更新日: 2024.06.26 その他資産運用

「NISA」と「iDeCo」って何が違うの? 初めてやるならどっちがおすすめ?

「NISA」と「iDeCo」って何が違うの? 初めてやるならどっちがおすすめ?
「NISA」と「iDeCo」の2つは日本の投資制度の中でも特に注目されていますが、違いやどちらが初めての投資に適しているのかについて疑問を持つ方も多いでしょう。
 
この記事では「NISA」と「iDeCo」の基本的な特徴、それぞれのメリット・デメリット、そして初めて投資を行う方にどちらがおすすめなのかについて詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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NISAの特徴

NISAは、投資で得られた利益売却益や配当金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
 
しかし、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税です。ただし、投資額には上限があります。また、2024年からの新NISAは、年間最大で360万円まで投資できます。
 
新NISAは非課税保有期間と投資可能期間が無期限になり、より長期的な運用が可能になったことも特徴です。
 
さらに、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になり、つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間で240万円まで投資ができます。
 
それまでのNISAよりも自由度が増し、得た利益を全て得られるうえに、つみたて投資枠の投資商品は、金融庁が厳選したものに限られているため、投資初心者の方でも取り組みやすいといわれています。
 

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iDeCoの特徴

iDeCoは、自分が拠出した掛金を自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛金は65歳まで拠出可能であり、60歳以降に老齢給付金を受け取ることが可能です。
 
iDeCoでは、掛金、運用益、そして給付を受け取るときに、税制上の優遇措置が講じられています。また、iDeCoで投資できる上限金額は決まっています。職業によって上限額が変わりますが、掛金は月々5,000円からと少額の積み立てが可能です。
 
運用方法は、定期預金や年金保険、投資信託などさまざまな商品から選べます。ただし、投資信託のような投資性の強い商品を選んだ場合、運用次第で将来の受け取り額がそれまでの積立額を下回る可能性もある点に注意しましょう。原則として、60歳にならないと拠出した掛金とその運用益を引き出すことができません。
 

初めての投資「NISA」と「iDeCo」どちらがおすすめ?

初めての投資で「NISA」と「iDeCo」のどちらがよいかは、自身のライフスタイル、投資目標、そしてリスク許容度によって異なります。
 
NISAは、年間の投資上限額が最大360万円と多くの資金を投資に回せます。成長投資枠とつみたて投資枠を併用可能な点も魅力です。成長投資枠は個別株や一部の投資信託に、つみたて投資枠は毎月の積立に利用できます。
 
また、NISA口座はいつでも解約できるため、急にまとまったお金が必要になった場合にも対応しやすいでしょう。
 
一方、iDeCoは、毎月一定の掛金を支払って自分で運用する「自分年金」制度で、60歳まで引き出せません。iDeCoでは掛金が全額所得控除となるため、税負担の軽減効果を重視したい方にはiDeCoがおすすめです。
 
したがって、投資初心者であれば「つみたてNISA」を始めることをおすすめします。投資資金に余裕があり、長期的な視野で老後資金を貯めることを考えている方は「iDeCo」も併用することを検討してみてください。
 

NISAとiDeCoは併用可能

NISAとiDeCoは同時に利用可能です。NISAは資金を自由に引き出せるため、ライフイベントに柔軟に対応できます。一方、iDeCoは老後資金の準備が目的で60歳まで引き出せないため、長期的な貯蓄手段として理想的です。
 
NISAとiDeCoを併用することで、双方の制度のメリットを最大限に活用できます。例えば、NISAでは投資による運用益が非課税となり、iDeCoでは掛金が全額所得控除されるため、税制優遇が大きいという利点があります。ただし、どちらの制度も投資によるリスクを伴うため、注意が必要です。
 

NISAとiDeCoはどちらも投資で節税できる魅力的な制度

NISAとiDeCoは、どちらも投資で節税できます。選ぶ際は自分の目標やライフプランに合わせて選ぶことが大切です。迷っている場合は、金融機関の窓口やFPに相談してみるのもおすすめです。投資は自己責任であることを忘れずに、慎重に検討しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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