更新日: 2023.02.15 その他資産運用

【同じじゃないの?】「社債」も「株式」の違いって? よりメリットがあるのはどっち?

【同じじゃないの?】「社債」も「株式」の違いって? よりメリットがあるのはどっち?
2022年にウクライナで戦争が始まり、石油やガスなどのエネルギー、また小麦などの食料品がスムーズに供給されなくなりました。こうした状況が大きな要因となって、世界中でインフレーションが発生し、市民生活を直撃しています。
 
しかし、日本では賃金がなかなか上がらず、節約しながら、余裕資金を増やしたいと考える人は多いでしょう。ここでは、投資して利益を得る手段として、社債と株式を取り上げてわかりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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社債と株式って? いま一度おさらいしよう

お金を増やす方法は、大きく貯蓄と投資に分かれます。貯蓄とは、ご存じのとおり銀行や郵便局の預貯金でお金を貯めていくことです。基本的に元本は保証されるため、投資に比べリスクが少ないです。これに対して、社債や株式など、投資とは貯めることよりも利益を増やすことにウェイトを置いたもので、長期的な視点で運用します。
 
社債は企業が投資家から事業資金を借り入れるため、借用証書である債券を発行します。そして、返済日が来たら返済しなければなりません。一方、株式も、投資家から事業資金を調達するため、株券を発行しますが、社債と違って返済義務はありません。
 

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社債の特徴とは

社債のほか、国債や地方債などの債券は、国や地方公共団体、企業などが資金を借り入れるため、返済日や利率などをあらかじめ決めて発行する借用証書です。債券は、保有している間は利子を受け取れ、満期まで保有すると元本を受け取ることができ、株式に比べるとリスクは低くなります。満期まで持たずに売却することもできますが、この場合は価格が変動するので値下がりする可能性もあります。
 
また、債券を発行した企業などが経営破綻した場合は、債務不履行になるおそれもあることに注意しましょう。さらに、外国債券の場合は、カントリーリスクや為替変動リスクが発生することもあります。
 
こうしたリスクを投資家にわかりやすくするため、格付会社が、債券を信用度が高い順にAAA・AA・A・BBB・BB・B・CCC・CC・Cの9段階で表示しています。一般に利回りが高いほど、信用度が低くなるので気をつけてください。
 

株式の特徴とは

株式会社は事業をするため、株式を発行します。投資家は証券取引所をとおして、将来有望と思う企業の株式を購入します。株の価格は、投資家の売買によって時々刻々変動しており、主な要因は企業の業績が基本ですが、ほかに国内外の景気、為替相場や金融などに関するニュースも関係してきます。
 
また、時代のニーズを先取りする新たな脱炭素技術や認知症予防の新薬の開発成功など、今後の企業業績が飛躍しそうなニュースが報道されると、投資家が一斉に購入するので、株価は一気に高騰することもあります。
 
株価が低い時に購入して、値上がりしてから売却するのが原則ですが、株価の変動にはさまざまな要因が複雑に絡むので、大変予測がつきにくいです。株式投資の目的は元本を大きく増やすことですが、もちろん元本は保証されず、自己責任で投資することになるので、リスクは大きいといえます。企業業績が順調で決算で利益が出た場合、株主は配当金を受け取ることができます。
 

結局メリットがあるのはどっち?

すべてが結果で決まるので、どちらがよいというものではありません。強いて言うなら、リスクとリターンの捉え方の違いによるでしょう。リスクが大きくても、大きな利益を得たいのなら、株式重視となります。しかし、その場合でもリスクをできる限り小さくすることを心がけましょう。
 
投資しようとする企業の財務状況が健全で今後業績が伸びそうか、また、現在の株価が過去の推移と比べて高い水準にあるか低い水準にあるか、さらに国内外の金融・経済情勢はどうかなど詳細に分析する必要があります。
 
一方、リスクを冒したくない人は、社債重視がいいでしょう。その場合も、企業業績や格付けに気をつけてください。余裕資金をすべて株式に充てることは避けましょう。投資はリスクとリターンの程度に分けて、バランスよく配分するポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)が大切です。賢く投資して、生活資金をうまく増やしましょう。
 

出典

金融庁 投資入門 証券投資の基本ガイド

金融庁 投資を行っている方へ

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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