更新日: 2024.10.01 NISA
つみたてNISAおすすめ銘柄9選!証券会社・NISA口座を徹底比較!【2024年10月版】
本記事では、「つみたてNISA」の概要やおすすめ銘柄・おすすめ口座について解説するので、これからつみたてNISAを始めようか検討している方は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
つみたてNISAの概要・基本情報
つみたてNISAは2018年1月からスタートしたNISA制度の一部であり、少額からでも長期・積立・分散投資をサポートする非課税制度です。
投資初心者や投資未経験者から投資上級者まで活用している制度で、幅広い年代が安心して活用できるように投資対象商品も考えられています。つみたてNISAの主な概要としては、図表1を参考にしてみてください。
図表1
つみたてNISA | |
---|---|
年間投資可能額 | 40万円 |
非課税保有期間 | 20年間 |
口座開設期間 | 2023年まで |
投資対象商品 | 金融庁の基準を満たした投資信託に限定 |
金融庁 新しいNISAを基に作成
投資対象商品は金融機関によって取り扱っている内容は違いますが、基本的には専門的な知識やノウハウを持っていなくても投資リスクを抑えることが可能です。金融庁が投資可能商品を選ぶ際の基準として、「手数料が低水準」「分配金の支払い頻度が頻繁ではない」「長期・積立・分散投資に適して公募株式投資信託・上場株式投資信託(ETF)」が挙げられます。
国から認められている投資として積極的な資産形成を目指す際にはおすすめの制度といえ、非課税制度で効率的な資産形成が可能です。
また、一般的な投資はある程度は投資商品を選択する専門的な知識やノウハウが求められますが、つみたてNISAでは金融庁が投資対象商品の選定をしています。このような理由から、専門的な知識やノウハウを持っていない方でも始めやすいです。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAは少額からでも資産形成ができる制度であり、一般的な投資方法と比較してもさまざまなメリットが存在しています。具体的なメリットについて理解してから取り組めば、効率的な資産形成につながるでしょう。自分の運用方針やライフスタイルに合わせながら資産形成はおこないますが、つみたてNISAの特徴などと合っているかも含めて総合的に考えるのが大切です。
つみたてNISAのメリットとして、以下が挙げられます。
●運用益や分配金が非課税で受け取れる
●投資コストが低くて運用しやすい
●少額からでも投資が始められる
●一度設定すると後は自動的に積立できる
●いつでも換金して使える
それぞれのメリットについて解説するので、これからつみたてNISAを始めようと考えている方は参考にしてみてください。
運用益や分配金が非課税で受け取れる
つみたてNISAは運用益や分配金に課税されないため、効率的に資産形成につなげられるのが大きな魅力です。通常は運用益や分配金に対して20%が課税されるので、せっかく上手に運用できても手元に残る金額が少なくなります。例えば100万円運用益が発生したとしても20%が課税された際には、100万円×20%=20万円が税金として徴収対象です。
本来なら差し引かれる金額についても再投資できると効率がさらに高くなるため、他の投資方法よりもメリットは大きいです。また、つみたてNISAに関しては税務署に証券会社などが開設時に申請しているので、確定申告をしなくていいのも始めやすい理由に挙げられます。
投資コストが低くて運用しやすい
投資信託に限らずすべての投資には投資コストがかかりますが、つみたてNISAは投資コストが低く抑えられて運用しやすいです。金融機関ごとに投資できる金融商品は異なっていますが、商品ごとに必要になる投資コストや管理コストは違うので確認しておきましょう。つみたてNISAは金融庁によって長期・積立・分散投資に適している投資対象商品が選ばれており、どれを選択しても投資コストは低いのが特徴です。
ただし、その低い投資コストの中にも差があるので、少しでも投資コストを抑えたいと考えているなら投資対象商品の選別も大切です。他にも株式会社によって設定されている投資コストは違うため、つみたてNISA口座を開設する際には把握しておきましょう。一般的には銀行などよりもネット銀行や証券会社の方が各種手数料は抑えられている傾向にあるので、つみたてNISA口座を開設する金融機関にこだわりがない場合は、ネット銀行や証券会社を選択するのがおすすめです。
少額からでも投資が始められる
少額からでも投資が始められるのも投資初心者や投資未経験者が、つみたてNISAから投資に取り組むのに適している理由といえます。金融機関によって始められる最低金額は違うといっても、最低100円から始められるケースも珍しくありません。投資の基本的な考え方として生活資金には手を付けず、使っても問題ない余剰資金で取り組むことが挙げられます。
この基本を守っていないと思わないトラブルや問題が発生した際に、手元資金では対応できなくなる可能性が高いです。そのため、余剰資金で投資がしやすいつみたてNISAはメリットが大きく、まとまった金額を持っていなくても問題ありません。
つみたてNISAを始めたタイミングでは少額から取り組んで、慣れてくると少しずつ投資額を増やしていく方法も有効です。投資額については設定からいつでも変更できるため、自分自身が置かれている状況や余剰資金に合わせながら考えましょう。
一度設定すると後は自動的に積立できる
