更新日: 2022.08.20 キャリア
役職への昇進スピードは速くなっている?昇進年齢について解説!
今回は役職への昇進スピードについて、詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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役職への昇進スピードは速くなっている企業が3割程度
一般財団法人労務行政研究所「役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向」の調査結果によると、役職への昇進スピードが「変わらない」と感じているのが6割、「速くなっている」と感じているのは3割程度となっています。
具体的な昇進スピードは個々の企業によって異なりますが、速くなっている企業も珍しくありません。今後の動向は未知数なので、注意深く見守っていきたいところです。
昇進年齢の平均値について
企業における役職への平均昇進年齢も、徐々に変化してきています。一般財団法人労務行政研究所「役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向」によると、平均昇進年齢は係長が29.5歳、課長が33.9歳、部長が40.1歳という調査結果になっているようです。以前の調査結果と比べれば、部長への昇進は0.9歳は早くなっています。
企業によって昇進スピードは異なりますが、部長の平均昇進年齢については少し早くなっていることが調査結果でわかっているようです。
役職への昇進スピードが速くなっている理由
ここで、役職への昇進スピードが速くなっている理由について考えてみましょう。具体的なものとして、下記のような理由が考えられます。
●若手を積極的に登用している
●成果が高い人を年齢に関係なく昇進させる
●資格制度による登用
それぞれの理由について、詳しく解説します。
若手を積極的にしている
企業内部の若返りを促進させるために、若手を積極的に登用している企業であれば、役職への昇進スピードも速くなるでしょう。若手が昇進することで、社内に新しい風を引き込んでくれたり、若手が仕事をしやすい環境づくりができたりと、何かとプラスになることが多いためです。
今後は今までにない新しい取り組みが起きるのを期待し、若手を昇進させる企業も増えていくでしょう。何より、早い段階で昇進できる環境が整っているなら、若手が働きがいを感じるきっかけにもつながります。結果として離職率も下がり、会社の発展にも寄与できるはずです。
このような背景を考えると、若手を積極的に登用し、昇進スピードを速めることには一定の効果があるといえるでしょう。
成果が高い人を年齢に関係なく昇進させる
昇進の基準として年功序列ではなく、成果の高さを重視している企業も多くあります。このような企業の場合、成果が高ければ若手が役職に就くのも珍しくありません。「やり方を考え、成果を出せれば、早く上に行ける」というモチベーションにもつながります。
ただし、成果の高さをどのような尺度で測るのかは、企業によってまちまちです。営業成績など客観的な指標ではなく、情実や好き嫌いで判断される可能性もゼロではありません。人によっては昇進が難しい可能性もある点に注意しましょう。
資格制度による登用
会社によっては、一定の資格を保有していることが、昇給や昇進における優遇条件となっているケースもあります。出世したいと思うなら、積極的に対象の資格試験にチャレンジしましょう。対象の資格試験は企業によって違うため、事前に確認するのをおすすめします。
昇進スピードは企業や個人の能力によって異なる
若手の積極的な登用や、成果を重視した人事制度の導入により、昇進スピードが速まっている企業は決して珍しくありません。役職に就ければ給与アップにもつながるため、モチベーションを高めるきっかけにもなるでしょう。
ただし、実際のところ、昇進スピードは企業の姿勢や個人の資質にも左右されます。誰でも早く昇進できるとは限りません。出世を希望するなら、社内規定などをよく確認した上で明確に目標を立てていきましょう。
出典
一般財団法人労務行政研究所 役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部