更新日: 2024.01.12 融資

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」とは? メリットやデメリット、審査条件・金利などを紹介[PR]

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」とは? メリットやデメリット、審査条件・金利などを紹介
「フィンディ」は福岡銀行が提供するオンライン完結型のビジネスローンです。福岡銀行へ来店しなくても申し込みから融資までオンラインで手続きできるため、全国の中小企業や個人事業主が利用対象となります。
 
融資額が「100万円」からスタートすることが特徴の一つで、審査に通れば高額な融資を受けられます。金利も2.0%~14.0%と利用しやすく、銀行が提供している安心感もあり全国の事業者に利用されているビジネスローンです。今回は福岡銀行が提供するフィンディについて詳しく紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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福岡銀行のサービス「フィンディ」とは?

フィンディとは、福岡銀行が2020年に取り扱いを開始したビジネスローンです。地方銀行が提供するオンラインレンディングサービスとして注目され、現在でも全国の事業者が利用しています。
 
銀行型ビジネスローンで、消費者金融よりも金利が低く、AIを用いた事前審査で申し込み前におおよその借り入れ可能額が分かるなど、従来の銀行で申し込むビジネスローンには無かったメリットが特徴です。
 

サービスの開始背景と基本情報

フィンディは申し込みに複雑な手続きが必要なく、契約に保証人や担保なども必要ありません。従来銀行でビジネスローンの融資を受けるには、直接店舗に赴いて事業に関する書類を提出したり面談したりなど、時間がかかる手続きが必要でした。
 
フィンディはオンラインでの申し込みやAIによる事前審査を用いて極力顧客の手間を省き、地方銀行でありながらオンラインに特化したネット銀行と同様の手軽さを持った画期的なサービスです。AIの事前審査が利用できるのは福岡銀行の口座を所有している方限定ですが、口座が無くても銀行へ足を運んだり書類を用意したりなどの手間がかかりません。
 
また福岡銀行を運営する、ふくおかフィナンシャルグループでは口座を所有している事業者向けに、複数口座をまとめて管理できる無料サービス「BIZSHIP」を提供しています。始まったばかりのサービスで機能も順次追加されており、現在はリアルタイムで入出金を把握したり、インボイス対応の明細を簡単に取得できたりなどの便利な機能が利用できます。
 

福岡銀行とオンラインレンディングサービス

オンラインレンディングサービスとは、申し込みから融資までオンラインで完結する借り入れ方法で「オンライン融資」とも呼ばれます。福岡銀行はフィンディを開始する以前からオンラインレンディングサービスに注目しており、フィンディの前身として「ファストパス」というサービスを提供していました。
 
ファストパスでは契約に際し郵送手続きがあり、実際に融資を受けるまで1週間以上かかることが課題でした。オンラインレンディングサービスにとってスピーディーな融資は重要なポイントです。その点をフィンディは郵送コストの削減により、さらにスピーディーな融資を実現できて、福岡のみでなく全国どこにいても手軽に利用できるようになりました。
 

申し込み条件と利用対象者

フィンディは日本国内の合同会社や合資会社を含む法人と、個人事業主が利用できるビジネスローンで、「一般社団法人やNPO法人は対象外」です。福岡銀行の口座を持っていなくても申し込み可能であり、契約時にも作成する必要はありません。
 
会社設立1期目から申し込みが可能で事業の運転資金に利用できますが、創業資金としては利用できません。一方で、創業資金以外の事業資金であればどのような用途でも利用でき、ほかの金融機関で借り入れた資金を返済するといった借換えが目的でも利用可能です。
 

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」の特徴

ビジネスローンを選ぶ際は、金利の低さのみではなく、申し込み方法や融資条件など、さまざまな点を比較する必要があります。フィンディは銀行ならではの安心感と金利の低さに加え、手軽でスピーディーな手続きで自宅に居ながら融資を受けられます。まずは一度フィンディの特徴をチェックしてみましょう。
 

AI技術を活用した審査プロセス

福岡銀行の口座がある場合は、申し込み前に事前にAIが融資できるおおよその額を算出します。フィンディの公式サイトから福岡銀行口座の暗証番号か自動音声の通話で認証したのち、借り入れ可能目安額が表示されます。
 
福岡銀行の口座の入出金情報をもとに審査をおこなうため、福岡銀行の口座を持っていない方はAI事前審査が利用できませんが、事業用の口座として福岡銀行を利用している場合はより正確な融資可能額が算出されるでしょう。
 

