更新日: 2024.05.14 株・株式・FX投資

FXは「やめとけ」と言われる6つの理由! やらないほうがいい人の特徴

FXは「やめとけ」と言われる6つの理由! やらないほうがいい人の特徴
「FXはなぜやめとけと言われるのですか?」などFXに対してマイナスのイメージをもたれている人も多いのではないでしょうか?
 
しかし、マイナスのイメージが先行している部分があるだけで、実はリスク対策が可能な投資であり、取引方法によってはローリスクローリターンの運用が可能です。
 
本記事では、なぜ「FXはやめとけ」と言われてしまうのか、FXをやめたほうがいい人の特徴などについて解説します。FXがなぜ「やめとけ」と言われるのか理解していれば、リスク回避も容易になり、FXの成功率も上がることでしょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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「FXはやめとけ」と言われる6つの理由

FXを始めようと他人に相談すると、「FXはやめとけ」と言われてしまった人もいるのではないでしょうか。やめとけと言われるのは、FXにはさまざまなリスクがあるからです。
 
「FXはやめとけ」と言われる6つの理由は、次のとおりです。
 

(1)ゼロサムゲームだから
 
(2)レバレッジを大きくして取引できるから
 
(3)強制ロスカットの可能性があるから
 
(4)稼いでいる人は一部だから
 
(5)精神的に追い込まれるから
 
(6)勉強に時間がかかるから

 
FXには上記のようなリスクがあるため、やめとけと言われてしまいます。しかし、各リスクには回避方法もあるため、リスクと同時に回避方法まで理解しておくことが大切です。FXを始めるときには、リスク回避方法まで確認しておきましょう。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由(1)ゼロサムゲームだから

FXはゼロサムゲームであるため、「やめとけ」と言われてしまいます。
 
「ゼロサムゲーム」とは、参加者が得た利益と損失を合計すると、ゼロになるゲーム(取引)です。FXで100万円の利益を得た人がいるのであれば、100万円の損失を出した人がいることになります。必ずしも1人が損失をすべて負うものではありませんが、取引した人がすべて利益を得るということはありません。
 
FXの取引をする人の中にはFXを長年おこなっているプロも混じっており、ゼロサムゲームを勝ち抜くにはプロと同じ土俵で争わないといけないということです。
 
ゼロサムゲームを乗り切るには、相応の対応と心構えが必要だと考え、しっかりと準備をしてからFXを開始しましょう。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由(2)レバレッジを大きくして取引できるから

FXはレバレッジを大きくして取引することができ、利益が出ればプラスの要素となる反面、大きな損失を生んでしまう恐れもあるため、「やめとけ」と言われてしまいます。
 
投資で使われる「レバレッジ」とは、元手資金の何倍もの取引を借入金などを利用しておこない、投資効率を高める手法で、「てこの原理」とも呼ばれています。
 
FXにおけるレバレッジは個人であれば、最大で25倍に設定できるため、自己資金の25倍の利益を上げることが可能です。例えば、自己資金が10万円だとしても、取引できる金額は250万円になるということです。
 
FXでは少ない自己資金で大きな取引ができるため、大きな利益が得られる反面、大きな損失を生んでしまう可能性もあります。
 
ただし、レバレッジの幅は自分で設定できるため、堅実な取引ができる設定にしておけばある程度リスクは回避できます。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由(3)強制ロスカットの可能性があるから

FXは強制ロスカットの可能性もあるため、「やめとけ」と言われてしまいます。
 
「強制ロスカット(清算)」とは、取引で一定の損失が発生したときに、強制的に取引が終了させられて損失が確定する制度です。
 
強制ロスカットの制度によって、自己資金を超えた損失は出にくくなっているものの、強制的に損失が確定させられるため、損失を取り戻す取引ができなくなります。取引を再度開始するには、また自己資金を入金しなければならなくなるため、強制ロスカットは大きなデメリットといえます。
 
