更新日: 2022.07.25 その他資産運用
投資の新しい形! 個人投資家と企業を結ぶ「融資型クラウドファンディング」
当記事では、融資型クラウドファンディングの概要やメリット、利用する上での注意点などを解説します。
執筆者:棚田将史(たなだ まさふみ)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員1種
融資型クラウドファンディングとは?
融資型クラウドファンディングとは、「資金を集めて何かをしたい企業等」と「投資家」を結び付けるサービスです。募集人はサービスを通じて資金を募り、集めた資金で新規事業や不動産運営などを行います。
貸付型クラウドファンディングや、ソーシャルレンディングとも呼ばれます。
「クラウドファンディングって、投資家に見返りがあまりないのでは?」と思われるかもしれません。実際のところ、ニュースなどでよく見るクラウドファンディングは「購入型」や「寄付型」と呼ばれ、募集人を応援する意味合いが強くなっています。
一方で融資型クラウドファンディングは、融資の名の通り「募集人にお金を貸す」というイメージです。募集人に貸し付けた投資家は、満期になるまで貸付額に応じた分配金を受け取れます。満期になると、貸付金額分を満額受け取れます。
株式会社矢野経済研究所のレンディングサービス市場に関する調査(2021年11月発表)によると、オンライン(AI)融資やスコアレンディングなどを含めたレンディングサービス市場は、今後も拡大していくとの見解です。2024年度には263億5000万円で、2018年度実績の114億8400万円の約2.3倍になると予測されています。
※ オンライン(AI)融資:AIによる審査を行うことで、融資実行までがオンライン上で迅速に行えるサービス
※スコアレンディング:顧客の信用力などをスコア化し、金利や限度額を提示してくれるサービス
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
融資型クラウドファンディングのメリット
融資型クラウドファンディングの最大のメリットは、債券などと比べて利回りが高い点です。融資型クラウドファンディングサービスのうちクラウドバンク株式会社のCrowd Bank(クラウドバンク)やバンカーズ株式会社のBankers(バンカーズ)ですと、約3%~6%の利回りのファンドがそろっています。利回りが高いものですと、10%を超えるファンドも存在します。
他にも「1万円からの少額投資に対応している」「原則としてネット上ですべての手続きが完了できる」「株式市場の影響を受けにくい」なども、融資型クラウドファンディングの特徴です。高い利回りと投資のしやすさが両立しています。
融資型クラウドファンディングで注意すべき点は?
融資型クラウドファンディングで最も注意すべきは、高い利回りに釣られて得体の知れない募集人に投資し、詐欺に遭う可能性がある点です。
怪しい募集人かどうかを見分けるには、「財務局に第二種金融商品取引業の登録がされているか」を確認してみてください。金融庁でも「登録を受けていない業者の募集等は、詐欺的な商法である可能性が高いため、一切関わらないようにしてください」と注意を呼びかけています。
また、融資型クラウドファンディングは次の点にも注意が必要です。
・元本保証がなく、貸し倒れのリスクがある
・原則として途中解約ができない(早期償還の可能性はある)
融資型クラウドファンディングのサービス運営会社では、こうしたデメリットを解消するため、投資家が安心して投資できる環境を日々整えています。例えばBankersであれば、安全性を担保するため、「レポート開示」「有識者による判定会議」「登録基準の厳正化」などを行っています。
こうしたサービスのスクリーニングがあるとはいえ、投資リスクは常に付きまとうものです。自分自身でも、投資先の調査を怠らないことが大切になります。
融資型クラウドファンディングでの資産形成も選択肢の1つ
投資先選びがポイントになるものの、少額かつ簡単に投資できる融資型クラウドファンディングは、初心者でも始めやすい投資方法の1つです。
市場は徐々に拡大し、さまざまなサービスも誕生しています。市場全体への投資という意味も込めて、融資型クラウドファンディングでの資産形成を検討してみてはいかがでしょうか?
出典
金融庁 ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください
クラウドバンク株式会社 Crowd Bank
バンカーズ株式会社 Bankers(バンカーズ)初めての方へ 融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
株式会社矢野経済研究所 レンディングサービス市場に関する調査を実施(2021年)
執筆者:棚田将史
2級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員1種