一度設定すると後は自動的に積立できるので複雑な手続きなども必要なく、最初に自分が理想としている内容で設定すれば後は放置できます。
注意点としては、設定した後は自動的に積立するといっても、引き落とし日に引き落とし口座に入金はしなければいけません。毎回自分で買い付け手続きをするのは負担が大きいので、仕事やプライベートで忙しい方でも安心して投資できます。
投資効率を最大限化するためには最適なタイミングでの売買が必要になりますが、最適なタイミングを見極めるのは専門的な知識やノウハウを持っている専門家でも難しいです。そのため、最適なタイミングを見極めて投資するよりも、毎月自動的に積立で投資するほうがいいといえます。
いつでも換金して使える
つみたてNISAの主な目的として資産形成が挙げられますが、資産形成は必要なタイミングで資金準備するために重要です。
人によって資産形成する理由はさまざまといっても、基本的な考え方としてはライフイベントに対応するためといえます。ライフイベントとは就職や結婚・出産などが挙げられ、つみたてNISAではいつでも保有している投資信託を換金可能です。
換金時に運用益や配当金が発生していても非課税で受け取れるため、まとまった資金が必要になった際には各金融機関で定められている手続きをおこないます。注意点としては、つみたてNISAは「長期的な資産形成」をするための制度なので、本当に必要になったタイミング以外で換金するのはおすすめできません。また、つみたてNISAをそもそもライフイベントで使用する資金として始める方も多く、教育資金・老後資金・住宅資金などで使用されるケースが多いです。
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つみたてNISAのデメリット
つみたてNISAは非課税制度として上手に活用できるとさまざまなメリットが期待できますが、一方でつみたてNISAにはデメリットもいくつか存在しています。実際に取り組む前にはメリット・デメリットの両方を把握して、自分にとってどちらが大きいか判断しなければいけません。また、つみたてNISAのデメリットについてしっかりと理解できていない状態では、思わないトラブルや問題に発展するかもしれません。
つみたてNISAの具体的なデメリットとしては、以下が挙げられます。
●投資できる投資対象商品が限定されている
●運用次第では元本割れするリスクがある
●継続的に取り組むためにはある程度の資金力が必要
●税制上のメリットが活用できないケースがある
●非課税保有限度額が再利用できない
●つみたてNISA口座は1つしか開設できない
それぞれの詳しいデメリットについても解説するので、メリット・デメリットを比較して自分にとってどちらが大きいか判断しましょう。
投資できる投資対象商品が限定される
つみたてNISAは投資できる投資対象商品を金融庁が決めているため、自分が気になっている商品が対象になっているかは確認が大切です。金融庁が認められている投資対象商品であっても、金融機関によって取り扱っている内容が異なる点は把握しておきましょう。投資初心者や投資未経験者が気軽に始められるように配慮されており、投資リスクなどを抑えながら始めたいと考えている方には合っています。
専門的な知識やノウハウを持っていない方でも安心して投資できるように考えられているのに加えて、限定されているといっても投資対象商品は幅広いです。それぞれの特徴について調べながら取り組めると大きなデメリットにはならないため、そこまで気にしなくても問題ありません。
もしも、つみたてNISAで対象になっていない金融商品に投資したい場合、つみたてNISA以外の方法で取り組む必要があります。
運用次第では元本割れするリスクがある
つみたてNISAは比較的投資リスクが抑えられる投資方法として注目されていますが、すべての投資には元本割れするリスクが伴っている点は把握しておきましょう。
投資対象商品は金融庁が認めている長期投資や分散投資に適したものばかりといっても、各金融商品は社会情勢などに影響されて評価額が上下します。相場の動きは専門的な知識やノウハウを持っていても判断が難しく、突然大きく下がる可能性もあれば上がる可能性もあるので注意しましょう。
ただし、相場が一時的に上下するのは投資においては当然なので、一時的に元本割れしたからと焦って売却するのはおすすめできません。つみたてNISAに限らず評価額は上がり下がりを繰り返しながら推移するため、長期的な資産形成を視野に入れているなら相場変動に振り回されない意識も大切です。
元本割れするリスクを少しでも抑えたいと考えている場合、投資する金融商品について調べてリスクと特徴についても把握します。他にも元本割れするリスクを抑えるための方法として、「長期投資」「分散投資」が重要です。この2つは投資において基本的な考え方として推奨されており、投資を始める際には意識して取り組みましょう。
継続的に取り組むためにはある程度の資金力が必要
つみたてNISAは基本的な考え方として長期運用による複利効果を活用するため、継続的に取り組むためにはある程度の資金力が必要です。
投資した分はいつでも換金できると考えて投資を始めるのは趣旨から外れており、手元資金が足りなくなった際に短期的に換金を繰り返すと効果が期待できません。そもそもどの投資方法においても投資資金は余剰資金を活用するのが原則といえ、余剰資金がない状態で投資をするのは原則を守れていない状態です。
そのため、継続的に取り組むためにはある程度の資金力が必要になるといえますが、一方でつみたてNISAでは自分自身の状況に合わせながら少額でも始められます。余剰資金に余裕がある状態では投資額を多くして、余剰資金に余裕がない状態では投資額を少なくするなどの工夫が可能です。つみたてNISAで大きく投資効果を得るためには継続的な投資が求められるため、余剰資金と自分の運用方針やライフスタイルも考えながら取り組みましょう。
