更新日: 2023.08.07 NISA
2024年からの「新NISA」、これまでと何が変わる?新NISAへのロールオーバーはできない?
しかし一方で、NISAを運用している方は、必ず確認しておかなければならない注意点も。もしも知らないままで年を越すとしてしまうと、後悔する恐れおそれがあります。
今回は、現行の各種NISAから、新NISAへ移行する際の、変更点と、注意点について、ご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
新NISAの変更点とは?
2024年から始まる新NISAは、従来の一般NISAやつみたてNISAよりも、投資できる枠が拡充されるうえに、保有期限の撤廃によって恒久化が図られた、新たな制度です。従来のNISAと変わった点を、表1にまとめました。
表1
新NISA | 従来のNISA | |
---|---|---|
非課税保有期間 | 無期限 | つみたてNISA:20年間 一般NISA:5年間 |
口座開設期間 | 恒久化 | 2023年まで |
投資枠の併用 | 可能 | 不可 |
年間投資枠の上限 | 合計360万円 【内訳】 つみたて投資枠120万円 成長投資枠240万円 |
つみたてNISA:40万円 または 一般NISA:120万円 |
非課税保有限度額 | 1800万円 | つみたてNISA:800万円 一般NISA:600万円 |
※筆者作成
主な変更点は「非課税投資枠が拡大された」「非課税保有期間が無期限化された」「制度の選択制の廃止(投資枠の併用が可能になった)」の3点です。
また、新NISAでは、投資枠の再利用が可能になります。投資枠を売却することで、非課税保有限度額が復活し、再利用ができるようになりました。
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
新NISAの注意点
NISAの制度が大幅に拡充されますので、すでに利用している方にとっては、うれしい情報でしょう。投資枠の拡充により、さらに、資産形成のためのチャンスが増えたといえます。くわえて、投資枠が併用可能になったことで、投資する選択肢も大幅に増えるでしょう。
しかし、現行のNISAから、新NISAへは、ロールオーバー(移管)ができない点には、注意が必要です。
つまり、2023年末までに投資した現行のNISAは、新NISAへのロールオーバーはできず、非課税保有期間が終了するまで(つみたてNISA:20年、 一般NISA:5年)、現行制度が適用されます。その後、非課税保有期間が終了する前には、売却するのか、課税口座への払い出しにするのかを、判断する必要があります。
【PR】SBI証券のNISA(ニーサ)
新NISAへ移行するための準備をしておこう
2023年末に、一般NISAとつみたてNISAの制度が終了します。以降は、新NISAが始まり、より大きな非課税投資枠が利用できます。しかし、現行のNISAから、新NISAへのロールオーバーができないことには、注意しましょう。
出典
金融庁「新しいNISA」
金融庁「一般NISAの概要」
金融庁「用語集 NISA関連用語」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー