更新日: 2024.01.30 その他資産運用

信用取引とは? 売買の仕組みやメリット・デメリットを初心者にも分かりやすく解説!

信用取引とは? 売買の仕組みやメリット・デメリットを初心者にも分かりやすく解説!
「信用取引とは分かりやすくいうとどのような取引なの?」、「信用取引は初心者でもできる取引なの?」というように、信用取引はハイリスクハイリターンというイメージが強く、どのような取引なのか気になる人も多くいるのではないでしょうか。
 
しかし、信用取引は必ずしもハイリスクハイリターンというわけではなく、取引内容を理解していればリスクを抑えて収益を得ることも可能です。
 
本記事では、信用取引とは何か分かりやすく説明し、信用取引のメリットやデメリットなど必要な基礎知識を解説していきます。信用取引を始めようと考えている人にとって必要な情報を多く解説していますので、ぜひ記事を最後までご覧ください。
 

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信用取引とは、分かりやすくいうとどのような取引なの?

信用取引とは、お金や株式を証券会社に担保として預け、預けた金額以上のお金や株式を借りて株式市場で取引する方法です。
 
たとえば、100万円の現金を証券会社に預け、証券会社から300万円を借りて株式を購入するといったことが可能です。お金や株式を預けたという「信用」を元に、多額のお金や株式を借りて取引することから信用取引といいます。
 
信用取引をするには、証券会社で専用の取引口座を開設しなければなりません。信用取引の口座を開設する手続きは、証券会社のホームページで簡単に申し込むことが可能です。
 
しかし、口座開設には一定の預貯金がある、常に電話連絡できるなどの条件があり、開設の審査があります。口座開設の審査がある関係上、誰しもが信用取引できるわけではありません。
 

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信用取引における売買の仕組み【信用買いと信用売り】

信用取引をすると利益が上がったり、損失を負ったりすることは多くの人が理解しているはずです。それでは、信用取引をおこなうとどのようにして利益と損失が出るのでしょうか。利益と損失が出るのは、信用取引が次の仕組みで成り立っているからです。
 
・信用買い(買建)
・信用売り(売建)
 
信用取引をするにあたり、取引の仕組みを知っておくことは重要であるため、まずはなぜ利益が出るのか、損失を生むのかみていきましょう。
 

信用買い(買建)

信用買いとは、証券会社に預けた現金や株式を担保にしてお金を借り、借りたお金で株式を購入する取引方法です。
 
信用買いは「買建」とも呼ばれ、信用買いで購入した株式を「買建玉(かいたてぎょく)」といいます。
 
信用買いでは、証券会社から購入した株式を売却し、購入時と売却時の差額を利益とするのが目標です。たとえば、証券会社から100万円を借りて100万円分の株式を購入したとします。
 
購入した株式が値上がりし、110万円になったときに売却すれば利益が出ます。証券会社から借りたお金は返済しなければならないため、110万円から100万円を差し引いた10万円が利益です。
 
利益から各種手数料や金利が引かれるため、コストの差し引かれた金額が売却益になります。現金で株式を購入するところから取引を開始する方法であるため、信用買いと呼ばれます。
 

信用売り(売建)

信用売りとは、証券会社に預けた現金や株式を担保にして株式を借り、借りた株式を売却して取引する方法です。
 
信用売りは「売建」とも呼ばれ、信用売りで入手した株式を「売建玉(うりたてぎょく)」といいます。
 
100万円分の株式を証券会社から借りたらすぐに売却し、100万円の現金を手に入れます。そのお金を元手として借りた株式と同じ銘柄と同じ株数を購入します。株式を売却した後、株価が値下がりして90万円で購入できるようになっていれば、100万円で売却した株式を90万円で買い戻せることになります。
 
買い戻した株式は証券会社に渡さなければならないため、売買して得た差額の10万円が取引の利益です。信用買いと同じく取引コストがかかるため、利益からコストを差し引いた金額が売却益となります。
 
このように株式を売るところから取引が始まるため、信用売りと呼ばれます。信用取引は株式の購入からも売却からも始めることができるため、株式市場の動きに関わらずいつでも取引が可能です。
 

「信用取引はやめとけ」といわれる理由とは?

