更新日: 2024.11.19 株・株式・FX投資
FXの危険性とは? 初心者が特に注意すべき点やリスク・対処法を解説!
しかし、FXのリスクの大半は回避方法があり、しっかりと対策していれば損失を抑えて利益を得ることが可能です。
本記事では、FXで発生する6つのリスクや危険性、FX初心者が陥りやすい失敗などを解説していきますので、FXをこれから始めようと考えている人は本記事を参考にFXを始めてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
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おすすめポイント
①信用格付AAと高い信用力 & サポート体制は国内最高評価②少額(1,000通貨)から取引できる
③主要通貨ペアのスプレッド(手数料)は業界最小水準
④人気の高金利通貨のスワップポイントが高水準
FXで発生する6つのリスク・危険性
FXではさまざまなリスクや危険性があるため、どのようなことに気を付けなければならないのか、FXを始める前に理解しておく必要があります。
大きな利益を生み出すことも可能であるFXですが、取引でおよそ※39,7%の人が損失を出しています。
損失を出す可能性はあるため、どのようなリスクがあるのかを把握し、どのように対策していくかを理解しましょう。
FXで発生する主なリスクや危険性は、次の6つです。
●為替変動リスク
●レバレッジリスク
●ロスカットリスク
●金利変動リスク
●スリッページリスク
●流動性リスク
それでは、それぞれのリスク・危険性はどのようなものなのか確認していきましょう。
為替変動リスク
「為替変動リスク」とは、為替相場が変動することにより発生するリスクです。
FXは為替変動を利用して利益を出しますが、変動がマイナス方向に向くと損失を出してしまいます。
例えば、100円で通貨を購入し110円まで値上がりしたときに売却すれば利益確定です。為替の変動により利益が出ることを「為替差益」と呼びます。
しかし、100円で購入した後、90円に値下がりして売却すると10円の損失となります。為替の変動により損失が出た場合は「為替差損」です。
FXは為替変動の波を予測し利益を出す投資であるため、常に為替変動リスクを考慮しつつ取引しなければならない投資といえます。
レバレッジリスク
「レバレッジリスク」とは、少額の自己資金で大きな取引をおこない、自己資金を失ってしまうリスクです。
レバレッジとは、他人の資本を利用し、自己資金でおこなえる取引よりも大きな取引をおこなう制度です。
FXでは個人のレバレッジは最大で25倍まで認められているため、自己資金の25倍の取引ができます。例えば、10万円の自己資金を元にFXする場合、最大で250万円分の取引ができるということです。
少ない自己資金で大きな取引ができるのはメリットである反面、大きなデメリットも伴います。自己資金では取引できないような大きな取引をおこなって損失を負ってしまった場合、ちょっとした為替差損を出しただけで自己資金が底をついてしまう可能性があります。
ロスカットリスク
「ロスカットリスク」とは、一定額以上の損失を出してしまったときに、強制的に取引が決済されて損失が確定するリスクです。
ロスカットとは、証券会社が定める証拠金維持率を割り込んでしまう損失を出したときに、強制的に決済されることです。ロスカットをされると証拠金よりも大きな損失は防止されますが、証拠金の大半を失うような損失が確定してしまいます。
ロスカットが実行されるのは、有効証拠金が必要証拠金を割り込んでしまったときで、ほとんどの証券会社は証拠金維持率100%を切ったときにロスカットを実行します。
レバレッジを大きく設定し、入金する証拠金を少なくした場合、ちょっとした損失でロスカットが実行されるため注意しなければなりません。
金利変動リスク
「金利変動リスク」とは、各通貨に設定されている金利の変動により、スワップポイントで損失が発生してしまうリスクです。
FXでは通貨ペアにした通貨の金利差が大きいほど、スワップポイントを多く獲得できます。スワップポイントは現金として振り替えできるため、為替差益とともにFXの利益を上げる方法の1つとなっています。
しかし、スワップポイントは金利が小さくなると利益が減少し、金利差がマイナスになると投資家がスワップポイントを払う立場になるため注意しなければなりません。
例えば、金利19.0%のトルコリラを購入し、金利マイナス0.1%の日本円を売却した場合、金利差は19.1%もあるため多くのスワップポイントが決済時に得られます。しかし、逆に日本円を購入しトルコリラを売却した場合、金利差がマイナス19.1%となるため、スワップポイントを払わなければならなくなります。
金利差のマイナスが大きい通貨のポジションを長期間保有すると、保有した分だけスワップポイントを払い続けることになるため注意しなければなりません。
