更新日: 2023.10.11 キャリア

地元を出て転職したい! どうせなら「暮らしやすそうな地域」に行きたいけれど、どこがいい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

地元を出て転職したい! どうせなら「暮らしやすそうな地域」に行きたいけれど、どこがいい?
転職にともなって移住を検討する際、「最も住みやすい都道府県はどこなのか」と考えることもあるでしょう。この記事では、NTTレゾナント株式会社が運営する「gooランキング」の調査をもとに、ランキング形式で暮らしやすい都道府県を紹介します。
 
これらのランキングは消費者物価指数、つまり物価の高さと強い関連があるため、お金の面も確認できます。各地域の特徴を支出の傾向とあわせて解説します。
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3位「北海道」

「gooランキング 暮らしやすそうな都道府県ランキング 1位から10位」によると、暮らしやすそうな都道府県の第3位は北海道です。北海道といえば、海の幸、グルメといったイメージがあります。
 
一方、冬の寒さや豪雪などの自然の厳しさを想像する人も多いでしょう。暮らしの快適さを考えた際には、交通網などの都市機能が充実している地域が向いています。
 
例えば、上川郡東神楽町は旭川市に隣接するベッドタウンとして人気です。町内には旭川空港があり、県外への移動、および韓国・ソウル、台湾への直行便があります。
 
一方、雄大な自然のなかで暮らしてみたいという人は、上川郡東川町のような街も候補となるでしょう。上川郡東川町は景観条例が制定された美しい街であるとともに、子育て世帯や起業家を支援する独自の街づくりが特徴です。東川町は上水道代がかからない、全国でもめずらしい街でもあります。
 
令和4年の消費者物価地域差指数の調査において、物価の高さ3位の北海道は、光熱・水道費が特に高いのが特徴です。総務省の令和4年度の家計調査によると世帯平均は3万1136円となっており、全国平均の2万4421円を大きく上回ります。移住を検討する際にはこのポイントを押さえておくとよいでしょう。
 

2位「神奈川県」

第2位は神奈川県です。大都市ならではの利便性や、観光スポットに気軽に行ける楽しさが人気となっています。大都市の横浜や、自然豊かな横須賀など、ライフスタイルに合わせて住む地域を選べるのも魅力の一つといえるでしょう。暮らしやすさの点では、特に横浜市都筑区が評価の高い街の一つです。
 
横浜市都筑区は「人間と自然」をテーマに計画的に整備された街であり、歩行者道と車道が分離されていたり、公園や緑が豊富にあったりと、住み心地は申し分ありません。
 
物価の高さ第2位の神奈川県で特に高いのは、諸雑費と住居、教育にかかる費用です。ファミリー世帯が神奈川県で暮らす場合には、共働きで収入を増やしたり、持ち家を購入して賃貸費用を抑えたりするなど、対策が必要になる場合が多いでしょう。
 

1位「東京都」

第1位は東京都です。東京都は銀座、日本橋といった世界有数の商業地を持ち、経済や政治の中心でもあります。暮らしやすさを考えた際には、東京都中央区が人気です。特に臨海部の勝どきや晴海周辺は、大規模なマンションが多くあり、生活利便性を求める層から支持されています。
 
東京都というと、いわゆるコンクリートジャングルをイメージする人も多いでしょうが、これらの地域は公園も多く、一般的に治安もよいとされているため、ファミリー層が住みやすいのが特徴です。
 
一方、物価の高さでも東京都が第1位で、特に住居にかかる費用が高い傾向があります。令和4年度の消費者物価地域差指数によれば、住居にかかる費用は高く、特に低い香川県と比べた場合、東京都は香川県の1.60倍です。東京都は暮らしやすいのは確かですが、賃貸費用や持ち家取得が難しい街といえるでしょう。
 

暮らしやすい地域は物価も高い・移住後の家計のシミュレーションもしておきましょう

転職で移住を検討する際は、暮らしやすい地域を選びたいものです。今回、紹介した北海道、神奈川、東京は有力な検討候補になるでしょう。しかし、人気がある都道府県は、物価が高い傾向がある点も見逃せません。暮らしやすさを検討するとともに、収入や支出の面も具体的にシミュレーションしながら、自分の合った地域を探していきましょう。
 

出典

NTTレゾナント株式会社 「gooランキング 暮らしやすそうな都道府県ランキング 1位から10位」

総務省 消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果-

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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