信用取引における売買の仕組みが分かったところで、次に「信用取引はやめとけ」といわれる理由について解説していきます。
 
信用取引を「やめとけ」といわれる理由は、売買の仕組みではなく「信用」による「レバレッジ効果」であるため、レバレッジの内容を理解してから信用取引を始めなければなりません。
 
「レバレッジ」とは、てこの原理の意味であり、信用取引においては少ない自己資金で大きな取引がおこなえることを指します。
 
信用取引では預けた金額に応じたお金・株式を借りることが可能です。借りられる金額は、最大で預け入れした金額の約3.3倍になります。つまり、100万円を証券会社に預け入れれば、約330万円を借りられるということです。
 
少ない元手で大きな取引をした場合、通常ではおこなえないような取引が可能となり、利益も大きくなる反面、リスクも大きくなってしまいます。そして、レバレッジを大きくすれば大きくするほど、ハイリスクハイリターンの取引となります。
 
レバレッジが大きくなるとどの程度のリスクがあるのか、図表1にまとめてみました。
 
図表1

元手 借りたお金
(株式購入に使ったお金)
購入後に半額になったと仮定した場合の株価 損失
100万円 100万円 50万円 50万円
200万円 100万円 100万円
300万円 150万円 150万円

筆者作成
 
100万円を元手に100万円分の株式を購入した場合(レバレッジ効果なし)、株価が半額になったとしても元手より小さい損失で済みます。しかし、レバレッジ効果がある取引の場合、元手がなくなったり、元手よりも大きい損失を生むことがあったりします。
 
このレバレッジを効かせすぎた状態で取引をすると大きな損失を生むため、「信用取引はやめとけ」といわれてしまうわけです。しかし、レバレッジを効かさなければ、そこまでリスクが大きくないことも分かります。要は取引する人の考え方次第で、リスクの大きさが変わるということです。 

信用取引のメリット

信用取引はレバレッジにより、大きなメリットを受けることができます。信用取引にはレバレッジ以外のメリットもあるため、ほかのメリットもみていきましょう。
 
信用取引におけるレバレッジ以外のメリットは、次のとおりです。

●下降相場でも利益を上げられる
 
●優待クロス取引をすれば株価変動リスクを抑えられる
 
●ヘッジ売りで損失を抑えられる

信用取引におけるメリットには専門用語が多く含まれるため、分かりやすく解説していきます。信用取引におけるメリットを理解し、収益を多く上げていきましょう。
 

下降相場でも利益を上げられる

信用取引のメリットの1つ目は、下降相場でも利益を上げられることです。
 
信用取引は株価が上がっているときだけではなく、株価が下落しているときにも利益が上げられます。しかも、下落幅が大きいほど多くの利益が上げられるのは、信用取引の魅力の1つです。
 
株価が下がると判断したときに、100万円の株式を売却したとします。そして、株価が半額の50万円まで値下がりし、同じ銘柄・同じ株式の数を50万円で購入できれば、50万円の差益を得ることが可能です。
 
さまざまなシーンで利益を上げられるため、信用取引は利益を得るタイミングが多い取引といえます。
 

優待クロス取引をすれば株価変動リスクを抑えられる

信用取引のメリットの2つ目は「優待クロス取引」をすれば株価変動リスクを抑えられることです。
 
優待クロス取引とは、現物株式の買いと、信用取引の売りを同時に、同じ銘柄・同じ数だけ取引することです。買いと売りを同時におこなっているためクロス取引といわれ、クロス取引をすると株価変動リスクを抑えられます。
 
なぜ、株価変動リスクを抑えられるのかは、図表2をご覧ください。
 
図表2

  購入する株価 株価が110万円に上昇 株価が90万円に下落
現物買い 100万円 10万円の利益 10万円の損失
信用売り 100万円 10万円の損失 10万円の利益
損益額 0円 0円

筆者作成
 
現物は株価が上がれば価値が上がりますが、信用売りをすれば株価上昇分の損失を負います。この相反する作用を利用し、株価変動のリスクをなくします。
 
そして、株価変動リスクを抑えたうえで、株式を保有し株主優待を受けるのが「優待クロス取引」の目的です。変動リスクが少ない状態で株式を保有し、株主優待を受けられるのは大きなメリットです。
 
変動リスクの高い株式の株主優待を受け続けるのは大きなリスクであるため、優待クロス取引を利用します。
 

ヘッジ売りで損失を抑えられる

信用取引のメリットの3つ目は、「ヘッジ売り」で損失を抑えられることです。
 
ヘッジ売りとは、現物の株価の値下がりを信用売りで補う方法です。
 
人によっては、現物の株式を長期間保有したいと考えている人もいます。長期保有すると、株価の下落場面に遭遇することもあるでしょう。下落場面で現物の株式を売却しないまま保有していると評価損が大きくなるため、下落している最中に信用売りをおこない損失を補うわけです。
 
株価の下落を受け入れるだけでなく、対策できるのは信用取引の魅力です。
 

信用取引のデメリット

信用取引はメリットが多いものの、デメリットも多くあります。レバレッジを大きくすること以外のデメリットは、次のとおりです。

●追証が発生する可能性もある
 
●保有期限がある
 
●建玉を保有しているとコストがかかる

信用取引をおこなうときには、必ずデメリットを理解しておかなければなりません。投資はリスクが伴うため、デメリットをしっかりと理解し、リスクを抑えることが大切です。
 
それでは、信用取引にどのようなデメリットがあるのかみていきましょう。
 

追証が発生する可能性もある

信用取引で大きな損失を出すと、「追証(おいしょう)」が発生してしまうケースもあります。
 
追証とは、信用取引で損失を出したときに、追加しなければならない保証金のことです。証券会社が決める保証金維持率を下回ると、追証を求められます。追証ができない場合は強制的に取引が停止され、損失が確定してしまいます。
 
