更新日: 2024.03.29 NISA

NISAは元本割れする? 元本割れの確率や対処法・対策を徹底解説!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

NISAは元本割れする? 元本割れの確率や対処法・対策を徹底解説!
近年では資産形成への意識が高まっており、資産形成の方法もさまざまなものが存在しています。その中でも、2024年1月に新制度が始まり注目を集めているのが「NISA」です。NISAは運用益や分配金が「非課税」になる税制優遇制度で、効率的な資産形成につながります。
 
NISAでは投資初心者や投資未経験者でも比較的簡単に始められるように制度が整備されているため、初めての投資にもおすすめです。
 
本記事では、これからNISAを始めたいと考えている方にもわかりやすく解説しているので、NISAを検討している方は参考にしてみてください。

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NISAの概要

NISAは2014年1月に開始された制度で、長期的に資産形成をサポートしてくれるのが魅力です。
 
これまで投資にあまり触れてこなかった投資初心者や投資未経験者でも取り組みやすいように、制度内容が整備されています。対象となっている商品も、新NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)では長期・積立・分散投資に適しているものばかりなので、中長期的な目線を持って安定的な資産形成をすることが可能です。
 
NISAにおいては基本的に中長期的な資産形成を目指しているため、短期的なハイリスクハイリターンな資産形成には向いていません。今すぐにまとまった資金が得られる制度というよりは、数十年かけて少しずつ複利などを生かしながら金額を積み立てていく制度といえます。
 
投資方法についても一度設定するだけで後はそのまま放置していても問題ないので、毎月設定などを変更するのが面倒と感じている方でも利用しやすいです。
 
NISAを利用するためにはNISA口座の開設が必要になるため、金融機関などで決められている手順にしたがって口座開設の手続きを進めていきます。
 
対象となっている金融機関は証券会社や銀行などが挙げられますが、最近ではインターネット上からでも申し込みが可能となっています。注意点としては、NISA口座は「1人につき1口座のみ」なので、開設する金融機関については慎重に選ばなければなりません。
 

2024年1月から新NISAが開始

2024年1月からは新NISAが導入され、従来のNISA制度の抜本的拡充、恒久化が図られたことにより、以前よりもさらに効率的に投資することが可能となりました。
 
新NISAでは旧制度の「つみたてNISA」と「一般NISA」に代わり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が設けられており、一人ひとりの投資方針やライフスタイルに合わせて資産形成することができるようになっています。新NISAの概要については、図表1を参考にしてください。
 
図表1:新NISAの概要

つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資可能額 120万円 240万円
非課税保有期間 無期限化 無期限化
非課税保有限度額 1800万円(成長投資枠は1200万円まで)
口座開設期間 恒久化 恒久化
投資対象商品 金融庁の基準を満たした投資信託に限定 上場株式・投資信託など

金融庁「新しいNISA」を基に筆者作成
 
旧制度と比べて、年間投資額と非課税保有限度額が大きく増えているだけでなく、口座開設期間も恒久化してさらに投資がしやすい制度となりました。
 
さらに新NISAでは、非課税保有限度額の再利用も可能となっています。旧NISAでは一度使用した非課税保有限度額は再利用できなかったのですが、新NISAでは再利用が認められているため、投資戦略も幅広くなるでしょう。
 

NISAは元本割れする可能性がある

NISAは投資商品や運用内容次第では、元本割れする可能性があります。
 
「元本割れ」とは、投資した金額を評価額が下回ることで、例えば、10万円投資したのに評価額が10万円未満になっている状態を指します。基本的にはどの商品に投資しても元本割れが起こる可能性は考えられるため、実際に投資する際には元本割れするリスクについては理解しておく必要があります。
 
ただし、投資信託商品などの評価額は常に右肩上がりで推移するわけではなく、上がり下がりを繰り返すのが一般的です。投資に慣れていないと一時的にでも元本割れが発生すると不安を感じてしまうかもしれませんが、一時的に元本割れしたからといって焦る必要はありません。どれだけ優れている投資信託商品でも相場が下がってしまうということは起こりえるため、相場の流れなどを確認しながら判断することが大切です。
 