しかし、強制ロスカットが発生するのは大きなレバレッジで取引したり、無理な取引を継続したりした場合です。堅実な取引を続けていれば強制ロスカットはおこなわれないため、計画的に取引することで避けられるリスクともいえます。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由(4)稼いでいる人は一部だから

稼いでいる人は一部だから「FXはやめとけ」と言われてしまうことがあります。
 
ただし、これはFXの知識のない人が言う言葉です。FXで稼いでいる人は一部ではなく、実はFXしている人の60.3%が利益を得ています。一般社団法人金融先物取引業協会が2018年におこなった調査によると、FXで利益を得ているのは、男性で60.9%、女性で58.2%、全体で60.3%という結果でした。
 
利益というのは1円でも利益であるため、稼いだ額には差があるものの、損失を出すかどうかという観点でみれば、FXは損失が出にくい投資であるといえます。
 
ただし、アンケートに答えた人の中には、100万円以上の損失を負ったと回答している人もいるため、FXで簡単に利益が得られるとは考えないようにしましょう。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由(5)精神的に追い込まれるから

FXは精神的に追い込まれるから「やめとけ」と言われます。
 
FXは一瞬で大きな利益を得ることができるものの、大きな損失も一瞬で生んでしまう恐れがあります。そして、FXは株式と違い、平日であれば24時間取引できるため、損失を取り返そうと長時間FXをおこなってしまい精神的な負担がかかることもあるため注意しなければなりません。
 
また、損失が出ていないとしても24時間為替は変動するため、常にチャートが気になってしまい、他のことがおろそかになる恐れもあります。
 
長時間取引できるのはメリットでもありますが、FXするときには損切りのラインを決めておく、取引時間を決めておくなどの対策をしなければなりません。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由(6)勉強に時間がかかるから

FXは勉強に時間がかかるため、「やめとけ」と言われてしまいます。
 
FXするときには、次のような専門用語を理解しておく必要があります。
 

FXの専門用語

図表1

用語 内容
証拠金 ・取引するのに必要な金銭
・必要証拠金や保証金ともいう
・証拠金は通貨ペアごとに変動
通貨ペア ・2カ国の通貨の組み合わせ(円とドル、ドルとユーロなど)
レバレッジ ・元手資金の何倍もの取引を借入金などを利用しておこない、投資効率を高める手法
・FXの場合、個人であれば最大25倍の取引が可能
ポジション ・通貨を購入し保有している状態のこと
・買いポジションと売りポジションがある
スプレッド ・FX会社が決める買いの値段と売りの値段の差
・スプレッドはFXのコストとなる
スワップポイント ・通貨ペアの金利差で得られるポイント
・スワップポイントの換金を目的に取引する人もいる
ロスカット ・取引で一定以上の損失が発生したときに強制的に保有ポジション決済をすること
・FX会社の規定する証拠金維持率を下回るとおこなわれる
追証 ・委託保証金維持率を下回った場合、追加の保証金を差し入れる必要がある
・追証が払えないと財産を差し押さえられたりする恐れもある

筆者作成
 
図表1にまとめた専門用語はごく一部であり、他にもさまざまな用語を覚えなければなりません。また、専門用語だけでなく、為替変動の分析や為替に影響するニュースのチェックなど、さまざまな内容を勉強したり確認したりする必要があります。
 
FX初心者が取引開始時点ですべて覚えるのは不可能であるため、デモトレードなどで学んでから取引を開始していくことでリスクを抑えていきましょう。
 

FXはやめておいたほうがいい人の特徴

FXにはリスクがあり損失を出してしまう恐れもあります。損失を出す人の中には、大きなマイナスを出す人がいるのも事実です。しかし、大きなマイナスを出す人には特徴があるため、特徴を理解していれば損失を抑えることもできます。
 
FXはやめておいたほうがいい人の特徴は、次のとおりです。
 

(1)損切りができない人
 
(2)借金をしてまでFXする人
 
(3)一発逆転ができるような取引ばかりする人

 
FXを始める人は、上記の特徴に該当していないか確認しておきましょう。
 

FXはやめておいたほうがいい人の特徴(1)損切りができない人

損切りができない人は、FXに向いていない人といえます。
 
FXで常に利益を得るのは不可能であり、必ず損失を生む場面に遭遇します。損失が出た場合、損失を穴埋めするため、取引を続けて挽回しようと考える人もいるのではないでしょうか。
 
もちろん、損失の穴埋めは大切なことであるため、取引を続けることは間違いではありません。しかし、度を超えた取引は損失を大きくするだけであるため、自分で決めたラインを超えたら損失を確定させて取引を終了させることが大切です。
 
損切りラインを決められない人、決めたとしても損切りを実行できない人は、損失が大きくなる恐れもあるため向いていない人といえるでしょう。
 

FXはやめておいたほうがいい人の特徴(2)借金をしてまでFXする人

借金をしてまで取引する人は、FXに向いていません。
 
FXだけでなく投資は余剰金を利用し、資産を増やす方法です。生活費を取引に費やす人もFXに向いていませんが、「借金してまで取引を続けようと考える人」は、「FXをしてはいけない人」に近いと考えておきましょう。
 
借金をすると返済に利息が必要となり、借金が膨れ上がってしまいます。また、お金を借りることが日常化すると、借金のリスクを感じなくなってしまいます。
 
借金は人生を壊す恐れもあるため、借金してまでFXをおこなう恐れのある人は、そもそもFXを始めないほうがよいでしょう。
 

FXはやめておいたほうがいい人の特徴(3)一発逆転ができるような取引ばかりする人

一発逆転ができるような取引ばかりする人は、FXに向いていません。
 
FXは為替の変動を予測・分析して取引します。分析の結果、取引するのがハイリスクハイリターンな通貨ペアというのであれば、取引しても構わないでしょう。しかし、常に一発逆転ができるような取引をおこなっているということは、為替変動の分析ができていないことの表れです。
 
とくに、損失の穴埋めとして一発逆転の取引をしているのであれば、かえって損失を膨らませてしまうだけであるため、決しておこなわないようにしましょう。
 
FXで一発逆転ができるような取引をするときには、根拠をもっておこなう必要があります。
 

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「FXはやめとけ」と言われてもやるメリット

FXはリスクがあるため「やめとけ」と他人から言われてしまうこともあります。しかし、やめとけと言われてもFXをする人は多くいます。それは「FXはやめとけ」と言われてもやるメリットがあるからです。
 
「FXはやめとけ」と言われてもやるメリットは、次のとおりです。
 

FXのメリット1. 少額で始められる
 
FXのメリット2. 為替が上昇しても下落しても利益が得られる
 
FXのメリット3. 取引可能な時間が長くいつでも取引できる
 
FXのメリット4. 取引コストが少なく取引できる

 
他人から「やめとけ」と言われたとしても、きちんとリスク回避をしておけば成功する確率は高まります。メリットを生かして利益を得たい人は、他人の言葉に惑わされることなく自身で判断してFX取引をおこないましょう。
 

FXのメリット1. 少額で始められる

FXは少額で始めることができ、大きな利益が得られます。
 
株であれば株式を購入する自己資金が必要であり、大きな取引をするには取引に見合った自己資金を用意しなければなりません。しかしFXでは、口座開設した証券会社にはよるものの、1通貨から取引を開始できます。しかも、レバレッジにより、少ない自己資金で大きな利益を得ることが可能です。
 
レバレッジは大きく設定しすぎるとリスクも大きくなってしまうものの、自己資金を大幅に減らすような設定をしない限り、堅実な運用ができます。
 
FX初心者であれば、実効レバレッジを3倍以内に抑えて取引するのがおすすめです。
 

FXのメリット2. 為替が上昇しても下落しても利益が得られる

FXでは為替が上昇局面でも、下落局面でも利益が得られます。
 
FXには買いポジションと、売りポジションがあります。買いポジションとは通貨を購入したまま未約定になった状態のことで、売りポジションとは通貨を売ったまま未約定になった状態のことです。
 