もし損失を補えない場合には、財産の差し押さえや競売といった事態になる恐れもあるため注意しなければなりません。
 
追証の発生を回避するには、レバレッジを低くし、取引額を抑えることが大切です。また、余裕ある保証金を入れておくのも、忘れないようにしましょう。
 

保有期限がある

信用取引には、「信用期日」が設定されています。
 
信用期日とは、信用取引で借りたお金や株式を返済しなければならない期日です。信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」があります。そして、制度信用取引をおこなった場合の信用期日は最長6ヶ月、一般信用取引をおこなった場合は証券会社の定める信用期日があります。
 
信用期日が来てしまうと、返済しなければならないお金や株式が自動決済されるため注意しなければなりません。
 
なお、証券会社が定める信用期日には1日・数日・数年・無制限があります。もし長期保有を目的としている場合は、数年・無制限の証券会社を利用しましょう。
 

建玉を保有しているとコストがかかる

建玉を保有していると、保有コストがかかるため注意しなければなりません。
 
信用取引にはさまざまなコストがあり、コストのほとんどは建玉を保有しているときにかかります。
 
建玉を保有しているときにかかるコストは、次のとおりです。

●金利
 
●貸株料
 
●逆日歩
 
●管理費

上記のように多くのコストがかかります。ただし、かかるコストは信用買いと信用売りのときでは違います。どのような場合に、どのコストが、いくらかかるのか理解しておかなければなりません。
 
なお、信用取引のコストの詳細については、次章で詳しく解説していきます。
 

信用取引にかかるコストはどれくらい? 金利・貸株料は?

信用取引をおこなうときには、図表3のようなコストがかかります。
 
図表3

コストの名称 信用売り 信用買い 備考
売買委託手数料 費用がかかる
※無料のケースが多い
 
信用金利 費用がかかる制度信用:2.50%程度
一般信用:3.00%程度
信用買いで発生する金利
賃株料 費用がかかる制度信用:1.10%程度
一般信用:1.40%程度
信用売りで発生するレンタル料
逆日歩
(品貸料)
費用を支払う側 費用を受け取る側 市場で賃借される株式が不足したときに発生する費用
支払う金額・受け取る金額は市場などの状況による
管理費 費用がかかる1株あたり11銭程度
単元未満株以外は110円程度
新規建て約定日から1ヶ月を経過するごとにかかる費用
権利書換料 費用がかかる売買単位あたり55円程度
ETF/ETNの場合は売買単位あたり5円程度
買い建玉が権利日を挟んで建てられているときに必要な費用

筆者作成
 
図表3のように信用売りと信用買いでは、かかるコストが異なります。信用取引をおこなうときにはコストの内容を理解し、いくら費用がかかるか確認しておきましょう。
 

信用取引についてよくある質問

信用取引を始めようとしている人は多く、信用取引についての悩みや疑問をもっています。信用取引についてよくある悩みや疑問は、次のとおりです。
 
・信用取引とはどういう取引ですか?
・信用取引はなぜやるのですか?
 
信用取引を開始するときには、どのような悩みや疑問があるのか理解しておくことが大切です。悩みや疑問の内容、その回答を理解しておけば、信用取引をするときに役立つことでしょう。
 

信用取引とはどういう取引ですか?

信用取引とは、保証金を担保にして証券会社からお金や株式を借り、少ない自己資金で大きな取引をする方法です。
 
現物取引では自己資金の分しか株式を売買できません。しかし、信用取引では自己資金よりも多くの株式の売買が可能です。大きな利益が見込める取引として、多くの人が利用しています。
 

信用取引はなぜやるのですか?

信用取引をする目的は人それぞれです。
 
信用取引をする主な目的は、次のとおりです。

●株式売買の差益で大きな利益を得たい
 
●優待クロス取引をおこない株価変動リスクを抑えて株主優待を受けたい
 
●長期間保有したい株式の株価下落を抑えるためにヘッジ売りをしたい など

信用取引には多くのメリットがあるため、さまざまな目的の達成が可能です。
 

信用取引まとめ

信用取引とは、証券会社に保証金を預け入れ、信用を元にお金や株式を借りて利益を上げる方法です。
 
信用を元にお金や株式を借りることにより、自己資金よりも多い金額で株式の売買がおこなえます。このほかにも信用取引にはメリットが多くあるものの、デメリット・リスクもあるため、信用取引をおこなう前には必ず基礎知識を学ぶようにしましょう。
 
どのような方法でリスクが抑えられるのか、どのようなコストがかかるのか理解し信用取引をおこなえば、大きな損失を生むことなく取引できるはずです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

監修者:柘植 輝
行政書士、2級FP技能士、宅建士

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