スリッページリスク
「スリッページリスク」とは、為替変動が激しいときに約定した場合、自分の希望する金額からかけ離れた金額で約定してしまうリスクです。
為替が急激に変動していると、為替変動した瞬間から取引が約定するまでの瞬間に金額がずれてしまうこともあります。大きな取引をしているときに金額がずれてしまうと、思いもよらない大きな損失を負ってしまう恐れがあります。
場合によっては、スリッページでロスカットになるような損失が出ることもあるため注意しなければなりません。
現在は各証券会社がスリッページリスクを抑えるようにサーバー強化をしているため、あまりスリッページリスクは高くありませんが、為替が急激に変動している場合には気を付けて取引したほうがよいでしょう。
流動性リスク
「流動性リスク」とは、市場取引が活性化しないことにより、新規注文や決済ができなくなるリスクです。
流動性リスクはマイナー通貨の取引や、主要ではない市場でよく発生します。また、ニューヨーク市場やロンドン市場などの主要な市場でも、クリスマスから年末年始にかけては取引量がかなり低下して流動性リスクが高まります。
また、流動性リスクが高い通貨や市場、時期ではスプレッドが固定制から変動制になり、取引コストが上がる点にも注意しなければなりません。
その他にも、企業の倒産や戦争、自然災害など突発的な理由により、流動性リスクが発生するケースもあります。
FX初心者が陥りやすい失敗
FXは慣れてくるとリスク回避の方法がわかり、損失を出しにくくなっていきますが、FX初心者の場合にはさまざまな失敗を経験してしまう恐れがあります。
FX初心者が陥りやすい失敗は、次のとおりです。
●分析ができていないまま取引する
●損切りのルールを明確にせず取引を続ける
●適切なレバレッジ設定をしないまま取引する
FXを始めるときには、初心者が陥りやすい失敗を必ず理解しておきましょう。失敗例を学ぶことは、リスク回避につながるため非常に重要です。
FX初心者が陥りやすい失敗1.分析ができていないまま取引する
FX初心者は為替変動の分析ができていないまま取引をおこない、損失を出してしまうケースがあります。
FXで為替差益を狙う場合、為替変動の仕組みを分析することが非常に重要です。為替変動を引き起こす内容を理解したうえで、どの程度為替が変動するのか分析しなければなりません。
しかし、為替変動がどのようになるのか分析するのは容易ではなく、分析しないまま取引を開始してしまう人が多くいます。特にFX初心者はこの傾向が強いため、注意しなければなりません。
FX初心者が陥りやすい失敗2.損切りのルールを明確にせず取引を続ける
FX初心者は損切りのルールを決めずに取引する人が多いため、損失がどんどん大きくなってしまいます。
FXをしていると必ず損失が発生する場面に遭遇します。損失が発生すると多くの人は取り返したいという気持ちになり、無理して取引を継続してしまいますが、これは危険です。
損切りせずに取引を進めていくと、思い描いた金額よりもさらに下がってしまったり、上がってしまったりします。損失が大きくなるとロスカットリスクが高まってしまうため、一定以上の含み損が出たときには、損切りして取引から退出する勇気も必要です。
FX初心者が陥りやすい失敗3.適切なレバレッジ設定をしないまま取引する
FX初心者は適切なレバレッジ設定をせず、ハイリスクハイリターンな取引をする危険性があります。
レバレッジを適切に設定しないと、取引がハイリスクハイリターンとなり、ロスカットの危険性が高まります。取引に見合ったレバレッジがどのくらいなのか、デモトレードなどで確認し適切な倍率を設定しましょう。
また、証拠金もレバレッジに見合っているのか確認しておくことも大切です。レバレッジを低く設定しても証拠金が少ないと、ロスカットリスクが高くなってしまいます。
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おすすめポイント
①信用格付AAと高い信用力 & サポート体制は国内最高評価②少額(1,000通貨)から取引できる
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④人気の高金利通貨のスワップポイントが高水準
FXの失敗リスクを抑える方法
FXではさまざまな失敗リスクがあるものの、回避する方法もあります。
FXの失敗リスクを抑える方法は、次のとおりです。
●FXに関連する勉強や分析をする
●注文方法を覚える
●レバレッジを低くして少額の取引から始める
FXの失敗例を学んだ後は、失敗リスクを抑える方法も理解し、取引で利益を出せるよう準備していきましょう。
FXの失敗リスクを抑える方法1.FXに関連する勉強や分析をする
FXの失敗リスクを抑えるには、FXに関連する勉強や分析を怠らないようにすることが大切です。
