更新日: 2023.03.17 株・株式・FX投資

【PERとPBRは大事】株式投資をするとき、何を指標にしたらいい?

【PERとPBRは大事】株式投資をするとき、何を指標にしたらいい?
Fire(Financial Independence, Retire Early)を目指している方、NISAなどの投資を検討している方など、株式投資をする際は、何を見て、または何を指標として投資するのでしょうか?
 
さまざまな投資尺度がありますが、まずは「PER」と「PBR」などの投資尺度が判断の基準の1つになるでしょう。
北山茂治

執筆者:北山茂治(きたやま しげはる)

高度年金・将来設計コンサルタント

1級ファイナンシャルプランニング技能士、特定社会保険労務士、健康マスターエキスパート
大学卒業後、大手生命保険会社に入社し、全国各地を転々としてきました。2000年に1級ファイナンシャルプランニング技能士資格取得後は、FP知識を活用した営業手法を教育指導してきました。そして勤続40年を区切りに、「北山FP社会保険労務士事務所」を開業しました。

人生100年時代に、「気力・体力・財力3拍子揃った、元気シニアをたくさん輩出する」
そのお手伝いをすることが私のライフワークです。
ライフプランセミナーをはじめ年金・医療・介護そして相続に関するセミナー講師をしてきました。
そして元気シニア輩出のためにはその基盤となる企業が元気であることが何より大切だと考え、従業員がはつらつと働ける会社を作っていくために、労働関係の相談、就業規則や賃金退職金制度の構築、助成金の申請など、企業がますます繁栄するお手伝いをさせていただいています。

HP: https://www.kitayamafpsr.com

PERとは

PER(Price Earnings Ratio)とは、日本語で「株価収益率」といいます。株価が「1株あたりの当期純利益(EPS:Earnings Per Share)」の何倍になっているかを示す指標です。株価の水準が割高なのか割安なのかを見極める指標の1つで、株式投資をする上で重要な尺度です。
 

<PERの計算式>

PER=株価÷1株あたりの当期純利益(EPS)
1株あたりの当期純利益(EPS)=当期純利益÷発行済株式数

 
では、実際にはどう使うのでしょうか。
 
通常は同じ業種の企業の平均PERと比較して、割高か割安かを判断します。PERの数字が低い方が株価は割安、高い方が株価は割高と判断されます。成長性の高い業種はPERが高く、成長性の低い業種はPERが低くなります。
 
判断する指標はPERだけではなく、他の指標やファンダメンタルズなど、市況環境等と併せて使用することをお勧めします。
 

PBRとは

PBR(Price Book-value Retio)とは、日本語で「株価純資産倍率」といいます。株価が「1株あたりの純資産(BPS:Book-value Per Share)」の何倍になっているかを判断するときに使う尺度です。今現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安かを判断するときに使います。
 

<PBRの計算式>

PBR=株価÷1株あたりの純資産(BPS)
1株あたりの当期純利益(BPS)=純資産÷発行済株式数

 
では、実際にはどう使うのでしょうか。
 
PBRが1倍だと、会社が持っている資産、つまり会社を清算したときの価値と同等ということになります。通常はPBRが1倍を超えると割高、1倍を切ると割安と考えられます。
 
ただし、近年これに当てはまらない企業も増えており、総合的に判断する必要があります。
 

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(例)A社の状況

●発行済株式総数5億株
●当期純利益500億円
●純資産2500億円
●株価1000円

 
まず、1株あたりの金額を求めます。
 

1株あたりの当期純利益(EPS) 500億円÷5億株=100円
1株あたりの純資産(BPS) 2500億円÷5億株=500円
PER=1000円÷100円=10倍
PBR=1000円÷500円=2倍

 
 
業界平均のPERが15倍としたら、A社の株価は割安と判断されます。また、PBRは1倍を超えていますので、A社の株価は割高と判断されます。
  

その他の指標

PERとPBR以外にも、株式売買の際の判断材料はたくさんあります。
 
まずは代表的なベンチマーク(指数)として、日経平均株価とTOPIX(トピックス)があります。
 

<日経平均株価>

東京証券取引所(以下、東証)のプライム市場(2022年3月31日以前は東証一部上場)に上場している約1800銘柄のうち、日本経済新聞社が、東京証券取引所プライム市場上場銘柄から選定した225銘柄をもとに算出する平均株価のことです。
 

<TOPIX(トピックス)>

国内株式市場に上場する銘柄すべてを基に算出する指数です。対象銘柄の時価総額を指数化したものです。
 
次に、「ROE」「ROA」というものがあります。
 

<ROE(自己資本利益率)>

企業が自己資本に対して、どれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標のことです。一般的には、ROEが高いほど、効率よく稼げる収益性・成長性がある企業と判断されます。
 

<ROA(純資産利益率)>

純資産に対して、どれだけの当期純利益を上げているのかの指標のことです。ROEは自己資本に対してでしたが、ROAは自己資本に加え、借入金などの他人資本(負債)や社債などが考慮されます。
 
一般的にはROAは、ROEと同様に、割合が高いほど収益性・成長性がある企業と判断されます。
 
また、配当金に絡むものとして、配当性向と配当利回りがあります。
 

<配当性向>

当期純利益に対して、どれだけ配当金を株主に支払っているのかを表す指標のことです。利益還元率と呼ばれることもあります。
 
配当性向が高い企業は、投資家に配当を通じて利益を還元しているといえる一方、低い企業は、利益を内部留保に充てている、もしくは投資に回しているとみることができます。
 

<配当利回り>

購入株式の株価に対し、年間でどの程度の配当金が得られるかを表しています。
 

PER・PBRなどの投資尺度やベンチマークの動きなどにも注目してみよう

企業のイメージや株主優待券などに惑わされずに、ベンチマークの動きや市況の全体感、それとともに個別銘柄の投資尺度を同業他社などと比較しながら、株式売買を行うようにしてみるのはいかがでしょうか。
 
執筆者:北山茂治
高度年金・将来設計コンサルタント

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