更新日: 2022.04.25 その他資産運用

投資商品としての金(ゴールド)にはどんなメリットがある? 買うのはいつがいい?

投資商品としての金(ゴールド)にはどんなメリットがある? 買うのはいつがいい?
装飾品として人気のある金(ゴールド)ですが、投資の対象としても「有事の金」といわれ、資産を守るために金が保有されることがあります。今回は、投資として金を購入することについて考えてみたいと思います。
吉野裕一

執筆者:吉野裕一(よしの ゆういち)

夢実現プランナー

2級ファイナンシャルプランニング技能士/2級DCプランナー/住宅ローンアドバイザーなどの資格を保有し、相談される方が安心して過ごせるプランニングを行うための総括的な提案を行う
各種セミナーやコラムなど多数の実績があり、定評を受けている

https://moneysmith.biz

なぜ金(ゴールド)は人気なのか

昔から金は装飾品として人気が高く、また資産運用目的として金を保有する人もいます。
 
世界共通の資産である金はインフレに強いとされ、「有事の金」といわれるように戦争や大規模な自然災害、金融危機が起こったときに資産のリスク回避として金が買われることもあります。
 
なぜ金は投資先としても人気があるのか、その背景には1816年にイギリスで始まった金を通貨の価値基準とする「金本位制」があると考えられます。
 
金本位制は、国の中央銀行が発行した紙幣と同額の金を保有し、いつでも相互に交換ができるという制度です。現在では金本位制はほとんどの国で廃止されていますが、この名残があり、戦争や金融危機など有事の際には金の人気が高くなります。
 
また、金は世界での埋蔵量が限られているため、保有していると価格が上昇する可能性があります。
 

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金を保有するメリットは?

資産運用目的として金を保有することのメリットは何でしょうか?
 
金を保有すること自体では利息や配当が出ないため、資産運用に向いていないという考えもあるかもしれませんが、金価格の上昇に期待して保有するという人もいると思います。
 
金など貴金属の計量に「トロイオンス」という単位が用いられますが、30年前の1991年からの2021年末までの1トロイオンス当たりの金の価格の推移は、図表1のようになります。
 
【図表1】

※THE WORLD BANK 「Commodity Markets」より筆者作成
 
各国が発行している貨幣や株などと違い、金は世界共通であり、世界に市場があるため、換金しやすいというメリットがあります。
 
世界の金の埋蔵量は限られているので希少性も高く、価値が無くなることはないのかもしれませんし、価格も上昇する可能性は高いのではないでしょうか。
 
また、前述したように金はインフレに強いともいわれます。物価が上昇するということは、違う目線で見ると貨幣価値が目減りすることになります。同じものを買う場合、値上がり(物価上昇)したときにはお金を多く払う必要があり、お金の価値が目減りしたといえます。
 
こうしたインフレ時にも金は影響が少なく、さらにインフレが起こったとしても金の価格は上昇する可能性もあります。
 
なお、金を保有するときに自宅での保管にはコストはかかりませんが、紛失や盗難のリスクがあるため、金融機関の貸金庫などに預ける場合は手数料がかかるというデメリットもあります。
 

金の買い時はいつ?

では、金の買い時はいつなのでしょうか。
 
「損をしたくない」「価格が下がるのが不安」と購入を躊躇(ちゅうちょ)している人もいるかと思いますが、有事の金というように、貨幣や株式などの信用性が低くなったときには金に人気が集まり、価格が上昇します。
 
そのため、金を安く購入しようと思うのであれば、経済が堅調な時期に買っておくというのがいいのかもしれません。
 
また、投資の世界でよく使われる「ドルコスト平均法」という手法があります。これは難しいことではなく、一定期間ごとに一定額で購入していくという投資方法です。
 
価格が変動するものに対しては、ドルコスト平均法が有効だといわれています。ただし、短期的に行うにはリスクが高くなりますので、長期で購入していこうと考えるのであればドルコスト平均法を利用するといいでしょう。
 

まとめ

最近の金価格の上昇で、金投資へ関心を持つ人もいるかもしれません。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大時やロシアのウクライナ侵攻といった有事の際に、金に資産を換える傾向があります。
 
資産運用として考える場合は、今後の金の価格上昇を狙った運用になりますが、こういった価格が上昇したときには購入を控え、できればドルコスト平均法による長期での買い付けを考えておきましょう。
 

出典

THE WORLD BANK Commodity Markets
 
執筆者:吉野裕一
夢実現プランナー

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