事業実績がなくても申込可能

フィンディの申し込みは個人事業主や設立1期目の合同会社や合資会社を含む法人であることが条件であり、事業実績がなくても申し込み自体は可能です。
 
融資額は低い可能性がありますが最低融資額は100万円と他社のビジネスローンと比較すると高額であり、審査が通れば非常に心強い資金源となるでしょう。一方で借り入れ申し込みをしたのちに「条件提示不可」と出た際は、希望融資額や融資期間を変更しても審査結果は変わりません。
 
またフィンディの融資を受けている方でも最大2本、合計1000万円の借り入れまで契約可能です。追加融資に際して再び審査する必要はありますが、契約後に追加で資金が必要になった場合に利用できます。
 

オンラインでの手続き完結

フィンディは申し込みから融資まですべてオンラインで完結するビジネスローンです。公式サイトから申し込みと審査を経て、結果が出たのち実際に融資を受けるか決定するため、ひとまず申し込んで審査後に断ることも可能です。
 
契約に必要な代表者の本人確認は、顔写真付きの身分証明書でおこなわれます。もし申し込み時に情報を間違えて入力し送信してしまっても、電話やチャットから訂正できます。気づいたらすぐに連絡しましょう。
 

書類作成の省略と手間の軽減

ビジネスローンの申し込みには代表者の本人確認以外に、さまざまな書類が必要になることがあります。個人事業主であれば収入が分かる確定申告書や本人確認書類で手続きできますが、法人であれば決算書や履歴事項全部証明書などの書類が必要で、事前の用意が必要です。
 
特に、銀行が提供するビジネスローンは審査が厳しく、複数の書類作成や面談が必要になることも珍しくありません。
 
フィンディも福岡銀行のサービスですが、法人でも複雑な書類は必要なく申し込みから融資まで必要最低限の書類のみで手続きできるため、代表者が忙しくても手軽に融資を受けられることが特徴です。また申し込みは24時間365日受け付けており、手の空く時間が夜中や朝方でも手続き可能です。
 
またフィンディでは申し込み時の決算書類は不要ですが、仮審査に通った場合は直近1期分の決算書類が求められます。決算書ができあがっていなくても事業実態確認資料として許認可証や事業の契約書など、代表者の名義確認ができる書類の提出で手続き可能です。
 

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」の利用条件と融資詳細

ビジネスローン選びは金利や申し込み条件など基本的な部分から、返済方法や審査のスピードなど細かい点も重要なポイントです。フィンディと別のビジネスローンを比較するため、金利や返済方法について詳しく確認していきましょう。
 

融資対象と金利

フィンディの融資対象は個人事業主と法人であり、設立1期目でも利用できることが特徴です。融資は事業資金に充てられますが、創業資金としての利用は不可であることが注意点です。
 
金利は2.0%~14.0%の固定金利で、ほかの銀行系ビジネスローンと比べても大きな差はありません。フィンディの最高金利は14.0%ですが、賃金業法と出資法の改正により元本が100万円以上である場合は金利が15%以下になりました。フィンディの融資額は100万円からであるため、最大利率で貸し付ける金融機関よりは利息が低いといえるでしょう。
 

利用限度額と返済方法

フィンディの利用限度額は100万円~1000万円です。最低融資額が10万円からのビジネスローンも多い中でも、100万円からのスタートは心強いサポートとなるでしょう。事業拡大や従業員への給与など、さまざまな目的で利用されています。
 
返済方法は元金均等毎月返済であり、福岡銀行の口座を持っている場合は返済日も自由に設定可能で、任意の日に引き落とされます。福岡銀行の口座を持っていない場合は、返済日に指定された口座に振り込む形となり、手数料もかかります。
 
期限は当日の午後12時ですが、当日の朝に振り込みが確認できない場合は債権回収専門の業者から管理回収業務を受託した旨の通知が届きます。振り込み忘れが心配な方は福岡銀行の口座を作り、余裕のあるときに入金しておくこともおすすめです。
 

審査スピードと融資スピード

審査は最短当日で仮結果が回答されますが、福岡銀行の口座を持っていない方は時間がかかる可能性があります。確実に当日や翌日の融資を求めるのであれば、金利は高いですが銀行系よりもアイフルやアコムなど消費者金融のサービスがおすすめです。
 
またフィンディは本人確認できてから3営業日を目安に融資実行となるため、申し込みから融資までは最短でも3日以上かかります。本人確認書類は郵送につき遅延が出る場合もあるため、余裕をもって申し込みましょう。
 