買いポジションは通貨が売ったまま未約定になっているため、通貨の価格が上昇したときに売却すれば利益が得られます。一方、売りポジションも通貨が売ったまま未約定になっているため、通貨の価値が下落したときに約定すれば利益が得られます。
 
例えば買いポジションの場合、100円で購入した通貨が110円に値上がりしたときに売却すれば、差額の10円が利益です。
 
売りポジションの場合は考え方が複雑になりますが、証券会社から100円相当の通貨をもらい売却したとします。しかし、投資家はもらった通貨を証券会社に返却しなければなりません。返却する通貨が返却時90円に値下がりしていれば、取得した100円のうち90円を使うだけで、借りた分の通貨を返却できることになります。この差額が売りポジションの場合の利益です。
 
このようにFXはポジションによって為替が上昇しても下落しても利益が得られるため、利益を得る機会が多い投資といえます。
 

FXのメリット3. 取引可能な時間が長くいつでも取引できる

FXは取引可能な時間が長く、どのようなライフスタイルの人も取引できます。
 
人によっては仕事で夜しかFXできない、逆に昼しかFXできないという人もいるでしょう。FXは各国の市場が動いている間は為替が変動するため、平日であればほぼ24時間いつでも取引が可能です。一方、株式投資は日本の市場が開いている平日の9時~15時までしか取引できません。
 
FXは短時間でも取引できるため、どのような勤務体系の人でもおこなえる取引です。ただし、土日祝日やクリスマスから年末年始など、取引ができない時期、取引が成立しにくい時期もあるため注意しなければなりません。
 

FXのメリット4. 取引コストが少なく取引できる

FXは取引コストが少なく、得た利益のほとんどが所得になるのがメリットです。
 
FXするときに必要なコストは、基本的にはスプレッドだけです。スプレッドとは、通貨を買うとき(Ask)と売るとき(Bid)の差のことを言います。スプレッドは取引するときに利用する証券会社によって異なり、取引する通貨にも影響を受けます。
 
しかし、スプレッドの差によるコストは決して大きな金額ではないため、FXでのコストはほとんどかからないといえます。証券会社によっては取引手数料がかかるケースがあるものの、ほとんどの証券会社は無料で取引することが可能です。
 

FXに向いている人に共通している特徴

FXは誰もが利益を得られる投資ではなく、成功する人は限られます。しかし、成功する人には一定の共通点があり、その共通点がわかれば成功への近道となります。
 
FXに向いている人に共通している特徴は、次のとおりです。
 

(1)勉強するのが好きな人
 
(2)ギャンブルせず堅実な取引ができる人
 
(3)感情のコントロールがうまい人

 
ここで紹介した人の特徴に自分が当てはまらないときは、向いている人の特徴を思い浮かべながら取引することが大切です。自分をコントロールしながら取引していれば、向いている人の特徴が備わってくるはずです。
 

FXに向いている人に共通している特徴(1)勉強するのが好きな人

勉強するのが好きな人は、FXに向いています。
 
為替相場は社会情勢や経済の状況によって変動します。FXをする際には、どのような状態になったときに変動するのか理解しておかなければなりません。しかも、変動するときにはさまざまな状況が複合しているケースもあるため、「詳細な分析」が必要です。
 
物事を詳細に分析したり、変動の要因を探ったりするには日々の勉強が必要であり、さまざまな分野を学ぶ必要があります。金融商品の知識を学ぶだけではFXに成功しないため、勉強が苦にならない人ほどFXで成功する確率が高くなります。
 
また、FXの勉強をするためには、FXに関連する内容をキャッチしなければなりません。勉強すると同時に、FX関連の情報が得られる体制を整えておくことも大切です。
 

FXに向いている人に共通している特徴(2)ギャンブルせず堅実な取引ができる人

ギャンブルせず堅実な取引ができる人は、FXに向いています。
 
FXは、ハイリスクハイリターンと思われがちですが、証拠金の多さや適切なレバレッジの設定によりローリスクローリターンな取引も可能です。それにも関わらず、ギャンブル的な取引を多くする人は、FXを投資と捉えていない人といえます。
 