税制上のメリットが活用できないケースがある
一般的な投資では損失が発生した際には損益通算や繰越控除が税制上のメリットとして活用できますが、つみたてNISAでは「損益通算」と「繰越控除」が活用できません。ただし、つみたてNISAだけで投資をしている場合は大きな問題にはならず、他にも投資をしている場合だけ気に掛ければ大丈夫です。
「損益通算」は商品Aで100万円の利益が出て、商品Bで100万円の損失が出た際には利益と損失を合算して最終的な利益は0円として計算できます。もう一つの「繰越控除」では、運用した結果として損失が発生した場合、損失を3年間は繰り越せる制度です。
例えば、昨年度に損失が100万円発生して今年度に100万円の利益が発生した際に、利益と損失を相殺して利益を0円で計上可能です。
つみたてNISAは利益や損失が発生した場合でも損益通算と繰越控除は活用できませんが、つみたてNISAでしか投資をしていない場合はあまり影響はありません。
非課税保有限度額が再利用できない
非課税保有限度額が再利用できないのもつみたてNISAのデメリットとして挙げられ、余った分の投資可能枠を翌年度に持ち越しなどは不可能です。つみたてNISAは年間投資可能額が40万円で投資可能期間は20年ですが、投資可能枠を使い切れないと最大限の投資効果を得られません。最大限に投資効果を得るためには毎年40万円の投資を20年間続ける必要があるため、余剰資金によっては使い切るのは難易度が高いです。
他にも、一度投資可能枠を使用した後に保有商品を売却した場合、後から売却した分の投資可能枠は再利用ができません。このように非課税保有限度額を再利用できないため、本来ならライフイベントに合わせながら換金する資金形成の判断が難しくなります。どのような方向性で非課税保有限度額を使用するか考えて、適切なタイミングでの投資と換金をおこなわなければいけません。
つみたてNISA口座は1つしか開設できない
つみたてNISA口座は1つしか開設できないため、複数の証券会社などでの運用が認められていません。
理由としては開設時には税務署に口座開設の申請をおこない、非課税制度としての恩恵を受けるためにもルールが決められています。もしも、複数の証券会社などでつみたてNISA口座を開設しようと考えても、開設申し込みを受けて証券会社などが税務署に確認するので不可能です。
つみたてNISA口座を開設した後に運用する証券会社などを変更したいと考えた場合、開設手続きではなく変更手続きをしなければいけません。具体的な変更手続きの方法についてはそれぞれの証券会社などで異なるため、先に現在運用している証券会社と変更したいと考えている証券会社に確認しておきましょう。定められている手続きに基づいて提出書類や添付書類を間違えないように意識して、決められている期日までに対応します。
つみたてNISAが向いている人の特徴
つみたてNISAが向いている人の特徴についてはさまざまですが、自分が向いているかどうか気になっている方は少なくありません。これまでに投資を経験したことがない場合、本当につみたてNISAから投資を始めてもいいか判断が難しいといえます。つみたてNISAが向いている人の特徴として、以下が挙げられます。
●中長期的に資産形成をしたい
●投資に対して専門的な知識やノウハウを持っていない
●年間投資額が40万円以下
●一度設定したら放置したいと考えている
●投資リスクを抑えて取り組みたい
一般的な投資方法と比較すると投資初心者や投資未経験者でも始めやすく、これまでに投資経験がない方でも安心です。つみたてNISAが向いている人の特徴について解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
中長期的に資産形成をしたい
つみたてNISAの基本的な考え方として長期・積立・分散投資があり、中長期的に資産形成したいと考えている方に向いています。短期的に運用益を出そうとするとリスクが高くなるのは避けられず、安定して投資して運用したい場合は合っていません。中長期的な視点を持つ際に大切なのは、老後資金・住宅資金・教育資金などライフイベントに関しても意識する点です。
一般的な投資方法よりもつみたてNISAは非課税制度で資産形成がしやすく、本来なら課税される20%が課税されない点もおすすめの理由に挙げられます。中長期的に資産形成して将来的に発生するライフイベントに備えたい場合、つみたてNISAを運用方針やライフスタイルに合わせながら考えましょう。
投資に対して専門的な知識やノウハウを持っていない
つみたてNISAは投資初心者や投資未経験者でも始めやすい制度なので、投資に対して専門的な知識やノウハウを持っていない方にもおすすめです。対象となっている投資対象商品も金融庁が定めている基準を満たしているものなので、他の投資方法と比較すると投資リスクを抑えながら取り組めます。これから投資を始めようと考えていて投資商品について迷っている場合、つみたてNISAから始めるのが方法として有効です。
長く投資に取り組んでいるとどの銘柄に投資するかこだわりが生まれますが、最初の頃はまだまだ銘柄ごとのリスクやリターンのバランスについてわからないケースは珍しくありません。どの銘柄について投資するかの判断についてできない段階では、各証券会社などが公開している人気ランキングなどを参考にしてみましょう。人気ランキング上位に入る銘柄はそれだけの理由があるため、特別なこだわりなどがないなら人気ランキングを参考にするのはおすすめです。
