更新日: 2021.08.30 NISA
NISAで狙う高配当銘柄の探し方とは?
今回は、NISAを利用して初めて株式投資にチャレンジする方が知っておきたい、高配当銘柄を見つけるポイントをご紹介します。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
NISAで高配当を狙う理由
NISA(少額投資非課税制度)には、年間120万円まで5年間非課税となる一般NISAと、年間40万円まで20年間非課税となるつみたてNISAがあります。そのうち、個別株式に投資ができるのは一般NISAのみです。
株式は、値上がりした場合に得られる値上がり益と、株式数に応じて支払われる配当金の2つの利益を狙うことができますが、一般NISAで取引を行った場合、このどちらの利益も非課税となります。
これから値上がりが期待されている商品や、高い配当金がもらえる高配当商品は、NISA口座で保有すると非課税効果が最大限活用できます。
例えば、利益が10万円出るA商品と、利益が100万円出るB商品があったとします。
特定口座などの課税口座と、一般NISA口座の両方を持っている方の場合、課税口座ではローリスク・ローリターンなA商品を保有し、一般NISA口座では利益が高くなる可能性があるB商品を持つ方が、以下のとおり非課税効果が大きくなります。
課税口座:A商品保有
利益約8万円(税金2万円)
NISA口座:B商品保有
利益約100万円(税金ゼロ)
課税口座:B商品保有
利益80万円(税金20万円)
NISA口座:A商品保有
利益10万円(税金ゼロ)
ただし、投資では利益が出る可能性がありますが、大きな損をする可能性もあります。例年高配当だった企業の銘柄も、経営状況によっては配当金が支払われない年もあるかもしれません。
また、NISA口座では利益を非課税にすることができますが、損が出た場合に確定申告をして損益通算をしたり、損失の繰越控除(3年間)を行うことはできないので、その点について覚えておきましょう。
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高配当銘柄の探し方
NISAで投資する高配当銘柄を探す場合、SBI証券や楽天証券など、大手のネット証券会社が用意している高配当の銘柄をスクリーニングする機能を利用すると便利です。
スクリーニングとは、数多くの銘柄の中から指定した条件に合ったものを絞り込むことですが、例えば楽天証券には「スーパースクリーナー」という検索機能があります。高配当銘柄を探す場合、この中の「NISA高配当銘柄」という項目を選択すると高配当銘柄を簡単に検索することが可能です。
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自分で行う企業分析
自分自身で投資する企業を分析して、高配当銘柄を探したり、絞り込む練習もしてみましょう。一般的には、配当利回りが3%以上あると高配当の銘柄だといわれています。しかし、いくら高配当だといっても企業の経営が不安定な場合、大金を投資するのは危険です。
高配当で優良な企業を探すためには、配当利回りだけではなく、時価総額やROE(自己資本利益率)など、いくつかの指標をチェックしてみましょう。
これらの指標を確認する際には、金融やITなど、同じ業界内の他企業と比較することが大切です。同じ業界内で配当金は高い方か、経営は安定しているのか、企業規模は大きいのかを見ると、優良企業を探しやすいでしょう。
いかがだったでしょうか。NISAでの株式投資では高配当銘柄など、利益が出る可能性がある銘柄に投資をすると非課税効果を最大限活用することができます。
一般NISAで、個別株式への投資にチャレンジしてみたいと考えている方は、証券会社のスクリーニング機能を利用したり、自分で企業分析を行って、高配当銘柄を探し出すところから始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者