更新日: 2020.12.21 働き方

副業実態調査! 副収入でコロナ禍のリスクヘッジをする人が増加? 副業のトラブルにも注意

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

副業実態調査! 副収入でコロナ禍のリスクヘッジをする人が増加? 副業のトラブルにも注意
新型コロナウイルス感染症の影響で、本業の収入が少なくなってしまったり、中には本業自体がなくなってしまった方もいる今の時代。副業を希望したり、実際に始めたりする人も多いようです。
 
そこで今回は、エン・ジャパン株式会社が発表した副業についてのアンケート結果(※1)をひもとき、世間の副業への意欲などを見ていきたいと思います。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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副業への意欲と、副業に期待するものとは

この調査は、総合転職支援サービス「エン転職」のユーザーを対象に行われたもの。まずは、副業に関する意欲について見てみます。
 
【現在、副業を希望していますか?】
・非常に希望している  24%
・やや希望している   25%
・どちらともいえない  12%
・あまり希望していない  8%
・全く希望していない  31%
 
希望しているという人は、合計で49%。逆に希望していない人は、合計で39%という結果に。全体的に、副業を希望する人のほうが多いようです。
 
【現在お勤めの会社では、副業は認められていますか? (離職中の方は、直近お勤めの会社について、お答えください)】
・認められている 27%
・禁止されている 42%
・わからない   31%
 
わからないという回答も多いですが、それでも半数近くが勤務先で副業を禁止されているという事実が明らかに。副業は世間に広く知られつつある段階ですが、まだそもそも禁止をしている企業も多いということがわかります。
 
では、コロナ禍において、世間の副業への意欲はどうなっているのでしょうか。
 
【新型コロナウイルスの感染拡大を受け、副業への意欲は高まりましたか?】
・副業への意欲が高まった 53%
・変わらない       45%
・副業への意欲が下がった  2%
 
半数以上の人が、副業への意欲が高まったと回答しています。先行き不安なこの時期、少しでも副業で収入を得ておきたいという人が多いのでしょうか。
 
【副業を希望する理由を教えてください。(複数回答)】
1位:収入を増やしたい      88%
2位:知見・視野を広げたい    26%
3位:キャリアを広げたい     25%
4位:スキルアップを図りたい   24%
5位:趣味・生きがいを見つけたい 24%
6位:失業したときの保険     22%
 
ほとんどの人が、収入を増やすために副業を希望していることがわかります。
 
2019年の回答と比較すると、ほとんどの回答が変わらないか数ポイントの増加に収まっていますが、6位の「失業したときの保険」については、8ポイントも増加しています。これも、コロナ禍ならではの意識の反映なのかもしれません。
 

副業をしてみて良かったこととは

同調査では、副業の経験がある人は34%とのこと。では、その副業経験者が感じる副業の良さとはどのようなものなのでしょうか。
 
【副業を行なって、良かったことを教えてください。(複数回答)】
1位:副収入が得られた        82%
2位:人間関係が広がった       30%
2位:知見・視野が広がった      30%
4位:新しいスキルが身についた    20%
5位:やりたい仕事ができた      12%
5位:趣味・生きがいが見つかった   12%
7位:新しいキャリア形成につながった 10%
 
やはり、当然1位は副収入が得られたという回答になりました。それ以外に多かったのは、副業をすることで人脈が広がり新たな知見や視野を得られたというもの。中には副業を通じて本当にやりたい仕事ができたり、趣味・生きがいが見つかったりする人もいるようです。
 
逆に、副業をする上での不安点を聞く項目では、「手続きや税金の処理が面倒」「本業に支障が出そう」「過重労働で体調を崩しそう」「収入につながるのか」「上司や同僚に良い印象を持たれなさそう」などといった懸念点が挙がりました。
 
そのような不安を解消した上で副業を始められれば、メリットを十分に受けられる人が多そうですね。
 

注意! 副業に関するこんなトラブルも

コロナ禍で副業に興味を持つ人が増えている今、悪質なトラブルも発生しています。
 
独立行政法人国民生活センター(※2)によると、簡単に高額収入を得られるという副業をうたった広告などがきっかけでトラブルに発展する事例が急増しているようです。副業と称し、「1日数分の作業で月に数百万円を稼ぐ」「○万円が○億円になる投資法」といったお金儲けの情報商材の勧誘には注意が必要です。
 
また、東京都(※3)によると、「副業サイトに登録したら、高額なサポート契約の勧誘をされた」といったトラブルも発生しているようです。
 
少しでも怪しいと思ったら、契約をしないこと。もし契約してしまった場合は、局番なしの「188」でつながる「消費者ホットライン」に速やかに相談するようにしましょう。
 
副収入を増やしたり、いざというときの備えにしたりして、健やかな副業ライフを送りたいものですね。
 
[出典]
※1 エン・ジャパン株式会社「『副業』実態調査」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 独立行政法人国民生活センター「簡単に高額収入を得られるという副業や投資の儲け話に注意! -インターネット等で取引される情報商材のトラブルが急増-」
※3 東京くらしWEB「副業サイトに登録したら、高額なサポート契約の勧誘をされた~ネットを使えば簡単に稼げると誘い、借金を勧めるケースもあります~」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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