子どもが大きくなり、今の「マンション」が手狭に感じます。もっと広いマンションに引っ越したいのですが、今のマンションは「いつ売る」のが正解なのでしょうか？

子どもの成長にともなって、居住しているマンションが手狭に感じる家庭も多いでしょう。より広いマンションへの住み替えを考える場合は、居住中のマンションをどのタイミングで売却すべきか検討しなければなりません。
 
売却価格は次の住まいの購入条件に大きく影響を与えるため、売却するタイミングを慎重に判断することが大切です。
 
本記事では、子どもが大きくなって手狭になったマンションの売り時について詳しく解説します。

 

マンション売却のベストタイミングとは

国土交通省によると、近年は中古物件のシェア率が大きくなりつつあるものの、欧米諸国と比べると6分の1程度に止まっており、依然として低い水準にあると公表しています。しかし、近年は建材費や人件費の高騰を受けて中古マンションの需要が高まっているため、タイミング次第では高値で売却できるケースも少なくありません。
 
ここでは、マンションを売却する際の最適なタイミングを詳しく紹介します。
 

家族が増えたとき

家族構成が変わるタイミングで、マンションの買い替えを検討するケースが多く見られます。子どもの誕生や成長にともなって、住まいの広さや間取りの見直しが必要になることは多くあるでしょう。また、子どもが小さいうちに、広い住まいに移り住みたいと考える人も多いかもしれません。
 
一方で、子どもが家を出る場合には、広いマンションからコンパクトなマンションへの住み替えを検討するケースも少なくありません。このように、家族数の変化によって住まいの広さが合わなくなったときは、マンションの売却・買い替えのタイミングといえます。
 

転勤・進学のとき

転勤や転職、子どもの進学など、生活拠点やライフステージに大きな変化が生じたときもマンションの売却・買い替えを検討するタイミングです。新しい環境に適した住まいを選ぶことで、家族がそれぞれ生活の質を高められるでしょう。
 
ほかにも、離婚や相続などによってマンションを売却するケースもあります。
 

大幅値下がりする前の時期

マンションを少しでも高値で売却したい場合は、大幅に値下がりする前のタイミングを狙いましょう。
 
築5年以下の物件であれば、最新の設備が整っていたり、内装や外装のダメージも少なかったりするため、売却価格の下落幅は少ないでしょう。また、築築年数がある程度経過している物件は、状態が良ければ大規模リフォームやリノベーション不要で売却できるため、価格の下落が少ない状態で取引できることもあります。
 

市場の需要が高まる時期

マンションはいつでも好きなタイミングで売りに出せますが、特に需要の高い1〜3月、9〜10月の時期を狙って売却するのがおすすめです。
 
1〜3月は新年度に近い時期であり、9〜10月は秋の異動シーズンに向けて引っ越しが増える時期であるため、中古マンションの取引数も増えます。一方で、12月や8月は取引が少なく、売却が難しい時期とされているため注意が必要です。売却したいタイミングから逆算して3ヶ月前くらいから売却に向けて動き出すのがいいでしょう。
 
なお、売り時を判断できない場合や、より良い条件での売却を検討している場合は、信頼できる不動産会社に相談しながら売却のタイミングを見計らいましょう。
 

住宅ローンが低金利のとき

住宅ローン金利が低い時期は、購入希望者が融資を受けやすくなるためマンションの需要が高まります。金利動向を注視し、低金利のタイミングでの売却を検討することで、スムーズに売却できるでしょう。
 

 

売り時を見極めてマンションを高値で売却しましょう

マンションの売却を成功させるためには、適切なタイミングを見極めることが重要です。家族構成の変化やライフステージに変化のある時期、マンションの築年数など、さまざまな要素を総合的に考慮した上で売却時期を選択することで、より良い条件での売却を実現できます。今回紹介した内容を参考にしながら、マンションの売り時を見極めてください.。
 

出典

国土交通省 中古住宅・リフォーム市場の活性化に向けた取組み
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー