実は株の魅力はそれだけではありません。配当金もとても魅力的な投資目的になります。また、企業によっては、株主優待という制度を用意しているところもあります。
株主優待は、株を保有してくれている人(株主)に対し、株数に応じてさまざまなサービス(割引券など)や自社製品などを還元するものです。
今回はこの配当金や株主優待は、そもそもどのようなものなのか、またいつまでに保有すれば権利がもらえるのかについてまとめてみました。
ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
大学を卒業後、大手証券会社に就職。約10年間、個人のお客様への資産コンサルティング業務に主に携わる。勤務中に、資産コンサルティング業務の延長線上に、ファイナンシャルプランナーという仕事があることを知り、お客様に寄り添ったコンサルティングができることに共感し、資格を取得。アメリカでは資産管理の一生涯のパートナーとして時には金融に詳しいお茶飲み友達として身近な存在であるファイナンシャルプランナーという仕事を、日本でも普及させたいという志を持って一般の方への情報発信をしている。
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
マネーディアセオリー株式会社 代表取締役
リュクスセオリーFPサロン 代表
大学卒業後、都市銀行に入行。複数の銀行、法律事務所勤務中に、人生の悩みは結局のところお金と密接に関係することを痛感、人生をより幸せで豊かにするお手伝いがしたいとファイナンシャルプランナーに。FP会社にて勤務後、独立。これまで500件以上の個人相談を担当すると共に、セミナー、執筆と幅広く活動。相続・資産運用・住宅相談・リタイヤメントプラン等を得意とし、個人相談にも力を入れる一方で、セミナーや企業研修、執筆を通じてわかりやすくお金の知識を発信することに注力している。
配当金って? 配当利回りとはなんですか
配当金は、その企業が利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。保有株数によって株主がもらえる配当金額は変わってきます。
例えば、A社は1株1000円の株で、配当金を1株あたり20円出しているとします。その株式を100株購入するといくら配当金がもらえるでしょうか。(注1)
【もらえる配当金(年間)】
20円×100株(購入株数)=2000円
【購入にかかる金額】
1000円×100株=10万円
この配当がはたして多いのか少ないのかを判断する基準として、「配当利回り」というものがあります。これは、1株あたりの年間配当金を株価で割ることで、配当金が株価の何パーセントの割合になるか(配当利回り)が算出できるものです。
【配当利回り】の例
20円÷1000円×100=2
この例では、1000円の株価の株が100株で10万円ですから、10万円の投資で2000円の配当がもらえるとは魅力的ですね。利回り2%と聞くと、現在の金利情勢からするととても魅力的に感じられるかと思います。
ただし、株式は日々値上がりや値下がりをしているため、投資金額が上下するということには注意してください。
銘柄ごとの配当金がいくらなのかに関しては、企業のホームページや会社四季報、証券会社各社の株式銘柄検索システム等において確認できます。
また、配当は半期ごとに増額や減額もありえますし、または業績がふるわなかった際には無配(配当金なし)のこともありますので、株式取得後の保有の間も必ず最新の情報を確認してください。