FXはギャンブルではなく、市場を分析し堅実な取引をおこなう投資であるため、FXを投資と考えられる人はFXに向いています。
 

FXに向いている人に共通している特徴(3)感情のコントロールがうまい人

感情のコントロールがうまい人は、FXに向いています。
 
FXで勝ち続けることはできないため、取引していると必ず損失を出してしまいます。損失を出したときに感情的になり、もう少し取引を続ければ利益が得られるなどと考えていると、より一層大きな損失を生んでしまう可能性もあるため注意しなければなりません。
 
取引を続けて損失が利益に転換するかどうかを冷静に判断できればよいのですが、感情的になると判断が鈍ってしまいます。損失を出したときこそ冷静になり、損切りするか取引を続けるか判断できるようになっておくことが大切です。
 

FXで損をしないためのポイント

FXにはリスクがあるものの、損をしないためのポイントがあり、ある程度のリスクを回避できます。
 
FXで損をしないためのポイントは、次のとおりです。
 

(1)デモトレードでFXの練習をする
 
(2)損切りのマイルールを設定する
 
(3)取引で損失が出ることを認識する
 
(4)さまざまな手法を使って取引する
 
(5)取引に余裕のある証拠金を入金する

 
FXで損をしないためのポイントは、上記のように多くあります。すべての内容を理解し取引をおこなっていきましょう。
 

FXで損をしないためのポイント(1)デモトレードでFXの練習をする

FXに慣れるまでは、「デモトレード」を利用して取引の練習をしましょう。
 
デモトレードは実際の市場などを反映しているものが多く、実戦と変わりがありません。そのため、デモトレードを続けていくと、為替の変動が起きる可能性やどこで損切りしたらよいかなどを学ぶことができます。
 
デモトレードは各証券会社が実施しているため、デモトレードの内容や利用可能回数などを調べてから口座を開設するとよいでしょう。デモトレードでFXを学んでから実戦に入れば、損失を最小限に抑えられます。
 

FXで損をしないためのポイント(2)損切りのマイルールを設定する

損失が出たときのために、「損切りのマイルール」を設定してリスクを防ぎましょう。
 
損失が出たときには、取引を続けて損失を取り返したいと誰しもが思うはずです。しかし、損切りのマイルールを設定せずに取引を続けると、思わぬ大損害を負ってしまう可能性があります。
 
損切りのマイルールを設定するときには、次のようにさまざまなルールを設定しましょう。
 

●自分で決めた価格になったとき
 
●自分で決めた損失に達したとき

 
なお、FXに慣れてきたら「平均ボラティリティの2倍で損切り」、「トレーリングストップを活用する」などの損切りのマイルールを追加していきましょう。まずは、簡単な損切りのラインを設定することから始めていくことが大切です。
 

FXで損をしないためのポイント(3)取引で損失が出ることを認識する

取引で損失が出ることを認識してからFXを始めましょう。
 
FXで常に利益を得ることはできず、損失を出してしまうケースがあります。初めて損失を出したときや、大きな損失を出したときには誰しも焦ってしまうものですが、いつかは損失が出ると最初から理解しておけば、対策方法もわかり冷静に対応することが可能です。
 
仮に勝率が低くても、1回の取引で大きな利益を出していれば利益は出るわけなので、感情的になる必要もありません。あくまで取引全体を考えるようにして、どのくらいの損失が出たのか確認する程度にしておきましょう。
 

FXで損をしないためのポイント(4)さまざまな手法を使って取引する

FXにはさまざまな手法があり、図表2のような方法で取引します。
 
図表2

取引方法 dd内容
スキャルピング 数秒から数分程度の極端に短い時間で短期売買をする方法
デイトレード 1日の取引時間中にエントリーから決済まで取引する方法
スイングトレード 数日~数週間ポジションを維持したうえで売買し、利益を確定する方法

