老後資産のつみたてNISAはいつ売るの? 最適な売り時と避けるべきタイミング

配信日: 2023.06.25

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老後資産のつみたてNISAはいつ売るの? 最適な売り時と避けるべきタイミング
老後の資産形成を目的として、つみたてNISAを行う人が増えています。つみたてNISAを行うなかで気になるのが「いつ売れば良いのか?」という点です。つみたてNISAで効率よく資産運用できても、売り時を間違えると運用したメリットが薄れてしまいます。
 
本記事では、つみたてNISAで運用している資産の売り時や、逆に売るのを避けるべきタイミングについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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つみたてNISAの資産を売るタイミング

基本的に、つみたてNISA口座で保有している資産は、複利効果を得るためにも運用し続けることをおすすめします。しかし、何らかの事情で現金が必要になったときなどは、つみたてNISAの資産を売るタイミングです。
 
以下で、売り時のタイミングについて説明します。
 

非課税枠を使い切ったとき

非課税枠を使い切ったときは、つみたてNISAで保有している資産の売却を検討するタイミングです。
 
注意するべきポイントは新NISAの「つみたて投資枠」の場合です。現行のつみたてNISAは資産を売却しても非課税投資枠が復活しませんが、新NISAであれば売却した資産の元本部分の非課税投資枠が翌年に復活します。新NISAで非課税枠を使い切り、十分な収益が得られているのであれば、一度売却して来年度に再び非課税で運用することを検討しましょう。
 

お金が必要になったとき

当初は老後の資産形成を目的としてつみたてNISAを始めた場合でも、急にお金が必要になることもあります。

【急にお金が必要になるタイミングの例】

・結婚・出産
・子どもの進学費用
・親の介護
・急な入院

お金が必要になったとき、預貯金や給与収入でカバーできないときは、つみたてNISAの資産の売却を検討しましょう。つみたてNISAは任意のタイミングで引き出せるメリットがあるため、本当にお金が必要な場面でも有効活用できます。
 

相場が好調なとき

相場が好調なときも、つみたてNISAの資産の売却を検討するべきタイミングです。
 
経済や相場は上昇と下降を繰り返しており、上昇し続けるという事例は過去にありません。相場が好調だと「もっと資産が増えるのではないか」と思いがちですが、遅かれ早かれ下落局面を迎えます。相場が好調なときに一度利益確定することで、精神的にも「得をした」という安心感を得られるでしょう。
 

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売るのを避けるべきタイミング

つみたてNISAの資産の売り時がある一方で、売るのを避けるべきタイミングも存在します。下記で解説する時期を避けて売却すれば、損をするリスクを軽減できます。
 

含み損を抱えているとき

含み損を抱えているときは、急にお金が必要になった場合を除いて、売るのを避けるべきタイミングです。
 
含み損を抱えていると「もっと損失が大きくなるのではないか」と考え、早く売却して損失を最小限にとどめようとする心理が働きます。しかし、運用期間を長く取れば取るほど、資産運用で損失を被るリスクを軽減できます。
 
実際に、年金積立金管理運用独立行政法人の資料によると、国内債券・国内株式・外国債券・外国株式の4資産に25%ずつ投資して10年間保有した場合、投資元本を割り込むことはありませんでした。そのため、含み損を抱えているからといって、極度に恐れる必要はありません。
 

相場が不調なとき

相場が不調なときも、売るのを避けるべきタイミングです。
 
経済や相場は上昇と下降を繰り返しているため、相場が不調なときに資産を売却すると、その後の回復局面を逃がしてしまいます。特に、暴落時に運用資産を狼狽売りしてしまう投資家がいますが、暴落時の狼狽売りは絶対に避けるべきです。
 

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まとめ

つみたてNISAで資産運用をすると、長期的に安定したリターンが期待できます。しかし、着実に資産が増えていくとうれしいものですが、お金は結局のところ使わないと意味がありません。
 
つみたてNISAの売り時を判断するのは難しいですが、本記事を参考にしながら、自身にとって最適な売り時を決めましょう。
 

出典

金融庁 新しいNISA
年金積立金管理運用独立行政法人 長期分散投資の効果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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