更新日: 2024.06.03 NISA

新NISAを始めようと考え中の投資初心者です。「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の違いが分かりません。どちらがお得なのでしょうか?

新NISAを始めようと考え中の投資初心者です。「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の違いが分かりません。どちらがお得なのでしょうか?
新NISAには、成長投資枠とつみたて投資枠があります。しかし投資初心者のなかには、どちらで運用したほうがお得なのか分からない人もいるでしょう。新NISAの枠を選ぶ際は、お得であるかではなく自分に合った方法を選ぶことが大切です。
 
本記事では、新NISAにおける2つの枠について、それぞれの特徴を解説します。どちらの方法が自分に合っているか知りたい人は、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違い

NISAとは、少額の投資を行える少額投資非課税制度です。NISAは2014年に始まりましたが、内容が見直されて2024年からは新NISAとなりました。新NISAになって変更されたポイントは、非課税保有期間に期限がなくなって長期投資がしやすくなったり、年間に投資できる額が増えたりしているところです。
 
大きな変更点として、「成長投資枠」「つみたて投資枠」の2つに枠が分かれたこともあげられます。本項では、新NISA内にある2つの枠の違いについて解説します。
 

年間投資可能額

年間投資可能額とは、1年の間にいくら投資をできるかを示しています。それぞれ、いくらまで投資できるか見ていきましょう。

●成長投資枠:240万円
●つみたて投資枠:120万円

上記は、併用することで360万円までが年間投資可能額となります。
 

生涯投資上限額

非課税保有限度額とは、生涯を通じていくらまでなら非課税枠を利用できるかを示したものです。新NISAの場合は2つの枠を合わせて1800万円まで保有できるものの、成長投資枠はそのうち1200万円までとなっています。
 

投資対象商品

新NISAで投資する場合、つみたて投資枠と成長投資枠では扱われている金融商品が違います。以下で、それぞれの傾向を見ていきましょう。

●成長投資枠:上場株式および投資信託など
●つみたて投資枠:長期・分散投資に適した、金融庁の基準を満たした一定の投資信託

成長投資枠で扱われる投資信託は、つみたて投資枠に比べて金融商品が幅広く選べる点が特徴です。金融商品のなかにはリスクが高いものも多くあるため、高いリターンを求める人向けといえるでしょう。一方、つみたて投資枠で扱われる投資信託は、100円などの少額から投資が可能で、投資初心者でも続けやすいものとなります。
 

新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠ではどちらがお得?

成長投資枠とつみたて投資枠は特徴や向いている人が違うため、どちらかがお得ということはありません。2つの枠は併用できるため、両方の枠を使って投資をすることも可能です。本項では、新NISAのそれぞれの枠がどのような人に向いているか解説します。
 

成長投資枠に向いている人

成長投資枠に向いている人は、以下のとおりです。

●リスクが高くても高いリターンを求める人
●投資の知識がある人
●投資できるお金に余裕がある人

前述のとおり、成長投資枠で取り扱われる金融商品の選択肢は幅広いですが、リスクが高いものも含まれています。リスクが高いということは、高いリターンも期待できるでしょう。そのため、ある程度投資の知識がないと損をする可能性が高まります。また、年間に投資できる額が240万円と多いため、投資できるお金に余裕がある人にもおすすめです。
 

つみたて投資枠に向いている人

つみたて投資枠に向いている人は、以下のとおりです。

●投資の知識がない人
●リスクをおさえたい人
●堅実に運用したい人

つみたて投資枠は、リスクが低く安定した金融商品が多いです。投資の知識やお金がなくても利用しやすく、長期・分散投資で資産形成が可能です。「投資の知識はないけれど運用してみたい」「リスクはなるべくおさえたい」といった人に向いています。
 

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おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

自分に合った方法で新NISAを活用しよう

新NISAにある2つの枠「成長投資枠」と「つみたて投資枠」は、特徴や向いている人が違います。どちらかのほうがお得ということはありません。
 
投資できる金額・投資の知識・リスクなどを踏まえて、自分に合った方法で新NISAを利用しましょう。
 

出典

金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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