更新日: 2022.12.09 NISA

NISA利用者で年収500万円未満の人はどのくらい? 貯蓄額はいくらぐらい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

NISA利用者で年収500万円未満の人はどのくらい? 貯蓄額はいくらぐらい?
NISAを始めてみたいけれど、自分の収入状況でも問題なく運用できるだろうかという不安から、一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
 
利用者の実態を見てみると、収入が高い人だけがNISAを利用しているわけではありません。本記事では、日本証券業協会が公表しているデータをもとに、NISA利用者で年収500万円未満が占める割合や利用者の貯蓄状況、年齢層などの情報をまとめました。
 
ぜひ、NISA利用者の状況を自身の状況と比較してみてください。

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NISA利用者の7割以上が年収500万円未満

日本証券業協会が実施した「個人投資家の証券投資に関する意識調査 2022年(令和4年)」の結果によると、NISA口座開設者で個人年収別に占める割合は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

年収 一般NISA つみたてNISA NISA口座全体
300万円未満 46.3% 34.2% 41.8%
300万~500万円未満 24.3% 30.9% 26.7%
500万~700万円未満 11.9% 17.9% 14.1%
700万~1000万円未満 11.2% 11.6% 11.3%
1000万~1500万円未満 3.9% 4.5% 4.1%
1500万円以上 2.5% 0.9% 1.9%

日本証券業協会 「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について~調査結果の主なポイント~ より筆者作成
 
年収500万円未満の層の割合は、一般NISAが70.6%、つみたてNISAでは65.1%と一般NISAのほうがやや高くなっています。NISA口座全体で年収500万円未満の層が占める割合は68.5%という結果です。
 
口座利用者のおよそ7割が年収500万円未満であることから、NISAは中間層の資産形成に活用される傾向にあることが分かります。
 

NISA利用者の過半数は金融資産額1000万円未満

図表2は、日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査 2022年(令和4年)」の結果をもとに、NISA口座開設者に占める個人の貯蓄額(保有金融資産額)別の割合をまとめたものです。
 
【図表2】

貯蓄額 一般NISA つみたてNISA NISA口座全体
100万円未満 8.6% 20.2% 12.9%
100万円~300万円未満 10.9% 18.8% 13.8%
300万~500万円未満 10.9% 15.8% 12.7%
500万~1000万円未満 15.2% 16.3% 15.6%
1000万~3000万円未満 29.8% 19.3% 25.9%
3000万円以上 24.7% 9.6% 19.1%

日本証券業協会 「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について~調査結果の主なポイント~ より筆者作成
 
NISA口座全体では、貯蓄額(保有金融資産額)1000万円未満が55%と過半数を占めています。金融広報中央委員会が公開している「家計の金融行動に関する世論調査 2021年」によると、貯蓄額(保有金融資産額)の平均は単身世帯が1062万円、二人以上世帯が1563万円です。比較すると、NISA利用者の半分以上が平均よりも下の層であることが分かります。
 
また、NISAの種類別に見ると、1000万円未満の層が一般NISAは45.6%なのに対してつみたてNISAでは71.1%を占めるなど、貯蓄額が低い層の比率はつみたてNISAのほうが高い傾向です。
 

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NISA利用者は20~50代が多い

「個人投資家の証券投資に関する意識調査 2022年(令和4年)」の結果によると、2022年のつみたてNISA口座開設者について、年齢別の割合は図表3のとおりです。
 
【図表3】

一般NISA つみたてNISA
20~30代 20.3% 43.7%
40代 21.9% 22.5%
50代 21.9% 17.4%
60代前半 15.6% 8.0%
60代後半 6.3% 3.8%
70代以上 14.1% 4.7%

日本証券業協会 「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について~調査結果の主なポイント~ より筆者作成
 
一般NISAは40代と50代の割合がともに21.9%で最も高く、50代以下の世代が全体の64.1%を占めています。一方、つみたてNISAでは、20~30代の割合が非常に高く、43.7%にのぼります。次いで割合が高いのが40代の22.5%で、20~30代と合わせると全体の65%を超える結果です。
 
一般NISAと比較すると、つみたてNISAのほうがより、若年層に多く利用されていることが分かります。
 

NISA利用者は平均年収より下の層も多い

NISA口座開設者のデータによると、年収500万円未満の層が70%以上を占めており、そのうち半分以上は平均年収を下回る年収300万円未満の層です。
 
投資というと金銭的に「裕福な人がやるもの」というイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし、利用者に貯蓄額が平均以下の層や若年層も多いことを考え合わせると、決してそうではないことが分かるでしょう。
 

出典

日本証券業協会 「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について~調査結果の主なポイント~
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査2021年(単身世帯調査)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査2021年(二人以上世帯調査)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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