年収1000万円の人は、どんな商品に投資している?

配信日: 2020.01.10 更新日: 2024.09.26

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年収1000万円の人は、どんな商品に投資している?
最新の国税庁の調査(※1)によると、日本において、年間の給与が1000万円以上ある方は、全体の5%くらいいます。このように年収が多い人々は、どのような金融商品に、いくらくらい投資をしているのでしょうか。今回は、年収に応じて、資産運用の方法に違いがあるのか、一緒に確認していきましょう。
 
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

年収が高い人は何に投資している?

日本証券業協会が行った調査(※2)によると、年収によって、保有している金融商品には大きな違いが見られます。以下の通り、年収1000万円以上の方は、5割近くの方が、「株式」を保有していることが分かりました。
 
保有金融資産(複数回答可)
年収300万円〜400万円以下の方の保有商品
預貯金 :93.2%
株式  :13.3%
投資信託:10.0%
公社債 :3.9%
 
年収400万円〜500万円以下の方の保有商品
預貯金 :96.5%
株式  :21.7%
投資信託:12.7%
公社債 :3.9%
 
年収500万円〜700万円以下の方の保有商品
預貯金 :94.0%
株式  :20.3%
投資信託:12.3%
公社債 :2.6%
 
年収700万円〜1000万円以下の方の保有商品
預貯金 :94.7%
株式  :30.5%
投資信託:16.2%
公社債 :5.3%
 
年収1000万円以上の方の保有商品
預貯金 :93.4%
株式  :48.1%
投資信託:19.8%
公社債 :1.9%
 

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年収が高い人が投資する金額は?

次に、年収が高い人が、毎月どのくらい金融商品に投資を行っているのかチェックしていきましょう。
 
日本証券業協会が行った調査(※2)によると、全体では、月々の収入から「全く金融商品にはまわしていない」が31.8%と最も多くなっており、まわす人の中でも「1~10%未満」(25.8%)が最も多くなっています。そして、年収1000万円以上の人は、以下の通りとなっています。
 
<年収1000万円以上の人が、月々の収入から金融資産にまわす割合>
1~10%未満 :36.3%
10~20%未満:21.6%
20~30%未満:9.8%
30~50%未満:1.0%
50%以上 :2.9%
全く金融商品にはまわしていない:26.5%
 

誰でもチャレンジできる資産運用

年収が多く、生活にゆとりがある方のほうが、資産運用に積極的であるという状況は分かりましたが、年収が少ない方でも、資産運用にチャレンジすることは可能です。毎月きちんと貯金ができている方は、将来の老後資金のために、少しずつお金を増やしていきましょう。
 
資産運用初心者の方は、税制面で優遇が受けられるNISAと呼ばれる非課税口座を利用するのがおすすめです。最初に投資すべき最低投資金額などは設定されていないので、誰でも始めることができます。興味がある人は、金融庁のホームページ(※3)を確認してみましょう。
 
いかがだったでしょうか。年収の金額と、投資金額の関係について見てみると、今まで資産運用に関心がなかった方も、少し意識が高まるかもしれません。今回の記事を参考にしながら、2020年こそは、ぜひ資産運用に挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
参考
(※1)平成30年分 国税庁 民間給与実態統計調査
(※2)日本証券業協会 証券投資に関する全国調査 平成30年度調査報告書(個人調査)
(※3)金融庁 NISAとは?
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者


 

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