筆者作成
 
FXは長時間取引可能であり、ローリスクローリターンの通貨やハイリスクハイリターンの通貨があるため、自分にあった取引方法を確立しやすいという特徴があります。
 
しかし、自分にあった取引方法を見つけるには時間がかかるため、どのような方法があるか理解してからスタイルを確立するようにしましょう。自分にあった取引方法が見つかれば、より安定してFXすることが可能です。
 

FXで損をしないためのポイント(5)取引に余裕のある証拠金を入金する

FXするときには、取引に余裕のある証拠金を入金しましょう。
 
FXをしているときに一定以上の損失を出すと、強制ロスカットになり取引が終了してしまいます。強制ロスカットになると損失が確定してしまうため、強制ロスカットにならないようにしなければなりません。
 
レバレッジを高く設定しすぎたうえに、証拠金が少ないとすぐに強制ロスカットになってしまうため注意しましょう。
 
強制ロスカットにならないようにするには、余裕のある証拠金を入金して取引を開始することが大切です。
 
また、強制ロスカットがあるから証拠金を超えた損失は負わない、と考えるのは危険です。強制ロスカットの機能は、システム異常や為替相場の急激な変動が起きたりすると機能しないことがあり、証拠金を超えた損失が発生することもあります。
 
証拠金を超えた部分は証券会社に「追証(おいしょう)」という形で入金しなければならず、追証ができないと口座の凍結や、最悪のケース、財産の差し押さえなどをされる場合もあるため注意しなければなりません。
 

初心者でも簡単なFXの始め方

FXは次の手続きをするだけであるため、初心者でも簡単に始められます。
 

1.FXの口座を開設する証券会社を比較する
 
2.FX口座の開設手続きをする
 
3.FX口座に入金する
 
4.FXを開始する

 
FXの魅力やリスク、リスクの回避方法などを理解したら、取引するために手続きを開始していきましょう。
 

初心者でも簡単なFXの始め方1.FXの口座を開設する証券会社を比較する

FXの口座を開設するときには、どの証券会社で口座を開設するのか決めなければなりません。
 
証券会社ごとに取引の内容が異なっているため、口座を開設する証券会社の選択は非常に大切です。必ず比較してから手続きを進めていく必要があります。
 
例えば、証券会社によって取引できる通貨の最低単位が異なっていたり、スワップポイントの付与率が異なっていたりします。自分がどのようなスタイルでFXするのかにより、選択したほうがよい証券会社も変わってくるため注意しましょう。
 

初心者でも簡単なFXの始め方2.FX口座の開設手続きをする

どの証券会社で口座開設するのか決まったら、選択した証券会社のホームページから口座開設の手続きを進めていきましょう。
 
口座開設するときには、必要事項をフォームに入力して本人確認書類をアップロードし提出します。その後、証券会社が口座開設の審査をします。審査時間は証券会社により異なりますが、審査期間が短い会社であれば即日審査結果が出ます。
 
審査通過後、証券会社よりメールか郵送でIDと仮パスワードが届くため、マイページからログインしてパスワードの設定など初期設定をおこないましょう。
 
証券会社によってはFXの自動売買ツールを利用できる場合もあるため、利用する予定であればツールの設定もおこなっておきましょう。
 

初心者でも簡単なFXの始め方3.FX口座に入金する

FXの口座を開設したら、証拠金を入金します。
 
取引額が低くても、取引額に見合った証拠金が入金されていないと取引開始できません。
 
どの程度の取引をするのか、いくら証拠金を入れるのかは、取引に大きく影響してくるためあらかじめ検討しておきましょう。
 
FXは元本保証をされていない投資であるため、なんとなくという考え方で始めるのはおすすめできません。
 

初心者でも簡単なFXの始め方4.FXを開始する

FXの口座に証拠金を入金したら、いよいよ取引開始です。
 
取引を開始するときには、取引する通貨ペアを選択し、買いポジションか売りポジションを建てます。利益の出るタイミングが来たら、建てたポジションと反対の決済をおこなって取引を確定させます。
 
