更新日: 2023.01.11 NISA

つみたてNISAとiDeCo、どちらを選ぶ? つみたてNISAは若年層・iDeCoは中年層?

つみたてNISAとiDeCo、どちらを選ぶ? つみたてNISAは若年層・iDeCoは中年層?
つみたてNISAとiDeCoの両方を続けることができる人は迷うことはないと思いますが、家計や家族の状況などで、どちらかに絞らざるを得ないという方もいらっしゃるでしょう。今回は、つみたてNISAとiDeCoの利用について、年代別の傾向を見ていきたいと思います。
大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

つみたてNISAに関心が高いのは若年層?

金融庁から『NISA口座の利用状況調査(2022年6月末時点)』という統計が発表されています。この統計では、つみたてNISAを取り扱っている全金融機関581法人に調査を行っています。統計の中で「つみたてNISA口座数」の、年代別比率を見ると、表1のようになっています。
 
【表1】
 

 
(出典:金融庁 NISA口座の利用状況調査(2022年6月末時点))
 
つみたてNISAの口座数は、30歳代が最も多く、次いで40歳代、20歳代と続いており、若年層の口座数が多いことが分かります。比率でいえばわずかですが、80歳代以上の口座があります。つみたてNISAには年齢の制限がないので、80歳代の方の口座があっても不思議なことではありません。
 

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iDeCoは中年層?

表2は、企業年金連合会の2021年3月31日個人型確定拠出年金(iDeCo)の年代別加入者割合です。前述のつみたてNISAの場合には「20歳以上の居住者」という以外に、口座開設の条件はないのですが、iDeCoの場合には65歳以下の厚生年金保険の被保険者か、国民年金の被保険者(任意加入被保険者を含む)でなければ加入はできません。
 
【表2】
 

 
(出典:運営管理機関連絡協議会 確定拠出年金統計資料(2022年3月末))
 
iDeCoの年代別加入者で、最も多い年代は40歳代であり、次いで多いのが50歳代です。40歳代と50歳代という中年層で加入者の7割強を占めています。特に20歳代に絞って比べると、つみたてNISAの口座開設の年代別比率では19.6%に比べ、iDeCoの年代別加入者は6.3%です。
 
iDeCoには元本確保型の商品も用意されていますが、iDeCoもつみたてNISAも、共に「積み立て投資」の制度であるという点は同じです。では、なぜ、つみたてNISAは若年層の口座開設の数が多く、iDeCoは中年層の加入者で7割強を占めるのでしょうか?
 
つみたてNISAは現行制度のままなら、最後に「非課税の積み立て投資」を始めることができるのは2042年です。仮に今年55歳の人なら、2042年には75歳です。こうした視点に立つと、つみたてNISAは若年層に有利な制度といえるのでないでしょうか。
 
一方で、iDeCoは2022年5月から65歳まで加入することができるようになりましたが、60歳になるまで、資金を引き出すことができず、掛金の払い込みを止めることもできません。ということは、ある程度、将来の資金計画を見通すことのできる中年の方が始めやすいともいえそうです。
 
つみたてNISAとiDeCoの両方を利用することができれば迷うことはありませんが、どちらを利用しようか迷っている方に参考になれば幸いです。
 

出典

厚生労働省 iDeCoに加入できる年齢の要件などが拡大されます

金融庁 つみたてNISAの概要

金融庁 NISA口座の利用状況調査(2022年6月末時点)

 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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