年間投資額が40万円以下
つみたてNISAは年間可能投資額が40万円で、他の投資方法と違って運用益や配当金に税金がかかりません。投資方法などについてこだわりを持っていない場合で年間投資額が40万円以下なら、基本的にはつみたてNISAを活用するのがおすすめです。もしも、年間投資額が40万円を超える・投資商品にこだわりがあるなら、つみたてNISAと併用しながらの資産形成を視野に入れましょう。
投資商品にこだわりを持っているならつみたてNISAで投資対象商品に該当していない可能性もありますが、自分が投資を検討している銘柄が対象になっていないか確認が大切です。どれくらいの金額を投資するかについては自分で決定できるため、年間投資額と投資対象商品のバランスを考えながら取り組みましょう。
一度設定したら放置したいと考えている
一度設定したら放置したいと考えている方にはつみたてNISAは合っているため、仕事やプライベートで忙しい方は活用がおすすめです。
具体的な設定内容については各証券会社などで異なるので、最初にわからない点や知りたい点はコールセンターなどに問い合わせながら進めましょう。注意点としては、しっかりと最初に設定せずに放置すると資産形成が上手く進まないため、なんとなくで設定をせずに自信を持った設定をすることが大切です。
つみたてNISAは投資初心者や投資未経験者でも始めやすい制度であり、設定方法についても一度理解できると後からでも設定のやり直しは簡単にできます。また、一度設定したらそのままずっと同じ設定で積立をしなければならないわけではなく、運用方針やライフスタイルが変化した際には変更しても問題ありません。
投資リスクを抑えて取り組みたい
投資リスクを抑えて資産形成したいと考えている方にもつみたてNISAは合っていて、そもそも金融庁が設定している長期・積立・分散投資の基準を満たしている点が投資リスクを抑えることにつながります。基本的にはどのような投資方法でも投資リスクは発生するのは避けられず、少しでも投資リスクを抑えるためにはいくつかのポイントを押さえなければいけません。
代表的な投資リスクを抑えるポイントとして「長期投資」「分散投資」の2つが挙げられます。
つみたてNISAで長期投資と分散投資がやりやすいように配慮されているため、ある程度自分で意識しながら取り組めば投資リスクは抑えることが可能です。長期投資と分散投資については、以下を参考にしてみてください。
<長期投資>
長期投資は投資した銘柄を10年以上保有することであり、短期投資と比較して投資リスクがかなり低くなります。つみたてNISAは長期投資による資産形成が主な目的として挙げられるため、投資初心者や投資未経験者が特に意識しなくても取り組むことが可能です。ただし、途中で換金すると長期投資の効果を得にくくなるので、緊急時以外は換金しない意識も持たなければいけません。
長期投資は投資リスクを抑える効果があるだけでなく、複利効果によって投資効果を高める目的もあります。
<分散投資>
分散投資とは1つの銘柄だけに全額投資せずに、複数の銘柄に投資して投資リスクを抑える方法です。例えば、1つの銘柄だけに投資して金融危機や経済不況が発生した場合、相場価格が大きく落ちてしまう可能性も十分に考えられます。他にも相場価格が落ちてしまう理由としてはさまざまであり、会社の不祥事が原因で落ちてしまうかもしれません。
つみたてNISAで投資できる投資信託は分散投資に適していて、投資信託は複数の金融商品が取り入れられています。そのため、株式銘柄などと比較して分散投資がしやすく、金融危機や経済不況などにも強いのも特徴です。
つみたてNISAに向いていない人の特徴
つみたてNISAに向いていない人も中には存在していて、短期的に運用益を出そうと考えている方や一時的な損失や利益に一喜一憂する方は向いていません。
短期的に運用益を出したい
基本的な趣旨として中長期的な資産形成が前提とされているため、短期的に運用益を出したいと考えている方は趣旨から外れています。短期的な運用益を出す投資をしたい場合、つみたてNISA以外の方法で資産形成するのがおすすめです。
数年程度で資産を何倍にもしたいと考えるかもしれませんが、長期・積立・分散投資を重要視しているので数十年単位で資産形成をおこないます。
生活資金を削って投資資金を捻出しようと考えている
他にもつみたてNISAを始めとした各種投資は余剰資金で取り組むのが前提となり、生活資金を削って投資資金を捻出する考えは合っていません。余剰資金とは生活資金や生活防衛資金以外の使っても問題ない資金を指すため、投資するよりも先に普段からの生活を守る意識を持つことが大切です。
元本割れや損失に耐えられない
最後に、つみたてNISAは比較的投資リスクを抑えられる制度ですが、一時的に元本割れや損失するリスクは持っています。コツコツと積み立てている最中でも元本割れや損失に耐えられない場合、つみたてNISAに限らず投資には向いていません。相場はずっと右肩上がりで推移せずに、上がり下がりを繰り返しながら推移するのが普通です。
つみたてNISAおすすめ銘柄9選
つみたてNISAではどの銘柄に投資すればいいかわからない方は多く、実際に投資銘柄によってリスクやリターンは異なります。それだけでなく、銘柄ごとにメインで投資している先が違うため、自分が希望している先が含まれているかも判断しなければいけません。銘柄について決める際には、自分の運用方針やライフスタイルに合わせながら選択することが大切です。
つみたてNISAのおすすめ銘柄として以下を紹介するので、どの銘柄にするか迷っている方がいれば参考にしてみてください。
●eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
●eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
●eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
●eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
●eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
●ひふみプラス
●コモンズ30ファンド
●セゾン・グローバルバランスファンド
●たわらノーロード先進国株式
どの銘柄も高い人気を誇っているのが共通している特徴として挙げられ、どれかに集中投資せずに複数を組み合わせるのが投資リスクを抑えることにつながります。つみたてNISAのおすすめ銘柄について紹介しますが、自分の考え方などに合っているものを選んでください。また、投資信託商品は数多く取り扱われているため、紹介したもの以外の投資信託商品も視野に入れて考えるのがおすすめです。
おすすめ銘柄1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国株式を約500社分組み入れており、アメリカの大企業を中心に投資したいと考えている方にはおすすめです。アップルやマイクロソフト・Amazonなど誰もが知っている企業の株も含まれているため、安定して運用できる投資信託を探している方は検討してみてください。近年の運用実績は常に安定しているのも魅力として挙げられ、多くの証券会社で人気ランキング上位に入っている人気投資信託です。
長期運用がやりやすいように投資コストや運用コストも抑えられているため、これから投資をしたいと思っている方に多く選ばれています。米国株式を約500社組み入れているので安定感が高いとはいえ、状況に合わせながら内容も変更されているのも特徴です。
おすすめ銘柄2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はその名前の通り全世界株式に投資できる投資信託であり、分散投資できる国数が多いので安定した運用が期待できます。投資している国数が多いと金融危機や経済不況が発生した際にも強く、投資している国はアメリカを中心として日本やヨーロッパ諸国の割合が高いのが特徴です。投資コストも低く抑えられているので長期的な運用にも向いている投資信託であり、放置しながら運用したいと考えている方に合っています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は多くの証券会社で人気ランキング上位に入る投資信託で、安定感の部分から見ると全投資信託の中でも特に高いといっても過言ではありません。
おすすめ銘柄3.eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のベースとなる部分はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と変わりませんが、違う部分は日本株が含まれていない部分です。それでも多くの国に分散投資できるため、金融危機や経済不況に強い部分は変わりません。近年の運用結果を確認してみるとeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の方が高く、日本株を投資対象に含めなくてもいいと考えている方には選ばれている傾向にあります。
おすすめ銘柄4.eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは先進国の債権を中心とした投資信託商品ですが、株式と比較して債権は値動きが少ないので安定感が高いです。債権内訳としてはアメリカの割合が最も大きく、他にはヨーロッパ諸国や中国の割合も大きくなります。注意点としては債権による安定感の高さが魅力である一方、値動きが少なく抑えられるので大きなリターンはなかなか期待できません。
しかし、債権の魅力は株式よりも高い安定性なので、長期的に大きなリターンがなくても安定性を求める方にはおすすめです。細かい債権割合については少しずつ変動していきますが、基本的にはアメリカを中心としてヨーロッパ諸国や中国の割合は高いままと予想できます。
おすすめ銘柄5.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は株式だけに投資するのは考え方と合わない方におすすめです。リターンを狙える株式を国内株式・先進国株式・新興国株式に投資して、安全性が高い債権も国内債券・先進国債権・新興国債権それぞれでバランスよく組み入れています。これに加えて国内と先進国のREIT(不動産投資信託)も組み入れており、8資産に対して12.5%ずつ分散投資しているのが特徴です。
値動きを抑えながら堅実なリターンも狙える投資信託商品といえ、株式投資と債券投資のよい部分を両方取り入れられます。株式投資だけに抵抗がある方に選ばれる傾向が挙げられ、バランスに優れているのが魅力です。
おすすめ銘柄6.ひふみプラス
ひふみプラスは国内外の上場株式を投資対象として組み入れており、市場価格が比較的抑えられている銘柄を選別して長期的な投資に適しています。企業の変化に対応できるように定量調査と定性調査にも力を入れているのが特徴です。定性調査のために実際に現場に足を運んで、経営者や製品・現場の声などにも着目しています。基本的には国内株式をメインに投資して、海外株式にも一定の投資をして安定感も高いです。