FX初心者が取引するときには、できる限り低いレバレッジ設定にする、一定の損失額を出したら損切りするなどのルールを決めておくとよいでしょう。
 

FX口座を初めて開設する人におすすめの証券会社

FXは口座を開設した証券会社の基準に基づいておこなうため、口座開設する証券会社を比較しておく必要があります。
 
しかし、FX初心者には証券会社の比較は難しいと感じる人もいることでしょう。そのような人のために、FX口座を初めて開設する人におすすめの証券会社を紹介していきます。
 
紹介していくおすすめの証券会社は、次のとおりです。
 

(1)GMOクリック証券「FXネオ」
 
(2)外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
 
(3)ヒロセ通商「LION FX」

 
それぞれの証券会社の内容を比較し、自分にあった証券会社でFXの口座を開設していきましょう。
 

FX初心者におすすめ証券会社(1)GMOクリック証券「FXネオ」

GMOクリック証券「FXネオ」の特徴は、次のとおりです。
 

●主要通貨ペアは取引時間によるスプレッドの変動がなく取引コストを気にしなくてよい
 
●業界最小水準のスプレッド(原則固定※例外あり)
 
●取引ツールが充実している

 
証券会社はそれぞれでスプレッドの差に違いがあり、スプレッドの差が小さいほど取引コストが下がります。GMOクリック証券「FXネオ」は、業界最小水準のスプレッド(原則固定で例外あり)をうたっています。
 
証券会社によっては取引が少ない深夜の時間帯に取引すると、スプレッドの差が大きくなってしまいますが、GMOクリック証券「FXネオ」は、時間帯によるスプレッドの差はありません。そのため、取引が少ない時間帯にしかFXできない人にぴったりの証券会社です。
 
また、取引ツールが充実しており、チャートにGMOクリック証券「FXネオ」で取り扱っている通貨ペアや、CFDの銘柄を表示することなどが可能です。取引に慣れてくると取引ツールの便利さが気になってくるため、ツールが充実している証券会社を選択するとよいでしょう。
 

FX初心者におすすめ証券会社(2)外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の特徴は、次のとおりです。
 

●PC・スマホと取引できるデバイスを選択できる
 
●一定条件を満たせばポジションを決済せずにスワップポイントを資産口座に振り替えできる

 
FX初心者はFX分析する情報が少なく、どこで情報を入手したらよいのかわからないという人も多いことでしょう。しかし、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」は、為替変動に関連するコンテンツが充実しており、初心者セミナー動画を配信しているため情報を手に入れやすいのがメリットです。
 
そして、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」では取引デバイスとしてPC・スマホどちらでも取引ができます。PCでは初心者から上級者まで満足できるリッチアプリ版などが利用でき、スマホではiPhone・Androidに対応したスマートフォンアプリを利用して直観的でスムーズな操作での取引が可能です。
 
また、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」は、本来であればポジション決済したときに得られるスワップポイントが一定以上の金額になると、ポジションを決済せずに資産口座に振り替えできます。保有しているポジションをそのままにして振り替えできるため、ポジションを保有し続けたまま、投資原資を増やしていくことが可能です。
 
なお、ポジションを決済せずにスワップポイントをのみを振替するには、ポジション保有中のスワップポイントが累積3000円以上あることが条件です。
 

FX初心者におすすめ証券会社(3)ヒロセ通商「LION FX」

ヒロセ通商「LION FX」の特徴は、次のとおりです。
 

●54の通貨ペアが選択できる
 
●両建て決済ができる
 
●食品がプレゼントされるという独自のキャンペーンをおこなっている

 
ヒロセ通商「LION FX」は、取引できる通貨ペアが54と、他の証券会社と比べてもトップクラスの多さを誇っています。取引できる通貨ペアが多いということは、マイナー通貨も取引できるということであり、FXに慣れてきた後にさまざまな通貨でFXができるということです。
 
