更新日: 2019.07.02 その他資産運用

静かに注目を集める「金投資」とは一体ナニ

執筆者 : 高橋庸夫

静かに注目を集める「金投資」とは一体ナニ
最近「金(ゴールド)」を中心とする、「貴金属への投資」に注目が集まっているようです。
 
金、プラチナ、銀などの貴金属は、それ自体が形を有し、価値があるため、「実物資産」と呼ばれています。
 
これに対して、現金や株式などの有価証券を「金融資産」と呼んでいます。仮に、企業が破綻すると、金融資産である株式などの資産価値はゼロになってしまう可能性もあります。
 
その一方で、それ自体に資産価値がある実物資産は、安全な資産という側面を持っており、株価急落などの不測の事態に備え、投資先を分散し、保有資産全体の目減りを防ぐ「守りの役割」を担うことができます。
 

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高橋庸夫

執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

貴金属投資の種類と特徴

貴金属投資としての実物資産の代表は「金(ゴールド)」ですが、そのほかにもプラチナや銀、さらにはパラジウム、レアメタルなどの種類があり、資産ごとに異なる特徴を有しています。
 
「金」は、紙幣が登場するまで通貨として使用されてきたこともあり、世界中で古くから希少性のある資産として取り扱われてきました。また、価格変動の傾向としては、株式の値動きとは反対の動きを示す傾向があると言われます。一般的には、市場規模が大きく、安定性があるため、長期にわたる資産形成に適していると言われています。
 
「プラチナ」は、金と比べて生産量が圧倒的に少ないため、希少価値が高い貴金属とされています。金や銀と違って通貨としての役割はなく、主にディーゼル自動車の排ガスを除去する触媒などの工業用として利用されているため、自動車の売れ行きが良い、好景気の際に需要が高まる特徴があります。価格変動は、金とは違い、基本的には株価に連動する傾向があると言われます。また、市場規模が小さいため、価格の変動が激しい傾向があります。
 
「銀」は、金と同じく通貨として使用されてきましたが、金と比べて価格が安価なことが最大の特徴となります。主に工業素材として使用されるため、景気動向に影響を受けやすく、市場規模も小さいことから、価格の変動が激しいとされています。
 
つまり、貴金属投資の中で最もポピュラーな「金投資」は、いつの時代においても普遍的な価値を持つ実物資産であり、景気にも影響されにくいため、さまざまなリスクにも備えることができる安全資産であると言えます。
 
例えば、通貨や債券などは、発行体である国の情勢に左右されることがありますが、「金」にはそのような発行体がないため、特定の国に起きる政治リスクなどの影響を受けないという特徴も有しています。
 
そういう意味では、いざという時のための安全資産として、少額ずつでも買い増していくことで、将来の有事の際に恩恵を受けることがあるかもしれません。
 

貴金属への投資方法

投資方法としては、現物購入のほかに、積み立て(純金積立など)や、貴金属の上場投資信託(ETF)などの方法があります。
 
純金積立については、手数料として主に、年会費と購入手数料がかかりますが、販売している会社ごとに設定に違いがあります。毎月の積立金額によって購入手数料の金額が決まる会社が多いため、どの会社で積み立てを始めるかの選択が重要なポイントとなります。
 
貴金属のETFでも、人気が高いのは金ETFです。金ETFとは、金の価格変動に連動した上場投資信託のことを言います。上場しているため、株式と同じように売買取引が可能です。比較的手頃な価格から投資がスタートできることや、現物で運用するよりも手数料などのコストが安いことなどのメリットがあります。さらに、現物との交換が可能な銘柄も一部あります。
 

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まとめ

古くから「有事の金」と言われていますが、金がその価値を最も発揮するのは、戦争や経済危機、自然災害などが起きた「万が一の時」です。普遍的な価値を持つ金は、有事の際にも価値がゼロになることはありません。
 
さて、皆さまは、昨今の株価の乱高下、米中貿易戦争の激化、世界各地の地政学リスクの高まり、自然災害への不安などなど、今後の情勢をどのようにお考えになるでしょうか。
 
「有事の金」この言葉を、心の隅に置いておくことも有効かもしれません。
 
執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)
ファイナンシャル・プランナー
 

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