つみたてNISAの基本の仕組みって?途中で一時停止や積立額の変更はできる?
配信日: 2021.10.16
つみたてNISAは、少額から投資ができ、定められた期間における利益が非課税となる制度です。ここでは、つみたてNISAの概要やNISAとの違い、利用する際のポイントをまとめました。
これを読めば、つみたてNISAのおおよその仕組みが理解できるはずです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
聞くのは耳ではなく心です。
あなたの潜在意識を読み取り、問題解決へと導きます。
https://marron-financial.com
つみたてNISAとは?
つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援する目的で設けられた非課税制度です。
専用の金融機関口座で定期的(毎月/毎週/毎日など)に一定額を積み立てて、対象の投資信託を少額購入する方法で運用し、生じた分配金や譲渡益は20年間非課税となります。
つみたてNISAで購入できるのは、長期的な積立・分散投資に適した、一定の要件を満たす限られた投資信託のみです。つみたてNISAを利用することで、まとまった資金がなくても少額ずつの投資が可能となります。
また、対象商品があらかじめ低リスク商品に絞られているため、初心者でも投資を始めやすい制度だといえるでしょう。
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
積み立てNISAの利用条件とNISAとの違い
つみたてNISAの主な利用条件は、次のとおりです。
・利用できる人:日本国内在住で、口座開設年の1月1日時点で20歳以上の人
・開設できる口座の数:原則1人1口座
・非課税投資枠:新規投資額毎年40万円まで
・買付周期:毎月・毎週・毎日など
・非課税期間:商品を取得した年の1月1日から20年を経過する日まで
つみたてNISAとNISAとの大きな違いは、非課税期間や年間の購入上限額、対象商品、買い付けの周期です。
つみたてNISAの非課税期間が20年間あるのに対して、NISAは5年間と短く設定されています。一方、年間の上限額はつみたてNISAの40万円に対してNISAは120万円と高額です。
また、対象となる金融商品の制限や買付周期がない点で、NISAの方が自由度が高くなっています。
【PR】SBI証券のNISA(ニーサ)
つみたてNISAを利用するときのポイント
つみたてNISAには、さまざまな細かい運用ルールがあります。制度を上手に活用するために、次のような「できないこと」「できること」を押さえておきましょう。
・いつでも売却できるが非課税枠は再利用できない
・余った非課税枠の繰り越しはできない
・一時停止や積立額変更ができる
・NISAとの切り替えができる
それぞれ詳しく説明します。
いつでも売却できるが非課税枠は再利用できない
つみたてNISAで購入した金融商品は、いつでも好きなときに売却できます。ただし、売却した部分の非課税投資枠は、再利用できないため注意しましょう。
例えば投資信託を40万円分購入し、同じ年に20万円分を売却したとしても、その年の非課税投資枠の残りは0のままです。
余った非課税枠の繰り越しはできない
使い切れなかった非課税投資枠があっても、翌年以降への繰り越しはできません。2021年に20万円しか非課税投資枠を使用しなかったとして、2022年の非課税投資枠が(40万円)+(2021年の残りの20万円)=60万円にはならないということです。
また、つみたてNISAでは非課税期間が終了した際のロールオーバー(保有する金融商品の翌年の非課税投資枠への移管)もできません。
一時停止や積立額変更ができる
つみたてNISAでは、積み立ての一時停止や積立金額の変更ができます。希望する場合は、つみたてNISA口座のある金融機関で、積立設定解除や変更の手続きをしてください。
一時停止をする場合、停止したことで非課税投資枠に余りが生じても、翌年以降へは繰り越せません。積立金額を変更する際は、年間の積立金額が40万円を超えるような変更はできないことに注意しましょう。
NISAとの切り替えができる
つみたてNISAとNISAは、年単位での切り替えが可能です。切り替える際は原則として、前年の10~12月に手続きを完了する必要があります。
ただし、同一年中に両方の利用はできませんので、切り替えた場合は翌年からが切り替え後のNISAを利用することとなります。また、買い付けを一度でも行うと、その年は切り替えができないため注意しましょう。
つみたてNISAの仕組みを理解して上手に利用しよう
つみたてNISAは、少額から投資を始められて、なおかつ分配金や譲渡益が非課税となるお得な制度です。NISAと比べると非課税投資枠は小さいものの、商品の選択がしやすく、投資初心者でもチャレンジしやすい仕組みになっています。
つみたてNISAの運用にはさまざまなルールが設けられているため、しっかり理解して、制度を最大限活用しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員