また、NISAは中長期的な目線で資産形成をする制度なので、投資を続けていく中で相場が下がってしまう時期もあるのだと割り切って考えるとよいでしょう。
 

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NISAで元本割れする確率

NISAが元本割れする確率についてははっきりとはいえず、投資している投資信託商品などによって大きく左右されます。
 
ある意味では、どれだけローリスクローリターンの投資商品でも元本割れしたり、反対にどれだけハイリスクハイリターンの投資商品であっても元本割れしない場合もあったりします。そのため、NISAを始めとする投資をおこなう際には、元本割れするリスクについてはしっかりと把握しておかなければなりません。
 
金融庁によると、投資期間が5年間だと10%以上の確率で元本割れが発生する可能性があります。一方で、投資期間が20年間になると元本割れが発生する確率はほとんどなくなるため、元本割れのリスクを回避するためにも、長期間の投資は重要といえます。
 

NISAで元本割れしないための対策

前述のとおり、投資で元本割れしないための対策としては長期投資と分散投資が重要であり、一時的な元本割れなどに左右されない気持ちを持つことも大切です。ただし、NISAを始めとする各種投資では元本割れのリスクを完全にゼロにすることは難しく、一定のリスクは覚悟しておく必要があります。どうしても元本割れを起こしたくないと考えている場合は、NISAなどの投資ではなく、銀行の定期預金などを利用することをおすすめします。
 

NISAでの元本割れ対策1:長期投資

「長期投資」は、一般的に投資した銘柄を10年以上保有することを指しており、短期投資と比較すると元本割れなどの投資リスクが大きく抑えられます。
 
NISAはそもそも長期投資を支援するための制度であるため、投資初心者や投資未経験者であっても意識することなく長期投資をすることができます。さらに、長期投資は投資リスクが抑えられるのと同時に、複利効果による資産増加などのメリットにも期待できます。
 
ただし、長期投資は10年以上の銘柄保有が前提となるため、途中で換金してしまうと長期投資による投資リスクを抑えることができなくなる可能性があります。
 

NISAでの元本割れ対策2:分散投資

「分散投資」は1つの銘柄に集中的に投資するのではなく、複数の銘柄に分散して投資しながら投資リスクを抑える方法です。
 
例えば1つの銘柄に集中的に投資して、その銘柄が大きく成長した場合運用益なども大きくなりますが、反対に金融危機や不況などが影響して相場価格が大きく下がってしまう可能性も考えられます。相場価格については具体的に予想することは難しく、直接的な相場の上がり下がり以外にも、会社の不祥事などが影響してしまうケースも珍しくありません。
 
NISAでは分散投資がしやすいように制度が整備されているため、投資初心者や投資未経験者でも利用しやすい仕組みとなっています。
 

NISAで元本割れした場合の対処法

NISAで元本割れした際の対処法はそこまで多くなく、基本的には「元本割れしてもそのまま保有し続ける」もしくは「売却して現金化する」の2つです。
 
売却して現金化するのは、今すぐにでも手元資金が必要になった際に選ばれる方法です。一方で、長期投資を前提としてNISAをしている場合は、元本割れしてもそのまま保有し続けることがおすすめです。
 
元本割れしても、それが一時的な問題であればそのまま放置しておくことで元に戻る可能性も十分に考えられ、さらに長期投資によって投資リスクも抑えられます。実際に、一時的な元本割れに耐え切れず現金化した後に、相場価格が戻って損をしたというケースも少なくありません。
 
また、元本割れしている状態は決してデメリットだけではなく、同じ投資商品でも安く投資することが可能となります。元本割れした際にも焦らず長期保有することが投資リスクを抑えるためには重要ですが、どう対応するかの判断はあくまで自己責任となるため注意しましょう。
 

