株主優待をもっとお得に楽しみたい!選び方、買い方のコツとは?

配信日: 2018.06.03 更新日: 2019.01.11

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株主優待をもっとお得に楽しみたい!選び方、買い方のコツとは?
株主優待を導入する企業が増え、優待を目的に投資することに興味を持っている方、実際に投資されている方も多いのではないでしょうか。
 
日常でよく使う商品を扱う会社の株主になれば、配当金の他に現品をもらえたり、割引があったりとお得な感じがしますよね。
 
今回は株主優待でもっとお得に、しっかり優待をもらうためのコツをお伝えしたいと思います。
 
藤丸史果

Text:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

株主優待の買い方と流れ

株主優待は、企業が一定以上の株式を保有する株主に対して、自社製品や割引券などを贈呈する制度です。
 
株主優待をもらうためには開設のための口座を準備し、優待銘柄に設けられている「権利確定日」までに株主になる必要があります。その後、株主名簿に名前が記載され、株主優待を受けられる株数を保有していれば条件を満たしたことになります。
 
もらえる優待品は企業によって違いますが、サービス券、自社製品などです。他にも、クオカード、図書券などが人気なようです。
 
投資する銘柄を探すには、Yahoo!ファイナンスなどの専門サイトや、人気ランキングを載せたサイトなどを利用します。ある程度、候補が絞れたら企業のホームページ等のIR情報をしっかり確認しましょう。
 
銘柄選びには、普段よく利用するレストラン、大手スーパーや、百貨店などを候補に入れるのもおすすめです。
 
例えば、百貨店などの友の会に入っていても、通常は割引率5%程度のところが多いようです。しかし株主になれば、毎年、配当金がもらえるうえに買い物のたびに10%割引になる企業もあります。
 
株を購入する際の注意点として、最低単元が100株でも、優待をもらえるのは1000株以上などという場合がありますので、優待品をもらえる保有株数を確認しておくことを忘れないようにしましょう。
 
最低権利確定日の1~2カ月に決算発表、さらに1~2カ月後の株主総会で優待内容が本決定、優待品の送付はその後、というのが一般的な流れになります。
 

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スケジュールが大切!

良い優待品を提供する企業の銘柄は人気があるため、権利付き最終日(つまり権利確定日の3営業日前)が近づくにつれ、優待の権利を得ようと購入者が増えます。株価が上昇する可能性があるので、要注意です。
 
また、いくら優待が目的でも、株価が高い時に買っては損してしまいます。焦らずに、年単位で目当ての企業の株価の動きをチェックしてから購入しましょう。
 
権利確定日当日の購入では、優待を得るのに間に合いません。購入が間に合わず、結局、直近での優待の権利が得られずに、半年や一年購入を先延ばしすることになってしまうということがありますので注意が必要です。
 
少なくとも2、3カ月前には、口座を開くなどの準備をして、直前の購入を避けましょう。
 

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さらに得するためのポイント

一定期間株を保有していると、優待内容が豪華になる「長期保有優遇制度」を導入する企業があります。
 
優待品をもらったら株を売却してしまう「短期保有の投資家」ばかりになることを防ぎたいという企業側の意図によるものです。何年保有しても内容が変わらないものより、こういった銘柄を選ぶとお得感もよりアップするのではないでしょうか。
 
優待が2倍にもなる企業もあるようです。
 
また、企業が創業や上場などの周年記念として、特別な優待を実施する可能性があります。あらかじめその企業の株主になっておくと、特別な優待を得ることができるかもしれません。
 
投資家に喜んでもらうことで、安定した株主の確保ができるというメリットがあるため、記念優待を行う企業は増え始めています。
 
最近の例として、「ミサワホーム」で創立50周年の優待として商品購入時の割引率を引き上げたり、「ぴあ」では上場15周年記念の特別優待に加え、長く保有している株主への優待との組み合わせで、長期保有株主には記念の贈り物がありました。
 
お得感を得ながら楽しく続けられるのが、株主優待の魅力だと思いますが、企業側のコストがかさむため、業績悪化などによって縮小や廃止の可能性もあります。
 
企業の業績を常に確認しながら、あくまで余裕資金の範囲で行い、一つの銘柄だけに集中投資をせずに分散投資を心掛けるようにしましょう。
 
Text:藤丸 史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー

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