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」のメリット

フィンディは銀行のメリットと消費者金融のメリットを組み合わせたような画期的なビジネスローンです。まずはメリットについてチェックしてみましょう。
 

1:AI事前審査で借入の目安額が分かる

福岡銀行の口座を持っている方に限られますが、フィンディは申し込む前にAIによる事前審査で目安の借り入れ額が分かります。福岡銀行口座の入出金を参照するため、利用には口座の暗証番号か電話認証が必要です。
 
フリーダイヤルの電話認証であれば支店番号と口座番号、銀行に登録されている電話番号のみで事前審査可能で、時間もかかりません。事前審査のみでは契約に進まないため、福岡銀行を業務用のメインバンクに設定している場合は一度審査を受けてみることをおすすめします。実際にその後フィンディを利用しなくても、ほかのビジネスローンを利用する際の目安額にもなるでしょう。
 

2:保証人や担保が不要

従来銀行で融資を受けるには保証人や担保の存在が重要でしたが、現在はオンラインで完結するビジネスローンで保証人や担保を求められることが少なくなっています。フィンディも保証人や担保不要で借りられるビジネスローンであり、多くの方がより手軽に利用しやすいサービスとなっています。
 
また、もし土地や建物など担保になるような不動産を所有している場合は、担保が前提のビジネスローンを利用することでさらに低い金利で融資を受けられる可能性があります。
 

3:福岡銀行の口座なしで利用可能

銀行系のビジネスローンは融資を受ける銀行の口座が必要になることが多いですが、フィンディでは福岡銀行の口座を作成しなくても融資を受けられます。福岡銀行の口座を作成しない場合は返済に振り込み手数料がかかりますが、口座を増やしたくない方にとっては大きなメリットといえるでしょう。
 

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」のデメリット

フィンディはメリットの多いビジネスローンですが、一方で申し込み前にチェックしておくべきデメリットもいくつかあります。
 

1:創業資金としての利用はNG

フィンディから受けた融資は従業員への給与支払いや設備投資など事業の運転資金として利用できますが、創業資金には利用できません。
 
創業資金としての利用はNGといったビジネスローンは多いため、創業資金を調達したい場合は日本政策金融公庫の「新創業融資制度」の検討をおすすめします。新たに事業を始める方を対象に、最大3000万円の融資が受けられる制度です。
 

2:融資額が100万円から

融資額が100万円からというのは、フィンディのメリットである一方でデメリットにもなり得るポイントです。審査に通れば必ず100万円以上の融資が受けられますが、その分審査基準が厳しい可能性もあり、事業を始めて間もない時期では審査に通らないことも考えられます。
 
少額でも融資を受けたい場合は、融資金額が10万円からのGMOあおぞらネット銀行や50万円からの住信SBIネット銀行が提供しているビジネスローンもおすすめです。
 

3:一部繰り上げ返済ができない

繰り上げ返済とは、本来の毎月返済額に加えて追加で返済することを指します。利息は借りる日数が長いほど利息がかかるため、元金を減らして返済期間が短くなれば支払い総額が減ります。
 
業績が良好で資金に余裕がある際は繰り上げ返済も一つの選択肢ですが、フィンディでは一部のみの繰り上げ返済ができず、一度で残額をすべて支払う一括繰り上げ返済のみの対応となります。一括繰り上げ返済に伴う手数料は不要で、いつでも好きなタイミングで返済できます。
 

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」はこんな人におすすめ

フィンディは次のようなユーザーにおすすめのビジネスローンです。
 

 
●これ以上口座を増やしたくない
●金利はなるべく低め
●銀行が提供しているサービスを選びたい

 

フィンディはAIによる事前審査が特徴的ですが、事前審査は福岡銀行の口座を業務用のメインバンクにしていなければ利用できません。その一方で、福岡銀行の口座がなくても融資を受けられたり最低金利が低かったりなど、AI事前審査が利用できなくてもおすすめできる要素が多いビジネスローンといえます。
 

「フィンディ」の審査について

フィンディの審査は福岡銀行や提携している銀行の口座でおこないます。福岡銀行の口座がメインバンクでない場合は、審査の申し込み画面にて会計サービスとの連携か銀行口座連携か選べるため、正しい情報を入力しましょう。メインバンク以外の口座を登録すると適正な審査が受けられません。審査する口座の選択後は変更できず、新規アカウントを作成して再度手続きする必要があります。
 