元本割れリスクがあってもNISAをやるメリット

NISAは元本割れするリスクがありますが、それでもNISAに取り組むメリットは十分にあるといえるでしょう。
 
効率的に資産形成ができるように国が制度を整備しているということもあり、NISAは一般的な投資方法と比較してもさまざまなメリットがあります。また、NISA口座開設についても、満18歳以上なら誰でもいつでも始められるという点も魅力です。
 
元本割れリスクがあってもNISAをやるメリットは、以下が挙げられます。
 

・運用益や分配金が非課税
・100円などの少額からでも始められる
・投資コストを低く抑えながら投資できる
・自分の好きなタイミングで換金できる
・積立投資で一度設定すると自動的に買い付けしてくれる

 
実際にNISAに取り組む前には、それぞれのメリットについて理解して、自分自身の考え方や投資方針と合っているか判断することが大切です。元本割れリスクがあってもNISAをやるメリットについて解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
 

元本割れリスクがあってもNISAをやるメリット1.運用益や分配金が非課税

NISAは運用益や分配金が非課税であることが大きなメリットとして挙げられ、発生した運用益や分配金を再投資することでさらに効率的に資産形成が進められます。
 
一般的な投資方法では運用益や分配金に税金が課税されて、原則20.315%が差し引かれた金額が手元に残ります。しかし、NISAでは税金がかからないため、運用益や分配金がそのまま全額自分の手元に残ります。
 
仮に、NISAで100万円の運用益が発生して課税されれば、100万円×20.315%=20万3150円が差し引かれます。最終的な運用益や分配金が大きくなるほど税金額も増えるため、非課税なのは資産形成において大きな魅力です。本来なら差し引かれる分も再投資できるので、他の投資方法と比較しても効率的といえます。
 

元本割れリスクがあってもNISAをやるメリット2.100円などの少額からでも始められる

NISAは100円などの少額からでも始められて、日常生活などに負担がかからない範囲から取り組むことが可能です。
 
具体的にどれくらいの金額から始められるかは金融機関によって異なるため、NISA口座を開設する際には事前に確認しておきましょう。
 
このように少額から投資が始められるのは、投資初心者や投資未経験者でも安心して取り組める理由であるといえ、投資の基本的な流れを覚えるまでは少額で取り組んで勉強するという方法も有効です。
 
投資に慣れてきたタイミングやまとまった資金が手に入ったタイミングで、金額を増やして取り組むのもよいかもしれません。一般的に、投資を始めるためには数十万円から数百万円必要になるというイメージがあるかもしれませんが、実際にはかなり少額から始めることができます。
 

元本割れリスクがあってもNISAをやるメリット3.投資コストを低く抑えながら投資できる

投資方法によっては購入時手数料や引き落とし手数料が必要になりますが、NISAでは投資コストが抑えられるように工夫されている点も特徴です。
 
NISAで投資できる投資商品は金融庁から指定されており、特につみたて投資枠の投資商品は長期・積立・分散の投資に適していると判断されています。金融庁がNISAの投資商品を選ぶ際のポイントの1つとして、低コストからでも長期運用できるかどうかが挙げられます。
 
具体的な投資コストについては投資商品や金融機関によって異なりますが、可能な限り投資コストを抑えたいと考えている場合はネット銀行も視野に入れて考えましょう。
 
ネット銀行は一般的な銀行のように実店舗を持っていないので、各種手数料が低く設定されている傾向にあります。投資商品にこだわりを持っていない方や、自分が希望している投資商品をネット銀行が取り扱っている場合はおすすめです。
 

元本割れリスクがあってもNISAをやるメリット4.自分の好きなタイミングで換金できる

NISAは前提として長期的な資産形成が目的ですが、換金については自分の好きなタイミングでおこなえます。換金するタイミングとしては、ライフイベントなどでまとまった資金が必要になるときが多いです。ライフイベントとは結婚・自宅購入・子どもの進学などが挙げられますが、どれくらいの資産が必要になるかは人によって異なります。
 
具体的な換金方法については金融機関ごとに違うため、換金する際には手続きの方法についても事前に確認しておきましょう。注意点としては、換金してしまうと運用資産が減少するので、運用益や分配金などが少なくなってしまう可能性が高いです。
 
