更新日: 2020.07.05 その他暮らし

「大学進学」も大きな投資。春休みは親子でオープンキャンパスに行こう

執筆者 : 新美昌也

「大学進学」も大きな投資。春休みは親子でオープンキャンパスに行こう
オープンキャンパスは、大学等が施設内を公開し、キャンパスツアーや模擬講義などを通じて、入学希望者に学校への関心を深めてもらおうとする入学を促進するためのイベントです。

生徒だけではなく保護者の参加も当たり前になってきています。

生(ナマ)の大学等を知るには、オープンキャンパスに参加するのが一番です。何百万円も投資する高等教育。子ども任せにせず、保護者も子どもと一緒に参加しましょう。
新美昌也

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

大学等の進学は大きな投資

大学等の進学は大きな投資です。入学金、授業料、施設設備費といった初年度納付金は、文科系学部で約115万円程度、理工系学部では約150万円かかります。芸術系や医学系はもっとかかります。
 
これだけお金をかけるのですから、キャンパス内の環境、キャンパス周辺の環境、どのような学生が学んでいるのか、どのような講義が行われているのか、就職支援状況はどうかなど詳しく知っておくのは当然です。
 
自動車や住宅を購入するときと同じです。自動車や住宅を購入するときにパンフレットで詳しく調べたり、自動車であれば試乗、住宅であれば見学しますよね。
 
しかし、大学等の学費となると子ども任せにして、保護者が大学等について詳しく知らないまま、お金を出し、あるいは奨学金を利用することに同意します。
 
保護者が高校生のときと現在では、入試制度、大学等進学率、初年度納付金を支払う時期、就職支援など大きく変わっています。保護者もオープンキャンパスに参加して大学等の最新情報を得て、投資にふさわしい学校かどうか子どもにアドバイスしましょう。
 

オープンキャンパス参加のメリット

キャンパス内の環境、キャンパス周辺の環境、どのような学生が学んでいるのか、どのような講義が行われているのか、就職支援状況はどうか、大学等独自の奨学金などの情報を得ることができます。
 
子どもにとっては、志望校のオープンキャンパスに参加することで、この学校に進学したいと思いが強くなればモチベーションがアップし、勉強に身が入ることでしょう。また、受験対策講座もありますから、入試等の傾向がわかり、メリハリがきいた勉強につながるかもしれません。
 
保護者にとっては就職支援の状況や学費の支援制度、学食でどのような食事が提供されているのか、どのような学生が学んでいるのか、学校周辺の環境などが関心ごとではないでしょうか。
 
オープンキャンパスに参加することによって生の情報が得られます。保護者向けのイベントや相談会に参加しましょう。
 
このように、子どもと保護者では関心事が違いますので、参加する前にお互いのチェックポイントについて話し合っておきましょう。
 
オープンキャンパスに参加するだけでも、得られるものは少なくありませんが、より有意義にするために、事前に参加する大学等についてパンフレットなどで事前学習したうえで、確認したいこと、参加したいイベントを決めておきましょう。
 

オープンキャンパス参加の留意点

多くの大学では、学生によるキャンパスツアーを実施しています。大学等のキャンパスは広いので、歩きやすい服装と靴にしましょう。
 
また、メモを取ったり、大学の資料をもらったりするので、手で持ち歩くのは大変です。大きめのリュックや、肩から下げられるカバンにしましょう。
 
大学によっては事前予約が必要なところもあります。人気の大学等は入場を制限する場合もありますので、必ず大学のホームページで事前に確認しましょう。
 
キャンパスを案内してくれる学生や模擬講義を行う先生はエース級です。オープンキャンパスはあくまで入学促進イベントであることを忘れないようにしましょう。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。

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