FXは直感で取引して成功することはなく、為替変動について常に学び続ける必要があります。そして、学んだことを分析につなげて取引をし、それでも失敗したらなぜ失敗したのか、分析してまた学ばなければなりません。
このようにFXを続ける限り、常に学び続けることになります。勉強や分析が楽しいと感じる人はFXにあっている人といえます。
FXの失敗リスクを抑える方法2.注文方法を覚える
FXでの注文方法は数多くあり、各種注文方法を駆使してFXをおこないます。そのため、初心者だとしても注文方法はすべて理解しておかなければなりません。
FXの主な注文方法は、次のとおりです。
図表1
注文方法 | 内容 |
---|---|
成行注文 | 価格を指定せずに注文する方法 |
2WAY注文 | プライスボードから売値と買値を確認し、レートを直接クリックして発注する注文方法 |
指値注文 | 価格を指定して注文する方法 |
逆指値注文 | 現在のレートより値上がりしたら買う、もしくは値下がりしたら売る注文方法 |
OCO注文 | 2つの注文を同時に出し、片方が成立した場合、もう片方の注文が自動的にキャンセルとなる注文方法 |
IFD注文 | 新規の注文と同時に決済注文を出せる注文方法 |
筆者作成
注文方法を理解しておけば、常にチャートを確認せずとも取引が可能であり、ある程度の為替変動に対応できるようになるはずです。
FXの失敗リスクを抑える方法3.レバレッジを低くして少額の取引から始める
FX初心者はレバレッジを低くして、少額の取引から始めるようにしましょう。
レバレッジは高く設定するとハイリスクハイリターンとなり、低く設定するとローリスクローリターンになります。レバレッジ1倍に設定すれば、現物取引と同じことになるため、FX初心者はできる限り現物取引に近い倍率で取引をおこなっていきましょう。
また、実際の取引に自信がない場合は、デモトレードを利用して学ぶのも1つの手です。多くの証券会社はデモトレードのサービスを実施していますので、FXの内容を勉強してから実戦に移っていきましょう。
リスクがあってもFXをやるメリット
FXにはリスクがあるものの、リスクがあっても投資するほどの大きなメリットがあります。
リスクがあってもFXをやるメリットは、次のとおりです。
●FXは少額の自己資金でも大きな利益が出せる
●取引できる時間が長くライフスタイルにあわせられる
●取引コストが少なく利益を得やすい
FXにどんなメリットがあるのか理解し、取引を開始していきましょう。
FXのメリット1.FXは少額の自己資金でも大きな利益が出せる
FXはレバレッジがあるため、少額の自己資金で大きな利益が出せます。
FXでレバレッジを高くし過ぎるとリスクが大きくなってしまうものの、レバレッジ3倍程度であれば大きな損失を出すことなく取引できます。仮に3倍に設定したとしても、自己資金の3倍の取引ができるため、大きな利益を得られることには変わりありません。
現物取引である株式投資であれば、実質レバレッジ1倍であるため、自己資金に応じた利益しか出せません。現物取引と比較すれば、FXで大きな利益を出せるのがよくわかります。
入金した証拠金に応じて適切なレバレッジを設定し、ロスカットを避けつつ大きな利益を目指していきましょう。
FXのメリット2.取引できる時間が長くライフスタイルにあわせられる
FXは平日であれば24時間、どこかの市場が開いているため、自分のライフスタイルにあわせて取引することが可能です。
東京証券取引所は9時~11時30分と12時30分から15時までしか開いていません。しかし、東京証券取引所が閉まっている23時30分~翌6時(サマータイムを除く)は、ニューヨーク市場の取引時間です。このように、日本の市場が取引時間外だとしても、世界の市場はどこかで開催されています。
日中時間が取れないという人も、FXであればライフスタイルを変えることなく取引が可能です。
FXのメリット3.取引コストが少なく利益を得やすい
FXは取引コストが少なく、利益を得やすい投資方法です。
FXにかかる取引コストは、実質、スプレッドのみです。スプレッドとは、買値と売値の差額であり、差額が取引コストとしてかかってきます。しかも、スプレッドは証券会社各社が顧客獲得のために少なくしているため、大きな取引をおこなってもコストとしては大きくなりません。
一方、株式投資の場合、購入する株式によっては自己資金が多く必要であり、取引手数料がかかることも多くあります。他の投資方法と比べてもFXの取引コストは低く、利益を多く得ることが可能です。
FX口座の開設から入金までの手順・方法
FXの失敗リスクやその回避方法、メリットを理解したら、いよいよ口座開設の手続きに入ります。
FXの口座を開設するときの流れは、次のとおりです。
(1)FX口座を開設する証券会社を選ぶ
(2)FX口座を開設する
(3)FX口座に証拠金を入金する
