更新日: 2021.03.02 その他資産運用

預金の種類、いくつご存じですか?

執筆者 : 田久保誠

預金の種類、いくつご存じですか?
令和3年1月末現在、メガバンクの普通預金の金利は0.001%、定期預金の金利は0.002%です。このように同じ預金と名の付くものでも金利は倍違います(倍といっても100万円を1年間預けた場合税引前で10円の差ですが)。
 
皆さんは預金の種類をいくつご存じでしょうか。今回は預金種別とその特徴についてお話します。

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田久保誠

執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)

田久保誠行政書士事務所代表

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員

行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。

代表的なものはこの2種類です

■普通預金

いつでも自由に入出金ができる預金です。利用方法としては、給与の振込口座や公共料金、クレジットカードの引落口座として使用されており、普段使い用の口座に適しています。利息は2月と8月に付く金融機関が多いようです。
 

■定期預金

半年や1年、2年など最初に期間を指定してある程度まとまったお金を預け入れるのが、定期預金です。具体的には当面使用しない資金を預けたり、お金が必要となる時期があらかじめ判明している車の買い替えや、進学費用を準備しておいたりする場合に利用されます。
 
定期預金の中には、毎月積み立てた預金額が一定額を超えた場合に定期預金に振り替える「積立定期預金」や、高額を預けることによって金利の優遇がある「大口定期預金」といった商品もあります。
 
この普通預金と定期預金を合わせた口座を「総合口座」と呼びます。総合口座メリットは、公共料金やクレジットカード引落時に普通預金の残高が不足していても、定期預金に残高があれば自動的に融資されるので滞納のリスクはなくなります。
 
ただし、その場合の融資される金額は定期預金の90%までですので、仮に1万円の支払いに対して普通預金の残高が0円、定期預金の額が1万円だった場合には引き落としはできなくなります。また、当然ですが普通預金の残高がマイナスの間は利息が発生しますので注意が必要です。
 

それ以外の預金種別は

■貯蓄預金

預入額が一定の金額を超えていれば、一般的に普通預金と比べて高い金利が付く預金です。金利の優遇が受けられなかったとしても元本割れすることはなく、入出金も自由に行うことができますが、給与の受け取りや公共料金の自動引落口座としては利用できません。
 

■通知預金

預金を引き出す際に事前の通知が必要な預金で、資金を短期間だけ預けるときに、運用できます。引き出しは、通常預入後最低7日間は据え置く必要がありますが、引き出すときには少なくとも2日前には通知することになっています。原則として解約時に一括して引き出しすることになります。
 

■納税準備預金

税金を納付するための資金を預けるための預金です。一般的に、利率が普通預金よりも高く設定され、利息は非課税となっています。納税目的以外の引き出すことも可能ですが、その場合は通常通り課税扱いとなります。
 

■当座預金

小切手や手形の支払いに使用される預金で主に法人が利用しています。利息はつきませんが、全額預金保護の対象となります。
 

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リスクのある預金もあります

■外貨預金

ドルやユーロといった諸外国の通貨で預金を行います。円預金よりも金利がいいというメリットがありますが、為替レートが円高になった場合は元本割れを起こす可能性があります。また、預金保護の対象にはなりません。
 

■仕組預金

金融機関の定めに従って運用される預金のことで、デリバティブ取引を組み込んだ預金商品の総称です。一般の預金より高い金利が期待できる反面、満期まで原則中途解約ができません。
 
また、商品内容に応じて、銀行が預入日以降に満期日を選択できる権利を持っていたり、為替相場によって払戻時の通貨等がきまったりなど、一般の預金にない特徴があります。さらに一部の仕組預金は、受け取りが外貨になる場合、為替相場の変動で円に換算した額が当初預け入れた元本を下回る可能性があります。
 

最後に

金融機関によって提供されている預金の種類が異なるため、ご自身が開設している金融機関の預金商品を一度確かめることをお勧めします。しかし、最初にも書いたとおり今の低金利では多少の金利優遇があっても、円預金で多くの利息を望むのは厳しい状況です。
 
ご自身の現状に合わせた預金を使い分けることで、その後の資産運用や資産管理がよりスムーズに行うことができるかどうかに焦点を当てることが大切ですね。また、一口に預金といっても、最後に書いたとおり元本割れのリスクのある預金もあります。預金=すべて安全ではないことも心得ておきましょう。
 
(出典)
全国銀行協会ホームページ
金融広報中央委員会「知るぽると」
 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表