審査プロセスと条件

申し込み条件は日本国内で事業を営む法人と個人事業主で、どなたでも利用可能です。ただし保証会社への債務や税金の未納・滞納がある方は利用不可となっています。債務があると判明した場合は審査前に断られるため、未納がない状態で申し込みましょう。
 
審査はマネーフォワード社の口座連携サービスから普段メインバンクとして利用している口座と連携し、入出金情報を参照しておこなわれます。仮審査であれば最短即日と比較的短時間で結果が出ますが、即日融資といったスピード第一のビジネスローンではなく、独自の基準に則りしっかりと審査します。
 

審査にかかる時間について

フィンディのコンセプトは「手続きにかかる時間や資料準備、来店の手間をデジタルの力で解決し、お客さまの資金調達環境の改善と多様化」であり、従来の銀行が提供するビジネスローンのように審査や融資まで時間がかかることはありません。
 
しかし最短翌日や2営業日以内の融資など極端に早く完了しないため、申し込みから遅くても2日以内に融資受けたい場合は、銀行ではなく消費者金融が提供するビジネスローンを選びましょう。
 

審査に通るためのポイント

審査基準や内容に関してはほかのビジネスローンと同じく、どのような点が重視されるか公表されていません。一般的には事業の実績や資金計画などを照らし合わせて審査されますが、フィンディの場合は書類や代表者との面談不要の審査となるため、口座の入出金情報が重要です。
 

申込みから融資までの流れ

フィンディは福岡銀行の口座が無くても手続きできる点がメリットの一つです。手続きに書類の作成は必要ありませんが、申し込む前に一度融資までの流れを見てみましょう。
 

福岡銀行の口座を持っている場合

福岡銀行の口座を持っていて事業用のメインバンクとして利用している場合は、AIによる事前審査か通常の申し込みのどちらかを選びます。事前審査には福岡銀行の口座認証が必要ですが、事前審査をおこなわず申し込んだ場合でも本申し込みの段階で認証をおこないます。
 
その後、審査に通れば、取引口座に資金が振り込まれて手続き完了となります。登録後は代表者の住所に本人限定受け取りで契約に関する書面が届きます。登録した住所には直接届かず、代表者の住所から最寄りの郵便局に届き、本人の受け取りを確認したのち3営業日後を目安に融資実行となります。本人確認の郵送手続きは、福岡銀行の口座の有無に関わらず共通です。
 

福岡銀行の口座を持っていない場合

福岡銀行の口座なしで申し込みをする場合は、まず事業用のメインバンクやマネーフォワードなど外部サービスと福岡銀行の「ふくおかフィナンシャルグループ」と連携します。
 
まずフィンディの公式サイトからふくおかフィナンシャルグループのアカウントを作成し、データ連携先で現在使用している口座を選びます。画面の指示に沿って入力を進めるとデータ連携が完了して借り入れの本申し込みと審査に移ります。
 
クラウド会計やクラウド確定申告などの外部サービスを利用するパターンでも、データ連携先を口座でなく利用中の外部サービスを選ぶ以外の流れは同じです。返済は指定の口座に入金する形となり、毎月手数料がかかります。
 

「フィンディ」と競合他社のビジネスローンを比較

ビジネスローンは金利や貸付額のみでなく、それぞれの持つ特徴を比較して選ぶ必要があります。業態にあったビジネスローンを選ぶために、フィンディとほかの銀行系ビジネスローンを比較してみましょう。
 
図表1

提供先 福岡銀行 PayPay銀行 東京スター銀行 三井住友銀行
サービス名 フィンディ ビジネスローン スタービジネスカードローン 中小企業向け融資ビジネスセレクトローン
金利 2.0%~14.0% 1.8%~13.8% 4.5%~14.5% 2.125%から
保証人・担保 不要 不要 不要 代表取締役の連帯保証が必要
利用限度額 100万円~1000万円 10万円~1000万円 50万円~1000万円 3億円以下
特徴 AI事前審査 金利の低さ 最短5日で審査回答 手続きが複雑である一方で融資が高額

※福岡銀行 フィンディ/PayPay銀行(ビジネス) ビジネスローン/東京スター銀行 スタービジネスカードローン/三井住友銀行 中小企業向け融資 ビジネスセレクトローン基に作成
 
今回はフィンディのほか3種類のビジネスローンをピックアップして比較しました。それぞれフィンディとは異なる特徴があるため、利用限度額や金利を比べつつ事業に合ったビジネスローンを選びましょう。
 

PayPay銀行「ビジネスローン」と福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」

オンライン銀行の大手で個人の口座開設も人気なPayPay銀行では、個人事業主向けと法人向けの2種類のビジネスローンを取り扱っています。金利や返済に関してはどちらも同じですが、業態に合う方を選択しましょう。
 