投資している国内株式は長期的に成長できる見込みがあるものをメインとしているため、長期的に成長できる投資信託として注目を集めています。他にも市場の確実性に対しての不安が高まった際には、現金比率を高めながら柔軟に対応している点も評価が高いです。
おすすめ銘柄7.コモンズ30ファンド
コモンズ30ファンドは国内外の上場株式を投資対象として、世界中の成長に伴って成長できる企業が中心になります。長期的な成長が期待できる約30社に集中して投資しているため、資産配分比率も国内株式95%で短期金融資産5%の比率です。対象となっている上場株式として三菱商事・味の素・丸紅など有名企業がほとんどで、安定した推移が期待できます。
30年の長い目線を持って企業を成長させる長期投資に加えて、投資先になっている企業はグローバル成長が期待できる質の高い企業ばかりです。それぞれの銘柄は厳選して選ばれているので、原則として短期的な売買よりも長期的な保有が向いています。
おすすめ銘柄8.セゾン・グローバルバランスファンド
セゾン・グローバルバランスファンドは日本を含んだ全世界の株式と債権に投資して、リターンとリスク管理の両立を目指しています。株式と債権の資産分配比率は株式50%:債権50%のバランスが基準です。個人投資家からも高い評価を受けていて、バランスがいいファンドを探している方には合っています。
注意点としてはバランスに優れている代わりに債権が50%取り組まれているため、リターン率は比較的低い傾向にある点です。投資している先が元本割れや損失を起すのが嫌と感じている場合、安定感の高いセゾン・グローバルバランスファンドはおすすめといえます。
おすすめ銘柄9.たわらノーロード先進国株式
たわらノーロード先進国株式の主な投資対象は海外株式であり、コクサイ・インデックスに連動した投資成果を目指しているのが特徴です。状況に合わせながら有価証券先物取引などを活用するケースも挙げられますが、基本的には株式をメインとして運用しています。ノーロードタイプとは購入時手数料がかからないものを指しているため、投資コストを抑えながら投資できるのも魅力です。
先進国株式はアメリカを中心として1200銘柄以上に幅広く投資するので、安定感が高い運用を期待できます。注意点としてはアメリカを中心としているため、アメリカ経済などに大きな影響を受ける点です。
つみたてNISAおすすめ証券会社・口座7選
つみたてNISAをこれから始めようと考えた際に迷う部分として、どこの証券会社でつみたてNISA口座を開設するかです。
証券会社によって力を入れているサービスなども異なるため、自分にとって提供されているサービスが合っているかも判断しましょう。また、それぞれで取り扱っている投資対象商品も違う点は把握して、自分が気になっている投資対象商品を取り扱っているかの確認は大切です。
つみたてNISAおすすめ口座をいくつか紹介しますが、他のどのような投資方法などに力を入れているかについても合わせて解説するので、参考にしてみてください。具体的なおすすめ証券会社・口座について、以下が挙げられます。
●SBI証券
●楽天証券
●auカブコム証券
●GMOクリック証券
●マネックス証券
●松井証券
●moomoo証券
それぞれの証券会社が持っている強みや特徴について理解して、自分の運用方針やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
おすすめ証券会社1.SBI証券
SBI証券は国内株式を始めとして幅広い金融商品を取り扱っているため、資産形成で迷った際に選ばれるケースも多い証券会社といえます。
また、これまでに投資経験がない方やさらに投資に関しての知識を深めたい方に向けて、オンラインセミナーも積極的に開催しているのが特徴です。他にも投資レポート・特集が組まれているため、投資に役立つ投資情報を毎日発信しています。
積極的に投資に取り組めるようにSBI証券では国内株式売買手数料がゼロ、米国株式や海外ETF売買手数料もゼロなのも嬉しい点です。幅広い金融商品の取引手数料がゼロなので気になっている金融商品の購入がしやすく、つみたてNISAに慣れてきたタイミングで他の投資方法も試しやすい環境といえます。
取引をしている中でわからない点や気になる点は気軽に聞けるようにサポート体制も整っており、各種口座開設についても一から親切丁寧に教えてくれるので安心してください。豊富な投資に関しての情報を常に発信しているため、情報を仕入れながら自分の運用方針やライフスタイルに合わせた投資をしたい方に合っています。
おすすめ証券会社2.楽天証券
楽天証券は多くの方に使用されている証券会社の1つとして挙げられ、楽天が運営していることもあって調べてみると上位に表示される機会も多いです。
楽天ポイントを貯めて投資に使用することもできるため、普段から楽天関連のサービスを多く利用している方にはおすすめといえます。一人ひとりの投資スタイルを探すためのサポートも充実しており、利用している方の80%近くがもともと投資未経験の方です。
一方で、投資経験がある方でも満足できるようなサービス内容で、業界最安基準の手数料や豊富な投資情報・無料で使える充実の取引ツールなどが高い評価を受けています。少額から投資が始められる環境が整っているのが特徴として挙げられ、最初の頃は少額から始めて慣れてきたら投資額を増やして投資方法について学ぶ方法も有効です。
FXに関してはFXデモが用意されているため、FX経験がない方はデモから始めて具体的な流れについて身に付けるようにしましょう。
おすすめ証券会社3.auカブコム証券