ただし、資産形成はまとまった資金が必要になった際に使用するのも目的なので、適切なタイミングで使用することも重要といえます。
 

元本割れリスクがあってもNISAをやるメリット5.積立投資で一度設定すると自動的に買い付けしてくれる

NISAの投資方法は積立投資になるため、一度設定すれば後は自動的に買い付けしてくれます。引き落とし口座に引き落とし日までに入金すれば、後は特別な手続きなどをしなくても積み立てが完了します。自分自身で毎月投資をするのは手間も負担もかかるため、このように自動で投資ができる方法はおすすめです。
 
中には自分で投資タイミングを見極めて投資したいと考える人もいるかもしれませんが、相場の流れを読み切るのは専門家でも難しいです。そのため、毎月決まったタイミングで、少しずつ投資することは重要であるといえます。
 
さらに積立投資については設定を何度でも変更できるため、他にも投資する投資商品を増やしたり、投資金額を増やしたりすることもできます。
 

元本割れ以外のNISAのデメリット

NISAは上手に活用できると効率的に資産形成ができますが、メリットだけでなくデメリットもある点は把握しておきましょう。
 
仮に、デメリットについて把握しないまま利用してしまうと、思わぬ問題やトラブルに発展する可能性も考えられます。自分自身を守るためにも、デメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。
 
元本割れ以外のNISAのデメリットについては、以下が挙げられます。
 

・投資できる商品が決められている
・損失が発生しても税制上の制度が利用できない
・継続的に利用するためにはある程度の余剰資金が必要

 
ただし、デメリットについてはNISAだけに限ったことではなく、他の投資方法にも共通していえる内容もあります。重要なのは自分自身がリスクに耐えられるかどうかであり、詳しい内容について確認して、自身で判断しなければなりません。
 
NISAの元本割れ以外のデメリットについても解説するので、メリット・デメリットを比較してみてください。
 

元本割れ以外のNISAのデメリット1.投資できる商品が決められている

NISAで投資できる商品については金融庁が指定しているので、気になっている投資商品が対象外になっている可能性もあります。
 
例えば、NISAのつみたて投資枠では、投資できる商品として選ばれる基準は「手数料が低水準」「頻繁に分配金が支払われない」などに加えて、「長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)」だけです。ただし、このような基準が設けられているからこそ、投資初心者や投資未経験者でも安心して投資が始められます。
 
投資に対しての専門的な知識やノウハウを持っていない方は、金融庁が指定している投資商品を選択するのがおすすめです。もしもNISAで指定されていない投資商品に投資したいと考えている場合は、NISA以外の方法での投資を検討しましょう。
 

元本割れ以外のNISAのデメリット2.損失が発生しても税制上の制度が利用できない

NISAでは、仮に損失が発生したとしても税制上の制度が利用できないため、特定口座や一般口座のような恩恵が受けられません。税制上の制度として挙げられるのは「損益通算」と「繰越控除」です。ただし、NISAだけで投資をしている場合はそこまで気にしなくても問題ありません。
 
損益通算は、商品Aで100万円の利益が出たとしても、商品Bで50万円の損失が出ていれば、利益から損失を差し引いて運用利益を100万円-50万円=50万円として計上できる制度です。
 
繰越控除は通常の投資の損失を3年間繰り越せる制度であり、例えば今年に100万円の損失が発生して翌年に100万円の利益が発生した場合、相殺して運用益0円で計上可能となります。NISAではこのような税制上のメリットが利用できないため、他の投資方法も同時並行している場合は注意しなければなりません。
 

元本割れ以外のNISAのデメリット3.継続的に利用するためにはある程度の余剰資金が必要

NISAは長期運用による複利効果などを活用しながら資産を増やしていきますが、最終的な運用益などを大きくしたい場合は、ある程度の資金力も求められます。
 
例えば、同じように5%の運用益が出たとしても10万円なら5000円で100万円なら5万円と違いも大きいです。このように継続的に運用するためにはある程度の資金は必要になります。
 