PayPay銀行も申し込みから融資までオンライン完結型であり、フィンディと似た特徴を持つビジネスローンです。限度額は1000万円でありフィンディと変わりませんが、限度額が10万円からスタートすることや金利が1.8%~13.8%と低いことが特徴です。
 
金利と限度額以外にフィンディと異なる点は、新たにPayPay銀行でビジネス用口座を作る必要があることや、原則不要ですが審査の過程で決算書の提出が必要になる可能性があること、元金の一部を返済できる繰り上げ返済が利用できることなどが挙げられます。
 
フィンディで繰り上げ返済するには一括で全額返すのみの方法となりますが、PayPay銀行のビジネスローンでは一部から返済できるため、業績にあわせた返済が可能です。しかし、PayPay銀行では新たに口座を作成する必要があるので、別の金融機関がメインバンクでこれ以上口座を増やしたくない方にはフィンディがおすすめといえます。
 

東京スター銀行「スタービジネスカードローン」と福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」

東京スター銀行ではいくつかのビジネスローンを展開しており、中でも「スタービジネスカードローン」は担保が必要なくオンライン完結型で人気のビジネスローンです。金利は年4.5%~14.5%(保証料を含む)とフィンディより少々高く設定されています。融資金額は50万円から始まり10万円刻みで、限度額が1000万円です。
 
カードローンであるため契約後は郵送でカードが届き、全国の提携しているATMで引きおろしが可能です。返済方法は残高スライドリボルビング払いで、東京スター銀行の普通口座から自動引き落としとなるため、利用にあたって口座を作る必要もあります。
 
いつでも任意の金額で繰り上げ返済できたり10万円単位で融資額が決まったりなど自由度の高い点もありますが、審査回答は最短5日であり手続きが早いとはいえません。また同じく東京スター銀行のサービスである「スター不動産担保ビジネスローン」では、代表者の三親等が不動産を保有している場合はそれを担保として500万円~3億円の融資が受けられます。
 

三井住友銀行「ビジネスセレクトローン」と福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」

メガバンクである三井住友銀行では、従来のビジネスローンのように決算書や商業登記簿謄本など書類を持って窓口に来店し融資を受ける「中小企業向け融資ビジネスセレクトローン」や、ほかの銀行系ビジネスローンと同じくオンライン完結型の「Web仮越サービス」など、いくつかの種類を用意しています。
 
ビジネスセレクトローンは金利が2.125%からの変動金利で、申し込み条件は業歴2年以上の法人であり、個人事業主は利用できません。低金利が魅力的ですが、手続きの際は税務申告表や融資の使い道が分かる書類などを持ち三井住友銀行の窓口で面談を進めるため、決して手軽ではありません。
 
ビジネスセレクトローンを利用したことない方は7万7000円の手数料もかかるほか、固定金利を選択すると3万3000円が追加されて、高額な費用もかかります。フィンディやオンライン完結型ビジネスローンとは内容が大きく異なりますが、手数料をかけてでも高額な融資を受けたい方にはおすすめです。
 

福岡銀行ビジネスローン「フィンディ」まとめ

フィンディは福岡銀行の口座がなくても簡単に申し込めるオンラインレンディングサービスです。保証人や担保も必要なく、事業用の口座情報で審査して融資可能額が決まるため、銀行の営業時間に時間が空けられない方でも24時間365日公式サイトから申し込めます。
 
消費者金融のビジネスローンよりも融資まで多少時間がかかりますが、金利の低さと安全性を妥協したくない方は福岡銀行のフィンディがおすすめです。
 

出典

福岡銀行 事業性融資フィンディ
福岡銀行 事業性融資フィンディ|よくある質問
クレジットエンジン株式会社 導入事例 福岡銀行さま
ふくおかフィナンシャルグループ BIZSHIP
GMOあおぞらネット銀行 融資(利用)枠型あんしんワイド
NEOBANK 住信SBIネット銀行
三菱UFJ銀行 カードローンの金利の仕組みとは?利息の計算方法もわかりやすく解説!
福岡銀行 オンラインレンディング「フィンディ」連携機能追加について
PayPay銀行 ビジネスローン
東京スター銀行 スタービジネスカードローン | スピーディーに小口の資金を調達したい
三井住友銀行 資金の調達 中小企業向け融資
日本貸金業協会 上限金利について 5 お借入れの上限金利は、年15%~20%です
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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