更新日: 2023.04.29 その他資産運用

大学生のうちから資産形成!? 在学中から投資を始めるメリットとデメリットを解説

大学生のうちから資産形成!? 在学中から投資を始めるメリットとデメリットを解説
老後2000万円問題や年金不安などの影響から、実際に若い内から投資を行っている大学生も増えています。大学に在学中から投資を始めることで長い運用期間を取れるメリットがあります。しかし、投資に注力しすぎることによるデメリットが存在するのも確かです。
 
大学生が在学中から投資を始めるメリットやデメリット、注意点などを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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投資を行っている大学生は約1割

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2022年7月に行った「10代の金銭感覚についての意識調査 2022」(調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする15~19歳の学生1000人)によると、大学生の投資に関して下記のような情報が得られました。

【大学生と投資の関係】

投資を「している」と回答:10.5%
投資を「していないが、したいと思う」と回答:42.4%

上記のように、投資に対して前向きな考えを持っている大学生は半数以上にも上ります。
 
なお、投資をしている人の割合は男性で13.2%、女性で7.8%となっており、全体で約2割の大学生が投資を行っていることが分かります。
 
前回の調査結果よりも投資に前向きな大学生の割合は高まっていることから、投資に関心を持つ大学生が増加中です。
 

投資で見込める利益は年利約5%

年金積立管理運用独立行政法人が、2020年4月1日より適用した基本ポートフォリオの策定の際に使った「期待リターン」によると、日本株式に投資した場合の期待リターンは約5.6%です。
 
銀行預金よりも高い利回りが期待できることから、株式に投資すれば効率よく資産を増やせることが分かります。
 
もちろん、投資にはリスクがある以上、毎年必ず5%の利回りが得られるわけではありません。
 
しかし、長い運用期間を確保できれば利回りは平均値に収れんするため、大学生のように若い内から投資を行うことは有意義でしょう。
 

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大学生が資産形成を行うメリット

長期投資で資産形成できる

大学生という早い時期から投資を始めると、長期間にわたって資産形成ができます。
 
長期にわたって投資をすることにより、積み上げた利子に対して利子が発生する「複利効果」のメリットを享受できます。
 

資産形成の習慣が身につく

資産形成を習慣化することで、若い内から「収入」「支出」「投資」にお金を分配する能力を培うことが可能です。
 

マネーリテラシーが身につく

投資を通じて社会情勢や経済ニュースにも関心が持てるようになり、視野が広がります。
 
その結果、マネーリテラシーが身に付き、将来にわたって「お金に困らない」生活を送ることができるでしょう。
 

大学生が資産形成を行うデメリット

日々の値動きに気が取られる

投資を始めると、日々の株価の値動きやニュースに気を取られてしまうものです。その結果、本来行うべき学業に支障をきたすようでは本末転倒です。
 

学生の収入では大きな利益は期待できない

学生時代に得られる収入には限界があるため、資産運用に回せる資金も少額であるケースが多いです。
 
資産運用を習慣化することは重要とはいえ、大学生が投資で得られる利益は大きくない点は押さえておくべきでしょう。
 

大学生活を楽しむお金を削ってしまう恐れがある

さらに、投資に意識が向きすぎると、せっかくの大学生活を楽しむための予算がなくなってしまう恐れがあります。
 
将来の自分のために行う自己投資も控えてしまうのはもったいないので、投資に意識を向けすぎるのは問題と言えます。
 

まとめ

大学生から投資を始めることには、多くのメリットがあります。
 
投資を通じて、資産運用の経験を積むことができ、さらに将来にわたって役立つマネーリテラシーを習得できるでしょう。
 
しかし、大学生が投資に意識を向けすぎると、大学生活を楽しむ予算や、自己投資に回す予算がなくなってしまうデメリットもあります。
 
投資を行うお金をほどほどに貯めつつ、今の生活を楽しみ、将来の自分への自己投資するために、予算を上手に配分する意識を持つことも大切です。
 

出典

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 10代の金銭感覚についての意識調査 2022
年金積立管理運用独立行政法人 分散投資の意義2 投資のリスクとは
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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