更新日: 2021.03.25 貯金

貯金が続かない…貯蓄が少しでも楽しくなるような方法や節約方法って?

執筆者 : 飯田道子

貯金が続かない…貯蓄が少しでも楽しくなるような方法や節約方法って?
お金を貯めたいけれど、なかなか貯められないという人は多いハズ! とはいえ、「何が何でも貯めてやる~」といった根性だけでは、長続きさせるのは至難の業でしょう。そこで今回は、つらい貯蓄が少しでも楽しくなるような方法や節約方法などをご紹介したいと思います。
飯田道子

執筆者:飯田道子(いいだ みちこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト

金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。

https://paradisewave.jimdo.com/

いくら貯金するのか、貯蓄額や目標を明確にする

大切なのは、何のためにお金を貯めるのかということです。まずはライフプランを作り、いつ、どれくらいのお金が必要になるのかを考えてください。
 
必要な金額が明確になると、「いつまでに、いくら準備しなければならないのか」を確認できます。その期間に沿って、必要な分のお金を貯めていけば良いので、無理することなく、必要な分だけ貯めることができるかもしれません。
 
ここで大切なのが、目標の設定方法です。ライフプラン上で動かすことができないのが、教育費です。具体的には、進学したい学校や学部が決まっているのなら、進学するときにはいくら必要になるのかを調べて貯蓄していきましょう。
 
その他には、マイホーム購入資金、レジャー資金、冠婚葬祭等の予備費などがありますよね。これらの資金も必要な金額を明確にして、準備するようにします。
 
ライフプラン上では、複数のイベントが重なることが多くあります。そのときには優先順位を決めて、何から貯めていくのかを計画するようにします。
 

目的にあった運用方法でお得に貯める

お金を貯めるといっても、資産運用を行う場合、その方法は多岐にわたります。何事にも適材適所があるように、運用方法にも適材適所があります。
 
例えば教育費を運用するのなら、学資保険(子ども保険)やジュニアNISAで運用すると良いかもしれません。学資保険は、契約者に万一のことがあったときでも特約で保険料の払い込みを免除できる、元本割れしにくい料金設定(保険会社によって異なる)がされていることが多いです。
 
しかし、なかには保障内容が自分に合わなかったり、元本割れをしたりするものもありますので、自分にとって適切なものを選びましょう。
 
また、ジュニアNISAは18歳までは払い出しできないものの、非課税で運用できるので税金が引かれません。お得にお金を増やすことができます。
 
マイホーム購入資金なら、元本保証に近い商品を選ぶと良いですし、レジャー資金であれば、旅行積立などに利回りが良いものもありますのでお勧めですよ。
 
お金を貯めたい人のなかには、とりあえず貯めたいという人もいるかと思います。そのような場合は、“絶対に減らしたくないお金”と“減っても良いお金”を分けて、運用していくと良いのではないでしょうか。
 
絶対に減らしたくないお金なら、元本保証の銀行の定期預金や積立等が良いでしょう。
少しくらいなら減っても良い、リスクが取れるというのなら、投資信託や株式投資等に挑戦しても良いですね。
 

貯めることが楽しくなる仕組みを作って、貯蓄を継続させよう

目標に向かって貯めることは大切ですが、そればかりだと息苦しくなって、続けることができなくなってしまいます。そこでお勧めなのが、自分にご褒美をあげながら貯めるという方法です。
 
例えば、目標金額が100万円の場合、「20万円貯まったら、いつもよりぜいたくをしてディナーを楽しむ」。50万円貯まったら、「行きたいところへ旅行する」等はいかがですか(新型コロナウイルス感染症が収束しないと、旅行は難しいですが……)。
 
ここまで読んできて、「あれ? 楽しむお金はどこから出るの?」と思いましたよね。そう、実はこれがポイントでもあるのです。
 
お金を貯めるときには、貯めなければならないお金プラスαのお金を、お楽しみ貯金として別に貯めていく必要があります。実際にお金が貯まっていくと、もしかしたらプラスαのお金も使いたくないと思い、ご褒美も本来の予算以下で済むかもしれません。気になったら、ぜひトライしてみてください。
 
自分にご褒美作戦は、貯金以外の方法でも効果を発揮するかもしれません。例えば、要らなくなった本やCD・DVDなどをリサイクルショップに持ち込んで現金化したり、メルカリなどで売却したりするなどして、それで得たお金をご褒美にまわすということもできます。
 
そして、普段の買い物では、できるだけ行きつけのお店を決めておき、そのお店の底値になるタイミングを調べてその時期に買い物をする。セール日も調べて、そのときに買い物をすると、少しずつでも節約できますね。
ちょっとしたことですが、支出が抑えられれば貯蓄にまわすことができます。いきなり多くは増えないかもしれませんが、少しずつ、コツコツとチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 
執筆者:飯田道子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト