更新日: 2023.08.31 その他資産運用

暗号資産(仮想通貨)ってどんな資産? 株などと比べてリスクはなに?

執筆者 : 田久保誠

暗号資産(仮想通貨)ってどんな資産? 株などと比べてリスクはなに?
メディアでも時折出てくる「暗号資産(仮想通貨)」。実際に取引をしたいと考えている方もいらっしゃると思います。しかし、暗号資産はそのもの自体が目に見えないですし、どうしても一歩が踏み出せない方も多いかもしれません。今回は、暗号資産とはなにか、法定通貨との違い、注意点等を見ていきます。

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田久保誠

執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)

田久保誠行政書士事務所代表

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員

行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。

暗号資産とは

暗号資産(仮想通貨)とは、デジタルな通貨の一種で、インターネット上で不特定多数の法人・個人が財やサービスの対価としての使用や、取引所を通して法定通貨と交換等のやりとりできる財産的価値があるものをいいます。簡単にいうと、実物はありませんが新しいお金の形といったところでしょう。
 
日本では「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。
 

(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない

 
暗号資産は、上記のとおり法定通貨と交換ができますが、国やその中央銀行によって発行された法定通貨ではありませんし、裏付け資産を持っていないことなどから、利用者の需給関係等の要因によって、暗号資産の価格が大きく変動する傾向にある点には注意が必要です。
 
また、同法の改正によって法令上、これまで仮想通貨と呼ばれていましたが、暗号資産へ呼称変更されました。
 

暗号資産と法定通貨はどう違うの?

まず法定通貨は、私たちが普段使っている「紙幣」や「硬貨」のことで、公的な発行主体の信用に基づき発行・管理され、紙幣や硬貨といった形で実体があるのに対して、暗号資産の多くはブロックチェーン技術を活用することで、公的な発行主体や管理者がなくとも流通します。価格は市場によって決定しますので、相場によって価値が大きく変動することもあります。
 
ただし、暗号資産を法定通貨として採用した国もあります。
 

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暗号資産の機能・特徴、所有するメリットは?

暗号資産の主な機能として、(1)決済ができる、(2)投資ができる、(3)送金ができる、以上の3つが挙げられます。特徴として、仲介者を通すことなく、個人で自由に取引ができます。また、個人間の送金や換金が可能というメリットもあります。また、投資商品としてもよいパフォーマンスを上げている暗号資産もあります。
 

暗号資産を利用する際の注意点は?

暗号資産は、上記のとおり日本円やドルなどのように国がその価値を保証している「法定通貨」ではなく、あくまでインターネット上でやり取りされる電子データです。また、株や投資信託等と同様、価格が変動しますのでもうかる場合もありますが、損する可能性がありますので注意が必要です。
 
暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が必要ですので、暗号資産を利用する場合は登録を受けた事業者かどうか金融庁・財務局のホームページで確認したほうがよいでしょう。その際に、登録事業者から取引内容やリスク(価格変動リスク、サイバーセキュリティリスク等)について説明を受け、十分理解するようにしましょう。
 
暗号資産や詐欺的なコインに関する相談が増えています。出会い系サイト・マッチングアプリ等をきっかけとした暗号資産の詐欺や悪質商法の事例も数多く報告されていますので、注意が必要です。詳しくは、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産に関するトラブルにご注意ください!」などをご覧ください。
 
技術的な面でいうと、暗号資産交換業者が提供するウォレットで暗号資産を管理する際に、IDとパスワードを同じものにしない、ご自身の名前や生年月日等の容易に推測ができるものは避け、かつ他のウェブサイトと同じID・パスワードの組み合わせを使用しないなどの対策も必要です。
 

注意しながらより便利な利用を

暗号資産は、特徴やメリットを十分理解すれば非常に便利なツールとして利用できます。しかし、投資商品としては非常にリスクがありますし、セキュリティの面でも十分注意しなければ大切な資産そのものがなくなる危険性があります。
 
注意しつつ便利に使うことは難しいかもしれませんが、興味がある方は少しずつ理解を深め、利用してみてもよいのかもしれません。
 

出典

金融庁 消費者庁 警察庁 暗号資産に関するトラブルにご注意ください!(平成29年9月29日公表(令和3年4月7日最終更新))

金融庁 暗号資産の利用者のみなさまへ

日本銀行 教えて!にちぎん Q 暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?

 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表

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