これから資産形成をしたいと考えている方を積極的にサポートできる環境が整っており、動画でサービスや各種操作方法について案内してもらえます。
一人ひとりに合わせた金融商品ラインナップを取り揃えているのに加えて、投資の基本的な知識やノウハウについても学ぶことが可能です。例えば、株主優待を楽しみたいと考えている方もいれば、リスクを抑えて少額投資をしたい方まで対応しています。
プチ株では100株単位の株式でも1株から取引可能なので、幅広い金融商品を試してみたい方にはおすすめです。投資上級者の方でも高いレベルでの取引ができるように、ツール・アプリも充実しています。総資産から投資成績が一目で判断できるアプリもあれば、登録銘柄の株価をリアルタイムで後進するものまでさまざまです。
将来的には幅広い方法で投資できるような環境を希望している場合、auカブコム証券の活用も視野に入れて考えておきましょう。
おすすめ証券会社4.GMOクリック証券
GMOクリック証券は少額からでも投資が始められるようなサービスを展開しており、これから投資を始める方でわからない点や気になる点を解消してくれるサポート体制も充実しています。サポートしてくれる内容も各種手続きからツールのインストール方法まで幅広く、フリーダイヤルとメールの好きな方法を選択可能です。
取り扱っている金融商品の中には24時間取引できる商品を取り扱っていたり、株主優待がもらえる国内株式を取り扱っていたりと一人ひとりの投資方針やライフスタイルに合わせられます。株主優待について調べてから購入したいと考えている場合、株主優待を高機能ツールで検索できるのも特徴です。
一人ひとりが積極的に投資ができるように業界最安水準の手数料を設定しているのに加えて、口座開設や入金時も無料なので投資コストを抑えられます。このような投資コストは一回一回はそこまで大きくなくても、中長期的に投資を続けているとかなりの金額になるかもしれません。GMOクリック証券は、投資コストを抑えながら投資したいと考えている方におすすめといえます。
おすすめ証券会社5.マネックス証券
マネックス証券は投資初心者や投資未経験者でも始めやすいように、1株からでも購入できるワン株(単元未満株)投資が用意されているのが特徴です。
他にも買付手数料も無料で対応できるため、これまでに投資経験がない方でも安心してください。米国株に関しても1株から購入可能であり、国内株や米国株など幅広い金融商品に投資したいと考えている方におすすめです。
クレカ積立でポイント還元することで効率的な投資をサポートしていますが、ポイント還元率が主要ネット証券会社内でも特に高いといえます。ポイント還元率は1.1%で設定されており、貯めたポイントは買い物や投資などに利用可能です。
どの銘柄に投資すべきか判断が難しい投資初心者の方から、投資する銘柄を見極めるために詳しいデータが欲しい投資上級者の方まで使用できるアプリが用意されています。投資上級者の方でも使えるように各銘柄の売上高や営業利益を始めとする業績データ、銘柄スカウターは専門的な指標として長期業績をグラフ表示・10年スクリーニング・理論株価など幅広いです。
おすすめ証券会社6.松井証券
松井証券の特徴として挙げられるのは多くの金融商品を取り扱っている部分であり、つみたてNISAから始めて他の金融商品が気になった場合でも柔軟に対応できます。
投資信託や国内株式などを始めとして金融商品に投資できるため、将来的に投資したいと考えた場合でもおすすめです。用意されているツールやアプリについても数多く用意しているので、投資方針やライフスタイルに合わせて選択できます。
一人ひとりが専門的な知識やノウハウを勉強できるようにオンラインセミナー・マーケット開設が充実しており、投資初心者や投資未経験者から投資上級者まで魅力的な内容です。楽しく投資に必要になる知識やノウハウを身に付けられるように、カリスマトレーダー・アナリスト・人気お笑い芸人などが出演しています。
また、松井証券はサポート体制が充実している点が高く評価されており、業界内でも特に高い評価を受けているのも魅力です。マネープランから取引相談までサポートしてくれるのに加えて、株の取引相談窓口では一人ひとりの希望などに合わせながらさまざまな提案をしてもらえます。株の相談窓口は完全予約制での利用になりますが、担当窓口の方は豊富な投資知識と高いコミュニケーション能力を持っているので安心してください。
おすすめ証券会社7.moomoo証券
moomoo証券は米国株投資に力を入れているのが大きな魅力であり、米国株の取り扱っている数は7000銘柄以上と国内でも最大級です。業界最安基準のグローバルスタンダードの手数料体系なので、米国株銘柄を購入する際には200株までは1.99ドル(税込2.18ドル)に決められています。また、取引時間も一般的な証券会社では定められていますが、moomoo証券は24時間取引可能です。
24時間取引が認められているメリットとしては、本来なら米国株式市場が開いているのは日本時間でいうと夜中になるため、仕事やプライベートで忙しい方でも空いた時間に取引できます。また、米国でさまざまな事情が絡んで急激に相場が上がったり下がったりした際にも対応できるので、ビジネスチャンスを逃さずに投資ができるでしょう。
これから投資を始めようと考えている方でも使いやすいようにデモ取引が用意されており、仮想通貨を使用してノーリスクで具体的な投資内容について勉強できます。スムーズな取引ができるようになってから本番に取り組むほうが投資リスクを抑えられるので、これまでに投資経験がない場合はデモ取引から始めてみましょう。
つみたてNISAはできるだけ早く始めたほうがいい?
