更新日: 2024.03.29 株・株式・FX投資

副業禁止でもFXはできる? 始め方やメリット・デメリット、注意点を解説!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

副業禁止でもFXはできる? 始め方やメリット・デメリット、注意点を解説!
「FXは副業禁止の会社でもできるの?」「FXしていることはバレるの?」このように、FXを副業でおこなってよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
 
FXは副業にあたらないため、会社にバレたとしても問題ありません。
 
本記事では、FXが副業にあたらない理由、副業として選ばれている理由、FXのメリットやデメリットについて解説します。
 
副業でFXを始めたい人にとって必要な知識をわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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FXは副業にはあたらない

 
FXは副業にはあたりません。
 
厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」には、副業とは2つ以上の仕事を掛けもつことを想定していると記載されています。
 
FXは投資であり、仕事の対価として金銭を得ているわけではありません。FXは、厚生労働省が示した副業の定義から外れています。
 
そのため、副業が禁止されている公務員でも、FXであれば副業とされないと考えられています。ただし、いくら副業にあたらないとしても、本業に支障が出るような取引は控えましょう。
 

FXが副業として選ばれる理由

 
FXは副業として多くの人に選ばれています。
 
FXが副業として選ばれている理由は、次のとおりです。
 

・副業禁止の会社でも取引できるから
・勤務後の時間で取引できるから
・本業の給与にプラスアルファできるから

 
FXが副業にあっている理由を確認すれば、自分にもあっているかどうかがわかります。副業でFXを始めようと考えている人は、FXが自分にあった副業かどうか確認してみましょう。
 

FXが副業として選ばれる理由1.副業禁止の会社でも取引できるから

 
FXは副業禁止の会社でも、取引して利益を得られます。
 
FXは仕事の対価として金銭を得るものではなく、資産を利用し利益を得る投資です。そのため、一般的に禁止されている仕事の掛け持ちには該当せず、副業禁止の会社の就業規則には抵触しません。
 
ただし、会社の就業規則の内容は勤務先によって変わります。そのため、勤務先の就業規則によっては、FXが副業にあたる恐れもあります。
 
現在、国は副業を奨励していますが、FXを副業で始めるときには、必ず勤務先の就業規則の内容を確認しておかなければなりません。
 

FXが副業として選ばれる理由2.勤務後の時間で取引できるから

 
FXは勤務後の時間を利用して取引できるため、多くの人が副業として取引しています。
 
FXは平日であれば24時間取引可能であり、取引方法によっては1~2時間程度の短時間で取引を終えられます。
 
本業の時間しか取引できない投資方法であれば、昼休みにおこなうしかなく効率的な運用ができません。効率的な運用ができなければ意味がないため、勤務後にも取引できるFXは副業に向いている投資です。
 

FXが副業として選ばれる理由3.本業の給与にプラスアルファできるから

 
FXで得た利益は、本業の給与のプラスアルファとして使えます。
 
本業の給与が少ない場合、なかなか貯金ができないという人もいることでしょう。そのような人はFXを副業として、本業の給与が足りない金額を補うことが可能です。
 
また、FXを続けていると経済の動向がわかるようになるため、知識として本業に役立てられる人もいることでしょう。
 

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【初心者向け】副業としてFXを始める方法

 
FX初心者の人はまず、FXを始める方法を理解しておかなければなりません。
 
FXを始める方法は、次のとおりです。
 

・口座を開設する証券会社を選択する
・口座開設の手続きを開始する
・証券会社の審査を受ける
・口座に証拠金を入金する

 
FXを始める方法は、簡単で時間もかりません。手続きの方法を知っておけば、FXを始めたいと思ったとき、すぐにFXを開始することができます。
 

副業としてFXを始める方法1.口座を開設する証券会社を選択する

 
FXを始めるときには、まずFXの取引口座を開設します。しかし、その前にまずはどの証券会社で口座を開設するのか選択しなければなりません。
 
各証券会社はそれぞれのサービスを実施しており、取引にかかるコストや、獲得できるポイントに違いがあります。
 
サービスの内容は取引結果にも影響するため、各証券会社のサービス内容を比較してから口座を開設しなければなりません。
 

副業としてFXを始める方法2.口座開設の手続きを開始する

 
口座開設する証券会社を決めたら、開設の手続きを始めます。
 
口座開設の手続きは、証券会社の公式ホームページから開始します。
 
FXの口座開設の手続きは簡単で、公式ホームページで氏名や住所、生年月日などを入力し、マイナンバーと本人確認書類を提出するだけです。
 
マイナンバーや本人確認書類は、Webサイト上にアップロードすれば提出できます。書類の提出方法はアップロードの他にも、郵送での手続きも可能です。ただし、郵送での手続きだと口座開設まで時間がかかるため、すぐにFXを開始したい人は書類をアップロードして提出しましょう。
 