注意点としては、投資は余剰資金でおこなうのが基本なので、生活資金などを無理に削ってまで取り組むのはおすすめできません。これはNISAに限った話ではなく、あらゆる投資においての基本的な考え方といえます。余剰資金に余裕がないタイミングでは投資金額を少なくして、余裕があるときには投資金額を増やすなどの方法も有効です。
 

NISAを始めるべき人の特徴

自分がNISAに向いているかどうか気になっている方もいるのではないでしょうか。特に、これまで投資をした経験がない方は、投資を始めるきっかけにNISAを選んでも大丈夫なのか迷ってしまうこともあるでしょう。NISAを始めるべき人の特徴としては、以下が挙げられます。
 

・中長期的に投資リスクを抑えながら投資したい人
・投資に対して専門的な知識やノウハウがない人
・年間投資額が360万円以下の人

 
これらのポイントに当てはまる方は、前向きにNISAを始める準備を進めてもよいでしょう。NISAを始めるべき人の特徴についてそれぞれ解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
 

NISAを始めるべき人の特徴1.中長期的に投資リスクを抑えながら投資したい人

NISAの基本的な考え方としては、長期・積立・分散投資になるため、中長期的に投資リスクを抑えながら投資したい方にはおすすめです。
 
今すぐにまとまった運用益などを出したいと考えている方よりも、将来的にはまとまった資金が欲しいと考えている方には合っています。これに加えて分散投資も意識すれば、さらに投資リスクが抑えられるのも魅力です。
 
本来なら投資による運用益や分配金は20.315%の税金が課税されますが、NISAは非課税なので資産形成にも効果的といえます。中長期的に投資しながら、ライフイベントに備えたい際にはおすすめの制度です。自分自身のライフスタイルや投資方針なども総合的に考えて、自分に合った投資商品を見つけましょう。
 

NISAを始めるべき人の特徴2.投資に対して専門的な知識やノウハウがない人

NISAは投資初心者や投資未経験者でも取り組みやすい制度であり、投資に対しての専門的な知識やノウハウがなくても安心して始められます。
 
対象となっている投資商品も金融庁が設定している基準を満たしているものであるため、NISAは初めての投資に適しているといえます。
 
慣れてくれば自分なりにこだわりを持つようになるかもしれませんが、始めたばかりで専門的な知識やノウハウを持っていない状態ではどの商品に投資すればいいかわからないのは当然です。どの商品に投資すべきかわからない場合は、証券会社などの人気ランキングを参考にして気になるものを選択する方法も有効です。人気ランキングに入っている投資商品は、多くの方に選ばれるだけの理由があるためです。
 

NISAを始めるべき人の特徴3.年間投資額が360万円以下の人

NISAの年間投資額はつみたて投資枠と成長投資枠を合わせて360万円なので、年間投資額が360万円以下であればNISAを始めるべきといえます。
 
投資方法などにこだわりを持っていない方であれば、NISAでは運用益や分配金が非課税なのでメリットが大きいです。仮に年間投資額が360万円を超えた場合は、NISAと並行しながら他の投資にも取り組むのがおすすめです。例えば、NISAでは安全性が高いものを選択して、他の投資方法では別のものを選ぶなどの方法も有効です。
 
どれくらいの金額を投資するかについては人によって異なるため、年間投資額と投資対象商品のバランスはしっかりと考えて投資しましょう。
 

NISAと元本割れまとめ

NISAは国が設けた資産形成をサポートする制度であり、投資初心者や投資未経験者でも始めやすいように各種制度が整備されています。NISAの具体的な内容について理解しておけば、効率的な資産形成が可能となります。
 
しかし、投資商品や運用内容次第では元本割れするリスクもあるため、運用結果については自己責任となる点は理解しておかなければなりません。
 
2024年1月から新NISAが開始されたことにより、さらに効率的に投資することが可能となりました。長期的な資産形成をしたいと考えている方は、積極的にNISA制度に取り組むことをおすすめします。
 

出典

金融庁 新しいNISA
金融庁 つみたてNISA 早わかりガイドブック
金融庁 つみたてNISAの概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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