更新日: 2021.10.31 株・株式・FX投資
実はこんなに簡単! ネット証券で初めての投資3ステップ
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
ネット証券で口座を開設する
資産運用を始める場合、証券会社で口座を開設する必要があります。投資初心者の方は、まずネット証券で口座を開設しましょう。数あるネット証券会社の中からどこを選んだらよいか分からないという方は、「SBI証券」と「楽天証券」の2社のうち、どちらかを選べば安心です。
2社ともに日本のネット証券会社の中では口座開設数が多く、手数料の安さ、取扱商品が豊富という特徴があります。
SBI証券は外国証券やIPO銘柄の取り扱いも多いため、まずは投資を始めて、慣れてきたら外国株式への分散投資などで運用の幅を広げたいという方や、IPO投資にも興味があるという方に向いています。
また、楽天証券は楽天ポイントを使った投資やポイント還元のほか、スマホアプリの使いやすさにも定評があります。
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おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
まずはつみたてNISAで
SBI証券や楽天証券で口座を開設するときは、「つみたてNISA」の口座を一緒に開設しましょう。つみたてNISAは、毎年40万円の投資枠内で得た分配金などの利益が最長20年間非課税となる制度です。
投資初心者の場合、最初から多額の投資を始めるのは心配だと感じる方も多いでしょう。まずは、つみたてNISAの年間40万円の非課税枠内で投資を始め、慣れてきてから投資額を増やしたり、商品を買い増ししていくと安心でしょう。
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インデックス投資信託を買ってみよう
つみたてNISAの商品は、あらかじめ一定の基準を満たしている長期、積立、分散投資に適している公募投資信託と上場投資信託(ETF)に限定されています。2021年10月1日時点で、つみたてNISAの対象商品は200本です。
日本では、2021年9月末時点で6000本近く公募投資信託が販売されていますが、つみたてNISAは、すでに商品が絞り込まれているため、商品選びが簡単に行えるでしょう。
さらに、つみたてNISAの商品は手数料が安く、頻繁に分配金が支払われない、投資家が大きな損をしにくい商品が集められているので、投資初心者の方でも、利用しやすくなっています。
その中から、日本や海外のインデックス商品を選んで投資をしてみましょう。例えば、以下のような商品がおすすめです。
<ニッセイ日経225インデックスファンド>
日経平均株価に採用されている銘柄の中から、200銘柄以上に投資を行い、日経平均株価(225種・東証)に連動する成果をめざす。
<eMAXIS Slim米国株式(S&P500)>
主としてS&P500(米国の代表的な株価指数)に採用されている米国の株式に投資を行い、S&P500の変動率に一致させることを目的としている。原則、為替の変動リスクを抑える為替ヘッジを行わない。
これらの商品は、日本の日経225や米国のS&P500のような経済指標と同じ動きを目指すインデックス投資信託なので、その仕組みが分かりやすいことが特徴です。「結局何に投資しているのか分からない」「為替取引やデリバティブ取引など、商品の仕組みが分からない」など、投資家が不安を感じにくい商品となっています。
初めて投資をする方は、日本や米国など投資する地域を選び、その地域のインデックス商品から始めてみるのがおすすめです。つみたてNISAでの1万円くらいからの投資でも、十分、資産運用の勉強になるでしょう。
もちろん、比較的リスクが低いといわれているつみたてNISAの投資信託に投資をしていても、損をすることがあるかもしれません。しかし、一時的な小さな損得にとらわれず、つみたてNISAでは長期的にお金を増やすことを目的に、気長に続けていくことが投資を長続きさせる上で重要です。
いかがだったでしょうか。「ネット証券」「つみたてNISA」「インデックス投資信託」という3つのポイントを確認すれば、誰でも簡単に資産運用にチャレンジすることが可能です。今回ご紹介した内容を参考にしながら、まずはネット証券で口座を開設するところから始めてみましょう。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者