証券会社によっては、書類をスマホで撮影して提出できるケースもあります。
 

副業としてFXを始める方法3.証券会社の審査を受ける

 
必要事項の入力と書類の提出が終わると、証券会社による審査がおこなわれます。
 
審査の期間は証券会社ごとに異なり、短い場合は即日、長い場合は1週間以上かかるケースもあるため気を付けましょう。
 
審査が終わると、証券会社からIDや仮パスワードがメールもしくは郵送されてきます。IDや仮パスワードを使い、マイページから初期設定をおこなえば手続きは完了です。
 

副業としてFXを始める方法4.口座に証拠金を入金する

 
口座の開設手続きが完了したら、口座に証拠金を入金します。
 
FXの取引を始めるには、取引額に応じた金銭を入金しておかなければなりません。
 
FXの場合、レバレッジが最大25倍であるため、取引額の25分の1の証拠金が最低限必要な金額です。
 
なお、FXにおける「レバレッジ」とは、証拠金を担保にして自己資金よりも多い金額の為替取引をおこなうことです。
 
レバレッジを効かせ過ぎると取引リスクが跳ね上がるため、FX初心者はレバレッジを3倍程度に抑えておきましょう。レバレッジ3倍とは取引金額の3分の1の証拠金が入金されている状態のことをいいます。
 

FXを副業で始めるメリット

 
FXを副業で始める人が多いのは、FXのメリットが副業にあっているからです。
 
FXを副業で始めるメリットは、次のとおりです。
 

・平日なら24時間取引ができる
・少しの自己資金から始められる
・為替が上昇局面になっても下落局面になっても利益が得られる
・取引コストが少ない
・世界経済に詳しくなる

 
FXがなぜ副業とあっているのか、自分の本業とFXの相性が良さそうか確認してみましょう。
 

FXを副業で始めるメリット1.平日なら24時間取引ができる

 
FXは平日であれば、24時間取引できます。FXは世界の市場が開催されていれば、取引が可能です。
 
早朝5時にはニュージーランド市場が開き、閉まるまでにオーストラリア市場や日本市場が開きます。そして、日本市場が閉まるときには、ロンドン市場が始まるという具合です。
 
平日であればどの時間帯でも、どこかしらの市場が開いておりFXの取引ができます。
 
ただし、FXが活発におこなわれるのは、ロンドン市場とニューヨーク市場の開催時間が重なる22時~翌朝3時ごろです。
 

FXを副業で始めるメリット2.少しの自己資金から始められる

 
FXは、少しの自己資金から取引を始められます。
 
FXは口座開設した証券会社によりますが、松井証券であれば1通貨単位から取引が開始できるため、必要な自己資金は数百円で済みます。もちろん少ない自己資金だと得られる利益は多くありません。
 
しかし、FX初心者は、まずFXの取引に慣れることが大切です。少ない自己資金で取引できれば大きな損失を防ぐことができ、何度も取引することでFXに慣れることができます。
 
株式投資だと株式を購入する自己資金が必要であり、初心者が気軽に何度も取引できません。その点、FXは初心者に易しい投資といえます。
 

FXを副業で始めるメリット3.為替が上昇局面になっても下落局面になっても利益が得られる

 
FXは為替が上昇局面でも、下落局面でも利益が得られる投資です。
 
FXは買いからでも売りからでも取引を開始できます。買いポジションから取引を開始し、売却するまでに通貨が値上がりしていれば利益が得られます。
 
そして、売りポジションから取引を開始し、購入までの通貨が値下がりすれば利益を得ることが可能です。上昇・下落のどちらの局面でも利益が出せるため、株式投資よりも利益を得られる場面が多くなります。
 

