更新日: 2022.06.29 その他資産運用
資産を外貨で保有したい! どんな方法がある?
そこで今回は、資産を外貨で保有する方法について紹介します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
資産を外貨で保有するメリットとデメリット
資産を外貨で保有するメリットは、リスクを分散できる点と、為替差益(為替レートの変動によって生じた利益)を得られる可能性があることです。
資産を日本円でしか保有していない場合、現在のように円安(外貨に比べて円の相対的価値が下がること)が加速すると、実質的な資産が目減りしていることになります。
しかし、外貨、例えば米国ドルでも資産を保有していれば、急激に円安が進んだとしても、資産の目減りが円だけで資産を保有している場合に比べて小さくなります。また、円安による為替差益で、外貨の保有量によっては実質的な資産が増える可能性もあります。
逆に、外貨で資産を保有するデメリットには、円を外貨に換える際に為替手数料が生じることや、円高の状況においては為替差損(為替レートの変動によって生じた損失)によって元本割れとなってしまう可能性があることが挙げられます。
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資産を外貨で保有するにはどんな方法がある?
資産を外貨で保有するということは、外貨に投資しているということです。そのため、保有する方法によってリスクが異なります。そこで、どういう方法で外貨を保有しているのか、その仕組みについて理解しておかなければなりません。
外国株や外国債券
外貨での資産保有は、投資についての知識を要するほか、リスクも高くなりますが、外国株や外国債券を購入することでも間接的にできます。外国株や外国債券の場合は為替リスクに加えて、株価変動などの影響も生じるため、後述する外貨預金よりもリスクが高くなります。
個別の株式や債券となると、さらにリスクが高くなるうえ、市場や世界情勢に応じて購入銘柄を選ぶための知識も必要となるので、分散投資がしやすい投資信託やETF(上場投資信託)で購入するのがおすすめです。
なお、つみたてNISAやiDeCoを通じ、投資信託で米国株など海外資産が含まれる銘柄を保有している場合、外貨という形で資産を直接保有しておきたいなど特段の理由がないかぎり、外貨による資産形成を考える必要性は低いでしょう。
外貨預金
外貨で資産を保有する方法として、多くの人がイメージされるものに外貨預金があります。外貨預金を行う場合は、銀行で外貨預金の口座を開設し、円を外貨に交換して預金することになります。
外国株のような大きな値動きや配当によるリターンは期待できませんが、仕組みがシンプルで分かりやすく、通貨によっては値動きも小さい場合があるため、リスクを抑えられるというメリットがあります。
外貨建て保険
外貨で保険料を支払い、保険金や解約返戻金も外貨で受け取る外貨建て保険も、外貨で資産を保有する方法として有効です。通貨にもよりますが、日本の保険商品に比べて保険料が安くなる傾向があり、保険料が同じ金額なら、より高い給付を受けられる可能性があります。
しかし、万が一に備えるための保険で外貨建てを選択していると、為替リスクから想定していた補償を受けられないリスクがあります。
また、複数の通貨が関係する分、通常の円建ての保険よりも仕組みが複雑となるため、十分に理解しないまま契約してしまうと、保険としての役割を果たせない場合もあるので注意が必要です。
まとめ
円だけではなく外貨で資産を保有することで、円安時において資産を守ったり、増やしたりすることができます。その一方で、為替リスクによって資産が減ってしまうこともあります。
資産を外貨で保有したいと考えたときは、ファイナンシャルプランナーなど外貨や資産運用に詳しい専門家へ相談して決めることをおすすめします。
執筆者:柘植輝
行政書士