更新日: 2020.07.16 その他家計

新型コロナウイルスの影響で、家計はどう変化した?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

新型コロナウイルスの影響で、家計はどう変化した?
新型コロナウイルスの広がりによる緊急事態宣言を受けて、大多数の人が毎日の生活を変えざるを得なくなったのではないでしょうか。
 
そうした外出自粛のライフスタイルが続き、家計も様変わりしたようです。
 
実際に、家庭でのやりくりにどのような変化があったのか、また、特別定額給付金によって家計はどう変わるのか、調査結果を基にまとめました。
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家計で増えたのは食費や日用品、減ったのは交際費や交通費

スマートアイデア株式会社の調査によると、子育て世帯で最も増えたのは「食費」で、そうした家庭は約54%にも上りました。
 
第2位の「日用品」が約30%、第3位の「医薬品」が約6%となっていて、食費の増加がいかに突出しているかが分かります。
 
これに対し、減ったものとして、「交際費」(約46%)、「交通費・旅費」(約30%)の順に回答が集まり、外出や旅行、イベントなどを避けた様子が浮かびます。
 

食費増加に影響したものは?……買い物頻度が減少、量が増加、品目も変化

食費が増加した理由の1つとして、子どもの休校で給食がなくなったことが挙げられるでしょう。
 
また、自粛により、家族全員分の1日3食を家庭で準備する機会が増えたことも考えられます。
 
それでは、食料品の購入の仕方について見てみましょう。
 
Shufoo!の調査によると、緊急事態宣言前はまとめ買いをせず、「都度購入する」家庭が最も多く(約25%)、次に「3日間程度分」(約23%)、次いで「1週間程度分」(約13%)という回答が見られました。
 
これが、緊急事態宣言後には、最も多いのが「3日間程度分」を購入(約31%)、次に「1週間程度分」(約22%)となり、まとめ買いをしない家庭(約9%)は、ぐっと少なくなりました。
 
買い物へ行く頻度が減り、1度の購入量が増えた傾向が見られます。
 
また、購入が増加した品目としては、上位から、「インスタント食品」(約36%)、「冷凍食品」(約32%)、「レトルト食品」(約28%)、「お菓子」(約23%)、「缶詰・びん詰」(約19%)と、保存ができる上、調理をせずにすぐ食べられるものが並びました。
 
「米」(約23%)や「パン」(約22%)も、それぞれ約3%ずつ購入が増加したものの、4位に挙げられたお菓子の回答率にはわずかながら及びませんでした。
 

特別定額給付金は家計にどんな影響を与える?

いろいろと変化の生じた家計ですが、特別定額給付金が支給されて、さらに生活は変わるのでしょうか。
 
しゅふJOBナビの調査によると、1人当たり10万円の給付金の使い道として最も多かった回答は「生活費」で、約71%にも上りました。
 
次に挙げられたのは「学費」(約19%)、「預貯金」(約17%)で、1位との回答率の差が歴然としました。
 
「生活費」の具体的な使い方の回答として挙げられた主なものは、「家賃と光熱費」「食費や生活必需品の購入」「キャッシュカードの支払いや、収入が減った分の補填」などです。
 
「学費」に関しては、子どもの学校に納める費用の支払いのほか、塾やドリル、参考書の代金など、教育費をめぐる回答も目立っています。
 

まとめ

自粛に伴う生活様式の変化は、家計に対しても予期しない影響を与えることが多いようです。
 
これからも、先の見えづらい状況が続いていくといえます。その時々の、家計の収入と支出のバランスをしっかりと注視していきたいものです。
 
参考
PR TIMES 《コロナ禍家計に関する緊急調査レポート》臨時休校の影響で子育て世帯の半数以上が「食費」増加、8割の世帯で「交際費」「旅費」減少
Shufoo! 主婦約6万人に聞いた!電子チラシサービス「Shufoo!」、 新型コロナウイルスの影響による買い物動向の変化を調査
しゅふJOBナビ 1800人に聞く 特別定額給付金(10万円)何に使う予定?|70.5%「生活費に充てる」~しゅふJOBナビ・アンケート調査~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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