FXを副業で始めるメリット4.取引コストが少ない

 
FXは、取引コストが少ない投資です。
 
証券会社の多くはFXの取引手数料は無料であり、コストとしてかかるのはスプレッドだけです。
 
スプレッドは取引する通貨ペアごとに設定されており、メジャー通貨をペアにする場合、スプレッドの差は小さくなります。FX初心者はメジャー通貨を扱うケースが多いため、取引コストはほとんどかかりません。
 
ただし、証券会社によってはFXする時間帯などにより、スプレッドの差を変更するケースがあり、取引する時間によってはスプレッドの差が大きくなることには注意しましょう。
 

FXを副業で始めるメリット5.世界経済に詳しくなる

 
FXで取引を続けると、世界経済に詳しくなります。
 
FXで利益を得るには、経済が為替相場にどう影響するのか学ばなければなりません。そのため、取引を続ければ続けるほど、経済と為替の関係性がわかってきます。
 
経済に詳しくなれば、FXだけでなく信用取引や信託投資などさまざまな金融商品の運用に役立ちます。新NISAなどを利用する際、どの商品で運用すればよいかなども判断できるようになります。
 

FXを副業で始めるデメリット

 
FXにはメリットが多いものの、デメリットもあります。
 
FXを副業で始めるデメリットは、次のとおりです。
 

・損失を出して本業の給与が少なくなるリスクもある
・ストレスで本業に影響が出るケースもある
・トレードにのめり込み過ぎてしまうケースもある

 
FXを副業で始めるときには、デメリットを確認して本業に影響が出ないようにしましょう。
 

FXを副業で始めるデメリット1.損失を出して本業の給与が少なくなるリスクもある

 
FXで損失を出してしまうと、本業の給与を減らしてしまう原因にもなります。
 
FXは元本保証されていない投資方法であるため、取引で損失を出すと証拠金がなくなってしまいます。
 
そして、証拠金が損失で減ってしまった場合、取引できる金額も少なくなってしまうため、大きな取引をするには追証(おいしょう)しなければなりません。
 
損失を出せば出すほど、証拠金の入金額が増えてしまい、取引に熱中してしまうと本業の給与を予算以上に使ってしまう恐れがあります。
 
なお、追証とは「追加保証金」の略称であり、取引に必要な証拠金が足らなくなった際に、不足分の証拠金を入金することをいいます。
 

FXを副業で始めるデメリット2.ストレスで本業に影響が出るケースもある

 
FXで損失を出すと、ストレスで本業に影響が出るケースもあるため注意しなければなりません。
 
損失を出すことに慣れていないと、取引結果をいつまでも引きずってしまう人がいます。取引結果を気にしてしまうと、本業が手に付かず仕事の効率も落ちてしまいます。
 
FXは損失が出る投資であり、損失を出すことが特別なことではないことを認識しておかなければなりません。損失を最小限に抑えれば精神的なダメージも少なくて済むため、一定額の損失が出たときに取引を止めるなどのルールを決めておくとよいでしょう。
 

FXを副業で始めるデメリット3.トレードにのめり込み過ぎてしまうケースもある

 
トレードにのめり込み過ぎ、本業に影響を与えるケースもあります。
 
FXは一瞬で大きな利益を得られ、一瞬で大きな損失を負う投資です。FXは世界経済の分析などギャンブルとは違うものの、のめり込んでしまう要素をもっているのも事実です。
 
FXをするときには利益が出ていても損失が出ていたとしても、決めた時間になったら取引を中止してメリハリを付けましょう。
 

初心者がFXを副業で始める際の注意点

 
初心者は副業でFXを始めるときには、どの点に注意しなければならないか理解しておく必要があります。
 
初心者がFXを副業で始める際の注意点は、次のとおりです。
 

・専門用語を理解しておく必要がある
・デモトレードで経験を積んでおく
・会社にFXがバレるケースもある

 
注意点を理解し、副業でFXを始めたことを後悔しないようにしましょう。
 

初心者がFXを副業で始める際の注意点1.専門用語を理解しておく必要がある

 
FXを始める前には、専門用語を覚えておかなければなりません。
 
FXでは基本的な専門用語だけでも次の表のとおり、多く存在します。
 
図表1

    

