトを増やし、短期資産(普通預金など)や国内債券(日本国債など)、外国債券(外国政府発行の国債など)のウェイトを下げます。
 
マーケット環境に合わせて、この配分の変更を行うことを「リバランス」と言い、定期的に行う必要があります。
 

そもそもリスクとは?

一般的に、運用で使う「リスク」という言葉は、結果が不確実であることを意味し、損失と利益両方の可能性を含みます。
 
その損益の変動幅が小さければ「リスクが低い」、損益の変動幅が大きければ「リスクが高い」と言います。当たり前ですが、ローリスクでハイリターンの投資商品はありません。絶対安全で確実に儲かるというネット情報が嘘だと、すぐに見抜けるでしょう。
 

運用に必要なコストとは?

運用で成功するために、もうひとつ重要な要素が、いかにコスト(費用)を抑えるかです。個別の株式であれば、口座を開設している証券会社ごとに売買手数料が決まっており、店舗を持つ対面型より、店舗を持たないネット証券が有利です。
 
売買手数料は目に見える費用なので分かりやすいですが、投資信託で運用する場合、「信託報酬」という費用が別途かかります。これは目に見えない費用のため、意識されていない方が多く、注意が必要です。
 
信託報酬は投資信託ごとに決められていて、0.1%台の安いものから2%超えの高いものまで、いろいろなタイプがあります。どんなに運用が失敗しても、信託報酬は必ず投資元本から引かれてしまいます。信託報酬が安めの「インデックス型」という、特定の株価指数や債券指数に連動するタイプをおすすめします。
 

税金は?

通常は利益に対して、20.315%の源泉徴収です。損失が出ても、原則他の所得と損益通算はしてくれません。ただし、3年間は損失の繰越控除ができるので、年間の損失が出たら確定申告をしておきましょう。
 
今は非課税で運用が可能な、確定拠出年金やNISA、つみたてNISA、ジュニアNISAといった制度があるので、投資効率を上げるためにうまく活用してください。
 
出典
年金積立金管理運用独立行政法人「平成30年度第2四半期運用状況(速報)」
 
執筆者:船津正明(ふなつまさあき)
CFP1級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員1種 日商簿記2級 生命保険・損害保険募集人資格
所属団体 日本FP協会 兵庫支部 幹事
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認定NPO法人 はんしん高齢者くらしの相談室 正会員