祖母から貰った「純金」のネックレス、正直使っていないため換金したいです。「金相場が高騰」していると聞きますが、今は売り時でしょうか?

配信日: 2025.01.06

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祖母から貰った「純金」のネックレス、正直使っていないため換金したいです。「金相場が高騰」していると聞きますが、今は売り時でしょうか?
家に使用していない時計やネックレスなどの金製品が眠っている、という方もいるかもしれません。金相場が高騰しているニュースを見ると、使用していない金製品の売却も検討したくなるものです。特に、近年の金相場の高騰は顕著であり、数年前の価格と比較しても大きな違いが出ています。なぜ金相場はここまで大幅な高騰が継続しているのでしょうか。当記事では、金相場の推移や価格が高騰している理由、今後の金相場の見通しについて解説します。
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金の価格は高値で推移している

金の価格は高値で推移しています。2025年1月6日時点での貴金属専門企業A社による金の店頭小売価格(円/グラム)(税込)は1万4787円です。同じくA社による2023年以前の金の平均小売価格の推移を見てみましょう。
 
表1

A社の金の平均小売価格(円/グラム)(税抜)
2023年 8834
2022年 7649
2021年 6402
2020年 6122
2019年 4918
2018年 4543
2017年 4576
2016年 4396
2015年 4564
2014年 4340
2013年 4453
2012年 4321
2011年 4060
2010年 3477

※参考資料を基に筆者作成
 
2010年と比較すると現在の金の小売価格高騰は顕著です。金は値動きが停滞した期間もありますが、長期スパンで見ると価格高騰が続いています。
 

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金相場が高騰している理由

金相場は近年だと2019年以降に際立って高騰しました。ここまで金相場が高騰している要因は以下が考えられます。

●円安の進行
●金の需要増加
●地政学的リスクの増大
●世界的な低金利政策
●新型コロナウイルス感染症の世界的な流行
●各国中央銀行による金の購入

2019年以降は紛争の発生や新型コロナウイルス感染症の流行などが影響して、世界中の経済情勢が悪化しました。パンデミック対応として世界的な低金利政策の実施も、金相場に影響を与えた要因です。さらに、2022年以降になると急速な円安が進み、安全資産といわれる金の需要が増加して価格が急激に上昇したと考えられます。
 

金相場は今後どうなる? 今は売り時?

今後も金相場は長期的には上昇するだろうと予測されます。金相場の今後の上昇を裏付ける根拠は以下の通りです。

●安全資産として金の需要増加
●インフレ対策として金の需要増加
●工業用途での金の需要増加
●金の供給量の有限性
●各国中央銀行の金の継続購入

金はさまざまな用途で需要が高まっています。特に、電子機器や精密機械に関連する産業で金の需要の増加が顕著です。今後も新技術が発展すれば工業用途としての金の需要は高まると想定されています。一方、地中の金の埋蔵量には限りがあるため、需要と共有のバランスからも金相場の高騰は続きそうです。
 
ただし、金相場は常に不確実性を伴っており、正確な予測は容易ではありません。金相場がさらに上昇する要因がある一方、短期的に考えると下落する恐れも十分にあります。そのため、金の売買は慎重に判断したほうがいいでしょう。
 

まとめ

手元の金を売却したい方や、これから金を購入したいと考える方もいるかもしれません。金相場は今後も上昇する要因が多くありますが、安易な決めつけで行動することは危険です。理想とする金の売買を実施できる可能性がある一方で、思わぬ失敗をしてしまうリスクもあります。最新の金相場の情報を常にチェックして、金の売買は慎重に判断しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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