更新日: 2022.07.11 資産運用

「つみたてNISA」はなぜ、安全な投資だと言われるの? 理由や仕組みを解説

執筆者 : 棚田将史

「つみたてNISA」はなぜ、安全な投資だと言われるの? 理由や仕組みを解説
つみたてNISAとは、「つみたてNISA口座内での投資で得た利益を非課税にする」という国の制度です。年間40万円までの投資信託(ファンド)の運用益・分配金が対象になります。
 
つみたてNISAの活用は「投資初心者向けの低リスクな投資」とよく評されます。今回は、つみたてNISAがなぜ「安全な投資」と言われるのか、安全性の観点からみていきましょう。
 
棚田将史

執筆者:棚田将史()

2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員1種

SBI証券のNISA(ニーサ)

SBI証券のNISA(ニーサ)

おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

理由1.投資信託には「分散効果」があるから

つみたてNISAの対象銘柄は、全て投資信託です。投資信託とは、運用の専門家が投資家から集めた資金で投資を行い、その運用益を投資家へ分配するという仕組みの金融商品です。
 
つみたてNISAでの投資の場合、「投資信託自体が持つ銘柄分散」と、「積み立て式の購入による時間分散」の2つの分散効果が得られます。
 
投資信託は、商品自体が「株式20%・債券20%……」や「A社株式30%・B社株式10%……」と、異なる値動きをする複数の銘柄を組み合わせています。つまり購入するだけで、複数の銘柄に分散投資したことになるのです。
 
また、つみたてNISAでの運用は必ず積み立て方式(年間で40万円なら毎月の積立額は12分割した約3万3333円)での購入になるため、長い目で見ると1回当たりの購入価格が平準化されていきます。「高値のときに買い過ぎて損をした!」というリスクを低減できます。
 
図表1 毎月の積立額が平準化する仕組み(積立額1万円の場合)


出典 金融庁 投資の基本
 

理由2.金融庁認定の銘柄が対象だから

つみたてNISAの対象になるのは、金融庁が認定する「長期・積み立て・分散投資に適した公募株式投資信託・上場株式投資信託(ETF、証券取引所に上場している投資信託)」のみです。
 
怪しい投資先や、リスク・各種手数料が高い銘柄などは原則として認定されませんので、どの銘柄を購入しても大きな損失につながりにくいメリットがあります。
 

理由3.初心者でも購入タイミングに迷わないから

つみたてNISAは積立方式で購入する必要がありますので、投資初心者が陥りがちな「購入タイミングがわからない」という迷いがなくなります。手続きを行い購入金額やタイミングを設定した後は、放置しているだけで自動的に買い付けてくれます。
 
毎月の購入金額は、原則としていつでも変更が可能です。手続きの方法は証券会社ごとで変わりますが、大体が「マイページにアクセスして変更する」「支店の窓口で申請する」のいずれかになります。
 

理由4.毎月100円や1000円から始められる商品があるから

証券会社によっては、毎月100~1000円からの積み立てに対応するつみたてNISAの商品をそろえています。少額投資として始められる上に、損失額を抑えることが可能です。
 
毎月100~1000円の投資では、得られる利益も微々たるものです。しかし、投資初心者にとっては、「自分で銘柄を選んで購入する」という実践経験が得られます。
 

SBI証券のNISA(ニーサ)

SBI証券のNISA(ニーサ)

おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

つみたてNISAを始める前に注意したいこと

つみたてNISAの安全性を解説してきましたが、投資である限りリスクは存在し、「100%安全でデメリットはない」とは言い切れません。つみたてNISAにも次のデメリットが存在します。


・元本割れのリスクは存在する
・銘柄のラインアップが限定される
・一括購入ができない(一度に40万円分を購入するなど)
・得られるリターンが少ない傾向がある
・損益通算や赤字の繰り越し控除など、損失時の税制優遇制度が使えない

とはいえ、つみたてNISAは他と比較しても、リスクやコストを抑えやすい投資方法です。初めて本格的な資産運用をする方にとって、つみたてNISAは比較的始めやすい制度といえるでしょう。
 

出典

金融庁 つみたてNISAの概要
一般社団法人 投資信託協会 そもそも投資信託とは?
三菱UFJ銀行 つみたてNISAってどんな制度?
SMBC日興証券 つみたてNISAのおすすめ銘柄 初心者が選ぶべきファンドと考え方
SBI証券 SBI証券のNISA・つみたてNISAでワンコインから資産運用
 
執筆者:棚田将史
2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員1種

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