更新日: 2022.04.14 資産運用

ウクライナ侵攻で揺れる相場。個人投資家はどうすべき?

執筆者 : 下中英恵

ウクライナ侵攻で揺れる相場。個人投資家はどうすべき?
ロシアがウクライナに侵攻し、世界経済が大きく揺れています。日本や世界の株価が日々乱高下したり、原油価格が上がったりと、不安定な市場が続いていますが、個人投資家はどのように対応したらいいのでしょうか。
 
今回は、激動する世界経済や市場において、冷静さを保って着実に資産を運用していくポイントをご紹介します。
※この記事は2022年4月12日時点の情報を基に執筆しています。
 
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

損切りをするべきか

株価や投資信託の価格が乱高下しています。大きく下がったときは、損失をそれ以上拡大させないために、損切り(売却により損失を確定させること)をした方がいいのかと迷っている投資家もいるかもしれません。
 
しかし、インデックス投資信託などを「つみたてNISA」でコツコツと積立投資しているような場合は、慌てて損切りする必要はないと考えられます。
 
確かに現在、株価や投資信託の価格は全体的に下がる傾向が見られますが、ロシアとウクライナの問題が解決すれば、また経済はゆっくりと立ち直ると予測されます。
 
時間はかかるかもしれませんが、ウクライナ侵攻前の水準まで投資信託の価格が戻る可能性は十分あるので、今は損切りをする必要はないでしょう。むしろ、引き続き積立投資で少しずつ商品を買うことで、今後の値上がり利益を狙える可能性もあります。
 
ただし、現在ロシアなどの個別株やロシアルーブル建ての商品を保有しており、今回の世界経済の混乱の影響で大きく価値を下げる可能性がある、そしてその復活まで時間がかかると考えられる場合は、損切りの検討が必要なケースがあります。
 
万が一、企業が倒産してしまうと、株の価値がなくなってしまうので、特にロシア関連の商品を保有している場合は注意深くチェックしておきましょう。
 

積立投資はやめるべきか

日々揺れ動く市場価格に不安を感じ、つみたてNISAやiDeCoでの投資にストレスを感じている方もいるかもしれません。もし現在、積立投資を続けることが精神的に大きな負担になっているなら、一度投資から離れてみることも選択肢の1つです。
 
その場合、今まで買い付けた資産は売却せずに残しておきましょう。保有し続けておくと、今後価格が戻る可能性が十分にあります。今は新規買付のみを一回お休みし、世界経済が安定してから、つみたてNISAやiDeCoを再開するのがおすすめです。
 
一方、そこまで大きなストレスを感じずに投資ができる方は、積立投資を続けていきましょう。投資信託の価格が下がっているタイミングでも積立投資をしていれば、世界経済が安定した際には、逆に大きく利益を上げる可能性があります。
 
積立投資は、できるだけ日々の値動きには惑わされず、一定のペースで続けていくことが大切です。
 

投資を続けるポイントとは

リーマンショックやコロナショック、今回のウクライナショックなど、さまざまな要因で世界経済や市場が大きく揺れ動きます。どんな状況でも冷静さを保ち、資産運用を続けるためには、以下のような投資の基本を押さえることが大切です。

●長期投資を行う(慌てて売らない)
●分散投資をする(個別株より、世界のインデックス投資信託を保有する)

今回のウクライナショックについても、問題が解決すれば、世界経済はまた安定すると考えられます。日々のニュースに目を通しつつも、基本的な投資スタンスを変えず、積立投資を続けるようにしましょう。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。不安定な世界情勢を報じるニュースに心を痛めている人は多いと思いますが、私たちができることは残念ながら限られています。
 
個人投資家は再度、投資の基本に立ち返り、冷静さを失わずに今までどおり資産を管理し、運用を続けていきましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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