つみたてNISAはできるだけ早く始めたほうがいいか迷っている方は多いですが、結論、少しでも早く始めたほうが投資効果は大きくなります。例えば、毎月の積立金額が1万円と5万円で年間の利回りが5%の場合で、投資期間が10年間投資と20年間投資のケースについて比較してみましょう。
図表2
10年間投資の場合 | ||
---|---|---|
1万円 | 5万円 | |
投資元本 | 120万円 | 600万円 |
運用収益 | 35.3万円 | 424.2万円 |
合計額 | 155.3万円 | 1024.2万円 |
金融庁 資産運用シミュレーション
図表3
20年間投資の場合 | ||
---|---|---|
1万円 | 5万円 | |
投資元本 | 240万円 | 1200万円 |
運用収益 | 171万円 | 2596.8万円 |
合計額 | 411万円 | 3796.8万円 |
金融庁 資産運用シミュレーション
基本的には投資期間が長いほうが運用収益は高くなるため、基本的に少しでも早いタイミングで始める方がメリットは大きくなります。注意点としては、余剰資金で投資に取り組むことに加えて、メリットだけでなくデメリットやリスクについても把握しなければいけません。つみたてNISAは非課税制度として運用できるため、他の投資方法と同じように運用収益が出ても課税されない点は資産形成に向いています。
始めるタイミングについては一人ひとりが置かれている状況で変わりますが、今すぐに始められない理由がないなら始める準備を進めておきましょう。
焦ってつみたてNISA口座開設だけして放置しない
少しでも早いタイミングでつみたてNISAを始めることが資産形成には大切である一方、つみたてNISA口座開設だけして放置するのはよくありません。理由としてつみたてNISAは非課税保有期間は20年と限定されているため、開設だけして放置するとどんどん投資できる期間が短くなります。そうならないためにもつみたてNISA口座開設タイミングは考えて、開設した後にはすぐに積立が開始できる状態は整えておきましょう。
他にもせっかくつみたてNISA口座を開設して積立設定まで進めていても、引き落とし日に引き落とし口座に入金されていないと積立ができません。投資をしている方の中には普段使用している口座と、投資で使用する口座について分けている方もいます。そのような方は投資資金管理についても注意して、結果的に放置している状態にならないようにしましょう。
新NISAが2024年1月から始める
新NISAが2024年1月から始まりますが、旧NISAにおけるつみたてNISAと一般NISAの両方を特徴として持っています。具体的な変更点としては図表4を参考にしてみてください。
図表4
新NISA | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
年間投資可能額 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有期間 | 無期限化 | 無期限化 |
非課税保有限度額 | 1800万円(成長投資枠は1200万円まで) | |
口座開設期間 | 恒久化 | 恒久化 |
投資対象商品 | 金融庁の基準を満たした投資信託に限定 | 上場株式・投資信託など |
金融庁 新しいNISAを基に作成
年間投資額と非課税保有限度額が大きく増えているのに加えて、口座開設期間も恒久化しているのがメリットです。他にも旧NISAでは非課税保有限度額は一度使用すると再使用できませんでしたが、新NISAでは保有投資信託や株を売却した後には対応金額が再利用できます。
おすすめのつみたてNISA銘柄&証券会社まとめ
つみたてNISAは投資初心者や投資未経験者から投資上級者まで取り組める制度であり、一般的な投資方法と比較するとメリットが多いです。デメリットもいくつか存在していますが、多くのものは一般的な投資方法でも同様に発生するものといえます。このような部分を理解できていない状態でつみたてNISAを始めてしまえば、思わないトラブルや問題に発展する可能性もあるでしょう。
そうならないためにも投資しながらある程度は専門的な知識やノウハウを身に付けて、長期投資や分散投資などの投資リスクを抑える方法の理解が大切です。中長期的な視点を持って資産形成をしたいと思っているなら、つみたてNISAの活用も視野に入れておきましょう。
出典
金融庁 新しいNISA
金融庁 つみたてNISAの概要
SBI証券 公式サイト
楽天証券 公式サイト
auカブコム証券 公式サイト
GMOクリック証券 公式サイト
マネックス証券 公式サイト
松井証券 公式サイト
moomoo証券 公式サイト
金融庁 資産運用シミュレーション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部