お金持ちが共通して実践しているお金の運用方法とは
上手な資産運用の方法はないものか・・・
お金を上手に運用することは、短期的な利益だけでなく、人生の経済的なリスクへ対処するためにも重要です。
そこで、今回は、お金持ちに共通する上手なお金の運用方法について考えてみたいと思います。
株式会社オーナーズブレイン 代表取締役
公認会計士・税理士
1970年東京都生まれ。上智大学経済学部卒業後、公認会計士となり、朝日監査法人(現在:あずさ監査法人)で監査実務、及び、M&A,株式上場支援に携わる。
2003年に、独立し、(株)オーナーズブレインを立ち上げ、現在は代表取締役であるとともに、2社の上場会社の役員も兼任する。共著著書に『コーポレート・ガバナンス報告書 分析と実務』2007年4月(共著、中央経済社)』DVD『できるビジネスマンDVD+財務諸表チェックのキモ』 200年7月(創己塾出版)がある。
http://ownersbrain.com/
1.データに見る資産運用の状況
まずは、資産運用の実態を見てみましょう。日本、米国、欧州の「資金循環統計」によると、日本人の家計の金融資産のうち、51.5%が貯蓄に回されています。
米国の13.4%、欧州の33.2%と比較しても貯金の割合が非常に多いことがわかります。
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
また、このデータによれば、日本人の金融資産構成は、保険・年金、28.8%、株式10%、投資信託5.4%となっており、特に、米国の株式35.8%、投資信託11%や、欧州の株式18.2%、投資信託9.2%と比較しても、日本人の運用の幅の狭さを感じざるを得ません。
その原因について考えられることは、資産の保有比率が高いのが高齢者であり、あまり金融資産を増やすインセンティブがないからともいわれていますが、私は、投資に対する不安や恐怖心、さらには、資産運用のリテラシーの低さにあると思っています。
そこで、少しでも、資産運用のリテラシーを高めるために、資産運用の基本について見ていきたいと思います。