用語
用語 内容
通貨ペア 取引する2つの通貨の組み合わせ
ロスカット 含み損が一定の水準以上になったとき強制的にポジションを決済されること
スリッページ 注文したときの為替レートと成約したレートが異なること
スワップポイント 通貨ペアの金利差により獲得できるポイント
ポジション 新規注文後の建玉を保有し決済していない状態
pips FXにおける通貨の共通単位
Ask・Bid Askは購入価格でBidは売却価格
AskとBidの差がスプレッド

筆者作成
 
上記のFXに関する専門用語は基礎であり、ごく一部の内容です。
 
他にも多くの専門用語があり、FXを始める前には名称と内容を覚えておく必要があります。時間があまりとれない人にとっては、専門用語を覚えるのは大変な作業となってしまいます。
 
しかし、専門用語を事前に覚えておけば取引がスムーズに進むため、時間を作って学んでおくことが大切です。
 

初心者がFXを副業で始める際の注意点2.デモトレードで経験を積んでおく

 
FXを始めるときにはいきなり実戦から入るのではなく、デモトレードで経験を積んでおきましょう。
 
FXは初心者が常に勝ち続けられるような投資ではありません。経済状況やチャートなどを分析し、根拠をもってポジションを建てる必要があります。
 
しかし、FXを始めたばかりの人は、何を根拠にして取引をしたらよいのかわからない人が多いはずです。
 
利益を出せるかどうかある程度判断できるようになるまでは、デモトレードで経験を積んで損失を出さないようにしましょう。
 
証券会社はデモトレードをサービスの一環として実施しています。まだ、いつ取引を開始していいのかわからない人は、練習をしてから実戦に入ることが大切です。
 

初心者がFXを副業で始める際の注意点3.会社にFXがバレるケースもある

 
FXは副業にあたらないため会社にバレても問題ない可能性が高いものの、人によってはFXをやっていることを知られたくないという人もいるはずです。
 
しかし、FXで一定の所得を得てしまうと、住民税の課税額が上がって会社にバレることがあります。住民税の税率は一律10%であるため計算しやすく、会社の経理の人は給与額がわかっているため、本業の給与に対する住民税額もすぐにわかってしまうのです。
 
FXで大きな利益を得ると本業の給与からかけ離れた住民税が課税されるため、納税面で自身で対応するため、住民税を「普通徴収」に切り替えることをおすすめします。
 
通常は会社が住民税を天引きする「特別徴収」になっていますが、税務署に「普通徴収」に切り替えることを申告すれば、「会社経由ではなく自分自身で住民税を収める」ことが可能です。
 

副業としてFXを始めた場合の確定申告

 
副業としてFXを始めた場合、確定申告に関連する以下の内容を理解しておく必要があります。
 

・FXで確定申告が必要になる条件
・FXの所得に課税される税金の種類
・FXで経費計上できる費用
・FXの損失は損益通算できる

 
FXで一定の所得があると、確定申告しなければならなくなります。確定申告しないと延滞税や無申告加算税が課税されるため注意しましょう。
 

FXで確定申告が必要になる条件

 
FXで確定申告が必要になる条件は、次のとおりです。
 

・FXの年間所得が20万円を超えた場合
・年間給与が2000万円を超えた場合
・医療費控除や1回目の住宅ローン控除を利用する場合
・一定以上の不動産所得がある場合 など

 
FXの年間所得が20万円を超えた場合や、FXの年間所得が20万円以下でも他の条件に該当している場合は確定申告が必要です。
 
給与所得者は年末調整をおこないますが、確定申告が必要な条件にあてはまっている場合、年末調整も確定申告もおこなう必要があります。年末調整しているから確定申告しなくてもよい、ということはないため注意しましょう。
 

FXの所得に課税される税金の種類

 
FXの所得に課税される税金と税率は、次のとおりです。
 

・所得税:15%
・復興特別所得税:0.315%(2037年12月31日まで課税)
・住民税:5%

 
上記の通り、FXの所得には3つの税金が課税され、合計税率は20.315%です。
 
たとえば、FXで年間100万円の所得を得た場合、課税される税金は20万円3150円です。
 
また、FXに課税される税金は分離課税であり、他の所得とは合算されずに独立して計算されます。
 
なお、所得税と復興特別所得税の納税時期は、確定申告と同じ2月16日~3月15日です。そして、住民税は4月~5月ごろに来る住民税決定通知書に記載されている納税時期に納税します。
 

