更新日: 2021.09.17 NISA

NISAで配当金を非課税にするには?配当金の受取方法をチェック

執筆者 : 下中英恵

NISAで配当金を非課税にするには?配当金の受取方法をチェック
NISAは、株や投資信託で得た売却益や配当金にかかる利益が非課税になる、大変お得な制度です。ただし、株式投資の配当金を非課税とするためには、受け取り方について注意する必要があります。
 
今回は、NISAで初めて投資にチャレンジする方が覚えておきたい、配当金の受取方法の種類や注意点について確認していきましょう。

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下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

配当金の受取方法は4つ

株式投資を行った場合、配当金がもらえることがあります。配当金の受取方法は、以下の4つから選択することが可能です。
 
このうち、NISAで配当金を非課税で受け取るためには「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があります。「株式数比例配分方式」に設定しておけば、確定申告など特別な手続きなしで、自動的に非課税で配当金を受け取ることができます。
 

1. 配当金領収証方式

発行会社から郵送されてくる配当受領書を、ゆうちょ銀行など取り扱いのある金融機関へ持参して配当金を受け取る方式。
 

2. 登録配当金受領口座方式

保有する全ての株式の配当金などを、指定した銀行口座で受け取る方法。
 

3. 個別銘柄指定方式

銘柄ごとに指定した銀行口座で配当金を受け取る方式。
 

4. 株式数比例配分方式

保有する全ての株式の配当金を、証券会社の取引口座で受け取る方法。同一銘柄を複数の証券会社で保有している場合、残高に応じて各社の口座へ入金されます。
 
なお、配当金の受取方法を「配当金領収証方式」「登録配当金受領口座方式」「個別銘柄指定方式」に設定している場合、NISAで買い付けた株の配当金は非課税とはならず、およそ20%の税率で税金が源泉徴収されてしまいます。
 

株式数比例配分方式で覚えておきたい注意点

NISAにおいて非課税で配当金を受け取りたい場合、ネット証券では現在の配当金の受取方法を確認できる画面があるので、必ずチェックしておきましょう。証券会社にもよりますが、権利が確定する2~3日前までに受取方法を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。
 
また、NISAで配当金を非課税でもらうために「株式数比例配分方式」を選択すると、同一の証券会社や、他の証券会社の特定口座、一般口座で保有している全ての株の配当金についても「株式数比例配分方式」での受け取りとなります。
 
証券会社ごとや、株式の銘柄ごとに異なる受取方式は選択できないので、その点に注意してください。
 
なお、「配当金領収証方式」「登録配当金受領口座方式」「個別銘柄指定方式」で配当金を受け取った場合は、確定申告の際に総合課税を選択して配当控除の適用を受けられます。
 
また、申告分離課税を選択することで特定口座や一般口座の商品の譲渡損失との損益通算や、3年間の繰越控除ができます。
 

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配当金の使い道

「株式数比例配分方式」で配当金を受け取った場合、そのお金を使ってNISAで他の銘柄を買ったり、再投資を行うことが可能です。ただし、NISAで投資した場合は、その年の非課税枠が減ってしまうことも覚えておきましょう。
 
また、証券会社に振り込まれた配当金は、そのまま自分の銀行口座へ出金することもできます。ネット証券の画面などから出金指示をすれば完了です。
 
いかがだったでしょうか。NISAで資産運用に初めてチャレンジする方の場合、配当金を受け取ること自体が初めてとなるので、受取方法について迷ってしまうかもしれません。
 
今回ご紹介した内容を参考にして、NISAで必ず非課税で配当金がもらえるように受取方法の設定状況を確認しておきましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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