マイナー通貨はハイリスクハイリターンな部分があるため、新たな取引にチャレンジしたいという考えがある人にぴったりです。
 
また、ヒロセ通商「LION FX」は、両建て決済をおこなうことも可能です。両建て決済とは、特定の銘柄のポジションを、買いと売りの両方同時に建て決済することを言います。両建て決済をすることで損失を最低限に抑えることもできます。証券会社によっては両建て決済を推奨していないことが多く、利用できるのはメリットといえます。
 
その他にも、ヒロセ通商「LION FX」では、食品がプレゼントされるという独自のキャンペーンをおこなっています。それぞれの内容はキャンペーンによって異なりますが、期間中に一定の取引量をおこなうとプレゼントが受け取れます。
 

FXに関してよくある質問

「FXはやめとけ」と言われることもあり、取引を始めたくても悩んでしまったりする人も多いのではないでしょうか。
 
悩みなどが発生する人の多くは、次のような疑問をもっています。
 

●「FXはやめとけ」と言われる一番の理由はなんですか?
 
●FX初心者はまず何をやればいいですか?
 
●FXで失敗をしないためのポイントやコツはありますか?

 
ここからは、FXに関してよくある質問とその回答を紹介していきますので、これからFXを始めようとしている人はぜひ参考にしてみてください。
 

「FXはやめとけ」と言われる一番の理由はなんですか?

「FXはやめとけ」と言われる一番の理由は、ハイリスクハイリターンな一面をもっているからです。
 
FXは最大25倍にレバレッジを設定できるため、ハイリスクハイリターンというイメージが付いてしまっています。
 
しかし、実際にはレバレッジを低めに設定することもでき、取引額も自分でコントロールできるため、ローリスクローリターンの取引も可能です。証拠金に余裕がある、勝てる根拠が明確にある場合は高いレバレッジで取引してもよいでしょう。
 

FX初心者はまず何をやればいいですか?

FX初心者は、まずデモトレードをおこなっていきましょう。
 
デモトレードは実際の取引と相違なく進めていけるため、非常に勉強になります。デモトレードであれば損失を出しても影響がないため、レバレッジを最大にする危険性も学んでおくとよいでしょう。
 
他にも学んだ専門用語を取引上で使うことにより、インプットとアウトプットができ学びの速度が向上します。そして、実際に取引を開始するときには、低いレバレッジ設定をして少しずつ慣れていくことが大切です。
 

FXで失敗をしないためのポイントやコツはありますか?

FXで失敗しないポイント・コツは、次のとおりです。
 

●損切りのマイルールを設定する
 
●低いレバレッジ設定で取引する
 
●デモトレードで学んでから取引する など

 
FXはハイリスクハイリターンと言われますが、リスク回避方法も多くあります。どのような方法でリスク回避できるのか理解しておき、損失を最小限に抑えるようにしていきましょう。
 
詳しくは記事内の「FXで損をしないためのポイント」にて解説していますので、詳細な内容を知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
 

「FXはやめとけ」と言われる理由まとめ

FXにはさまざまなリスクがあり、「やめとけ」と言われてしまいやすい投資の方法です。
 
例えば、レバレッジを高く設定し大きな損失を瞬時に負ってしまったり、ゼロサムゲームで投資家全員が利益を得られなかったりするのが、その主な要因です。しかし、「FXはやめとけ」と言われるのは、FXに対してのマイナスなイメージが先行している部分が強いという理由もあります。
 
実際、レバレッジは低く設定することで小さな損失に抑えることも可能ですし、FXで利益を上げているのは投資家の約6割というデータもあります。要はきちんとリスク回避の対策方法を実行しているかどうかによって、成功率は変わってくるということです。
 
FXするときには取引リスクを理解し、低いレバレッジから慣れていくことが大切です。
 

出典

一般社団法人金融先物取引業協会 外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~
GMOクリック証券ウェブサイト
株式会社外為どっとコム FX(外貨ネクストネオ)
ヒロセ通商株式会社 LION FX詳細
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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