FXで経費計上できる費用

 
税金はFXで得た利益すべてに課税されるのではなく、利益から経費を差し引いた金額に課税されます。そのため、FXで認められる経費の種類を覚えておかなければなりません。
 
FXで認められる主な経費は、次の表のようなものです。
 
図表2

費用 備考
インターネット代 実際にFXで使用した分の費用
書籍代・新聞代 FXを勉強するために購入したもののみ
筆記用具などの消耗品代 FXの記録をするなどに使ったもののみ
セミナー参加費用 FXに関連するセミナーに参加した費用
交通費 FXのセミナーに行くときに払った交通費
取引手数料 スプレッドは経費としては認められない

筆者作成
 
FXのために払った費用の中には、経費と認められにくいものもあります。経費として認められるか心配なときには、税理士に相談してから確定申告しましょう。
 

FXの損失は損益通算できる

 
FXで損失を出した場合、損益通算の利用が可能です。
 
損益通算とは、特定の所得から特定の損失を差し引いて、所得が圧縮できる税制です。
 
たとえば、A社でおこなったFXで利益が50万円出て、B社のFXでは40万円の損失が出たとします。この場合、損益通算を利用すれば50万円の利益から40万円の損失を差し引けるため、所得を10万円に圧縮することが可能です。
 
所得が10万円に圧縮できれば、FXの所得に対する所得税や住民税などは課税されません。
 
なお、FXで損益通算できる主な所得は限られており、先物取引に係る雑所得等のみに利用できます。商品先物や日経平均先物などが、先物取引に係る雑所得等に該当します。
 

副業でFXを始める際によくある質問

 
副業でFXを始めたいけど悩みや疑問があり、なかなか始められないという人も多くいます。
 
副業でFXを始める際に多い悩みや疑問は、次のとおりです。
 

・副業でFXの自動売買を使うのはありですか?
・独学でもFXで利益を得られますか?
・FX初心者が気を付けるポイントは?

 
副業でFXを始めたい人が悩みやすい内容は何か理解し、自分も同じ悩みをもたないようにしておきましょう。
 

Q1:副業でFXの自動売買を使うのはありですか?

 
副業でFXの自動売買を使うのはよい方法です。
 
FXの自動売買は取引内容を設定しておけば、内容に従って自動的に取引してくれる機能です。本業が忙しくなかなか取引する時間がなくても、自動的に取引を続けてくれます。
 
自動売買は感情に左右されることなく、設定した内容で取引を続けてくれるメリットがあります。ただし、臨機応変な取引ができないことや、設定が難しいなどデメリットもあるため利用には注意が必要です。
 

Q2:独学でもFXで利益を得られますか?

 
独学でもFXで利益を得ることは可能です。
 
ただし、独学で安定した利益を得られるようになるのは、難しいと考えておきましょう。
 
FXで利益を得るには多くの知識が必要であり、独学ですべて学ぶのは相当な苦労が伴います。効率的に学ぶためにも、証券会社が提供する情報コンテンツを利用したり、FXのセミナーに参加したりすることが大切です。
 
さまざまなコンテンツを利用し、FXで利益を上げている人から情報を得て、効率的に利益が上がるようにしていきましょう。
 

Q3:FX初心者が気を付けるポイントは?

 
FX初心者が気を付けるポイントは、次のとおりです。
 

・専門用語を理解しておく必要がある
・デモトレードで経験を積んでおく
・会社にFXがバレるケースもある

 
FXにはさまざまな注意点があり、とくに上記の内容には注意して取引する必要があります。
 
詳しくは「初心者がFXを副業で始める際の注意点」で解説していますので、どのような点に気を付ければよいのか知りたい人は参照ください。
 

FX副業まとめ

 
FXは副業にあたらないため、副業禁止の会社に勤務していたとしてもFXを始められます。
 
FXは平日なら24時間取引ができ、少額の自己資金でも取引できるため副業にあった投資です。
 
また、FXは開始するまでの手続きも簡単で短期間で終わるため、本業が忙しい人にぴったりです。
 
ただし、FXにはデメリットや、始める際の注意点があります。副業でFXを始めるときには、メリットだけでなくデメリット・注意点も理解しておきましょう。
 

出典

松井証券 松井証券FXの6つのあんしん
SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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