更新日: 2021.05.27 株・株式・FX投資

株式投資を始める前に覚えておきたいこと(4)銘柄選びのヒント

執筆者 : 西山広高

株式投資を始める前に覚えておきたいこと(4)銘柄選びのヒント
株式投資を始めようと考えている人が、最初に考えるのは「どの銘柄を選べばよいのか」ということではないでしょうか。2021年5月時点、東京証券取引所には1部企業だけでも約2200の銘柄(※)があります。これだけある中から投資する対象を選ぶには、自分なりの基準を考えておく必要があります。
 
今回は銘柄の選び方のヒントについてお伝えします。

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西山広高

執筆者:西山広高(にしやま ひろたか)

ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士、宅建マイスター(上級宅建士)、上級相続診断士、西山ライフデザイン代表取締役
 
http://www.nishiyama-ld.com/

「円満な相続のための対策」「家計の見直し」「資産形成・運用アドバイス」のほか、不動産・お金の知識と大手建設会社での勤務経験を活かし、「マイホーム取得などの不動産仲介」「不動産活用」について、ご相談者の立場に立ったアドバイスを行っている。

西山ライフデザイン株式会社 HP
http://www.nishiyama-ld.com/

銘柄選びのヒントは身近なところに

初めて株式投資を始める人が、まったく知らない銘柄を選ぶのは難しいでしょう。まず、知っている会社から考えるというのはいかがでしょうか。
 
例えば、スーパーに行けばお酒コーナーにはビールのキリン、アサヒ、サッポロや宝酒造(宝ホールディングス)など。食品の日清製粉やハウス食品。加工肉コーナーには日本ハム、伊藤ハムやプリマハム。冷凍食品コーナーにも味の素やニチレイ、マルハニチロ。
 
お菓子コーナーには江崎グリコ、カルビー、亀田製菓、湖池屋。食用油の日清オイリオやJ-オイルミルズ。ドレッシングやたれのコーナーに行くとキユーピーやカゴメ、エバラ、キッコーマン。乳製品コーナーには森永乳業や雪印メグミルク、などなど。
 
街を歩いていても、洋服店のユニクロ(ファーストリテイリング)やしまむら、洋服の青山(青山商事)。携帯電話はNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク。自動車はトヨタ、日産、ホンダ、スズキ。
家電量販店に行けばソニー、パナソニック、東芝、日立、三菱電機。
 
これらはすべて東京証券1部上場企業です。挙げればきりがありません。
 
その中でも自分が普段買う製品や利用する店、サービスに着目してみてはいかがでしょうか。
 

まず、投資対象を意識する

普段生活していても、株式投資をしている、あるいはしようと考えている人が意識しながら周りを見渡すと、いろいろなところに投資対象の候補銘柄(会社)の製品やサービスがあることに気が付くかもしれません。
 
自分が普段買っている商品だけでなく、ある会社が発売した新製品、始めた新サービスなどに対し「これは売れる」「これははやる」というものにいち早く気が付き、将来その商品がヒットすればその会社の収益が上がり、株価も上昇する可能性があります。
 
ただし、その会社が扱う商品はほかにもいろいろあるはずです。例えば、家電量販店で見かけるパナソニックや東芝などのような銘柄は、そのほかにもさまざまな事業を手掛けており、家電製品の売り上げは会社の全売り上げに比べればほんの一部です。
 
1つの商品からその会社に親近感が沸くということはあるでしょうが、投資対象としてみるならば会社の全体像、事業の構成なども見ておきたいところです。
 
幸いなことにインターネットや書籍などで、こうした情報は比較的簡単に入手できます。
 
気になる会社が見つかったら、しばらくその会社の値動きをチェックします。最近では、yahoo!ファイナンスなどで株価の推移を簡単に調べることができます。もう少し長期の情報や、その会社の全体像をつかもうとするならば「会社四季報」などを購入すれば、より詳しく情報を得ることができるでしょう。
 

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気になる会社があってもすぐに買ってはいけない

身のまわりにはさまざまな商品やサービスがあり、気になる会社や商品が見つかるとすぐに購入を考える方がいます。しかし、株式投資を始めたいからといってもすぐにその銘柄を買ってしまうと失敗することがあります。
 
株式相場はその会社単体の業績がよければ単純に株価も上がる、というわけではありません。為替やほかの銘柄の値動き、そのほかさまざまな経済環境にも影響を受けます。景気、経済状況の変化に影響されやすい銘柄もあれば、さほど大きな影響を受けないものもあります。
 
景気には波があります。その波が大きなうねりのような波なのか、小さな波なのかは過ぎてみないとわからない部分もあります。慌てて飛びつくとそのタイミングが高値で、購入したあとに値が下がるといったことはよくある話です。高値づかみしないようにするためにも全体相場の波を見定めたいところです。
 
かといって、1番安いところで買おうなどとは思わないことです。そんなことはプロでもできません。理想的なタイミングは下がり基調だったトレンド(傾向)が上がり基調に転じた時といわれます。これを正確に見定めるのも難しいことですが、最終的には自分の判断です。
 
世の中には多くの評論家やアナリストがいますが、自分の資金で投資をして得た経験ほど役に立つものはありません。時には損をすることもあるでしょう。全戦全勝はあり得ないのが株式投資です。株式投資で利益を上げるには「損は小さく、利益は大きく」が鉄則であり、そのためにもエントリー(=購入)のタイミングを計ることが重要になります。
 

株式投資のスタンスにもいろいろ

購入するときに「この銘柄は買ったら少なくとも10年は手放さないつもり」であれば、短期的な値動きはあまり気にしなくてもよいかもしれません。一方で、1日に何度も売り買いする「デイトレーダー」のような投資家もいます。このような売買を継続して行う場合には、一日中目深の推移を見守り、常にタイミングを計っていなければなりません。
 
普段仕事をしているなどで「常に株価をチェックするのは無理」という方には、買ってから売却までの期間で少なくとも1ヶ月程度。できれば3ヶ月から1年くらいの期間を想定した取引をお勧めしたいと思います。
 
株価は休日を除いて毎日変動します。このくらいの期間を設定しておけば、ちょっとした値動きに一喜一憂せず、冷静に市場の動きを分析できるのではないでしょうか。
 
(※)日本取引所グループ「上場会社数・上場株式数」
 
執筆者:西山広高
ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士、宅建マイスター(上級宅建士)、上級相続診断士、西山ライフデザイン代表取締役

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