それでは、FXの口座を開設するための流れをみていきましょう。
手順(1)FX口座を開設する証券会社を選ぶ
FX口座を開設するときには、どの証券会社で口座を開設するのか決める必要があります。証券会社の選択は非常に重要であり、各証券会社の内容を比較検討しなければなりません。
証券会社によってスプレッドの差やスワップポイントの付与率、取引できる注文方法が異なります。そのため、口座を開設する証券会社によっては、取引の結果も変わってきてしまいます。
証券会社のサービス内容をきちんと比較し、どの証券会社で口座開設するのか慎重に選ぶことが大切です。
手順(2)FX口座を開設する
FX口座を開設する証券会社を決めたら、開設の手続きをおこないます。
FX口座開設の手続き方法は、一般的に次の流れのとおりです。
1.証券会社のホームページから「口座開設」をクリックする
2.必要事項をフォームに入力する
3.本人確認書類やマイナンバーをアップロードし提出する
4.証券会社が口座開設の審査をする
5.口座を利用するためのIDとパスワードの通知が来る
6.IDとパスワードを利用しマイページに入って初期設定をする
上記の流れが終われば、FX取引口座の開設が完了します。
手順(3)FX口座に証拠金を入金する
FX口座の開設が終わったら、口座に証拠金を入金します。
FXで取引を開始するには、取引額に応じた証拠金を入金しなければなりません。あらかじめ取引額を決めておき、どの程度の証拠金を用意すればよいのか確認しておきましょう。
入金方法は証券会社によって異なりますが、次のような方法があります。
・ATMや銀行窓口から専用口座や証券会社の口座に振り込む
・ネットバンクなどから振り替える
どのような方法で入金できるか確認し、すぐに取引ができるような状態にしておくとよいでしょう。
FXについてよくある質問
FXの取引にはリスクが伴うため、多くの人が悩みや疑問を抱いています。
FXについての悩みや疑問の代表的なものは、次のとおりです。
●「FXはやめとけ」といわれるのはなぜですか?
●FXはハイリスクハイリターンの取引なのですか?
●FXのリスクを回避する方法はありますか?
ここからは、FXについてよくある質問と、その回答を紹介していきます。
「FXはやめとけ」といわれるのはなぜですか?
「FXはやめとけ」といわれるのは、さまざまなリスクがあるからです。
FXの代表的なリスクは、次のとおりです。
●為替変動リスク
●レバレッジリスク
●ロスカットリスク
●金利変動リスク
●スリッページリスク
●流動性リスク
FXを始めるときにはリスクの内容と回避方法を理解しておくことが大切です。詳しくは記事内の「FXで発生する6つのリスク・危険性」にて解説していますので、気になる人はそちらをご確認ください。
FXはハイリスクハイリターンの取引なのですか?
FXがハイリスクハイリターンの取引であるとは言い切れません。
FXがハイリスクハイリターンとなるのは、レバレッジを高く設定したり、マイナー通貨を取引したりしたときです。逆にレバレッジを低く設定し、主要通貨を少額取引している場合はローリスクローリターンとなります。
ハイリスクハイリターンとなるかどうかは、投資家の取引内容によるため、FXがハイリスクハイリターンの取引であると断言することはできません。
FXのリスクを回避する方法はありますか?
FXのリスクにはさまざまな回避方法があります。
例えば、レバレッジリスクを回避するにはレバレッジを低く設定する、スリッページリスクを回避するには為替変動が激しくないときに取引するなどです。
FXはそれぞれのリスクに対応した回避方法が存在するケースも多いため、比較的リスク回避をしやすい投資方法といえます。
FXのリスク・危険性まとめ
FXにはさまざまなリスクや危険性があります。
為替変動リスクやレバレッジリスク、ロスカットリスクなどです。しかし、各リスクにはリスク回避方法が存在するため、リスクの内容とともに回避方法も理解しておけば、損失を抑えて取引することが可能です。
FXはハイリスクハイリターンというイメージが先行しているため、危険な投資方法とみられがちですが、取引方法によってはローリスクローリターンで投資できます。
どのような方法でFXをおこなうかを学んでおけば、損失を抑えて利益を得ることができるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
出典
外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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おすすめポイント
①信用格付AAと高い信用力 & サポート体制は国内最高評価②少額(1,000通貨)から取引できる
③主要通貨ペアのスプレッド(手数料)は業界最小水準
④人気の高金利通貨のスワップポイントが高水準