日用品や食材のまとめ買いは節約にならない!?
配信日: 2021.05.21 更新日: 2024.10.10
もしかしたらそのまとめ買い、無駄な出費につながっているかもしれません。
今回は、まとめ買いを無駄な出費にしない秘訣を伝授します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
まとめ買いが節約にならない理由は?
特売品のまとめ買いは本来、支出が減るはずです。普段150円の品物を100円で買えば、1個当たり50円の節約になりますが、なぜまとめ買いが節約につながらないことがあるのでしょうか。その理由は主に次のような部分にあります。
大量に消費してしまう
食材のまとめ買いによくあるパターンとして、食べ過ぎてしまうということがあります。お菓子やカップラーメンを特売日にまとめ買いしたものの「たくさんあるし、安かったから一つくらい……」と、つい食べ過ぎてしまうといった経験はありませんか?
まとめ買いしたことで気が緩んでしまい、普段より食べる数が増えて結果的に支出が多くなってしまうということもあるのです。また、食材以外の日用品でも「たくさんあるからいいや」と大胆に使ってしまって消費量が多くなり、節約にならないという場合もあります。
期限内に使い切ることができない
まとめ買いした食材を使い切ることができなかった、腐らせてしまったという経験はありませんか?
安く購入しても最後まで使い切らなければ、それは無駄な出費に他なりません。まとめ買いは「少し足りないかな?」「もう少し買おうかな?」と思うくらいの数量にとどめておくくらいが結果的にちょうどよいことも多いです。
重複して購入してしまう
まとめ買いしていると、まだストックがあるのを忘れて同じものを再度購入してしまうことがあります。それにより、食材を腐らせてしまったり、日用品の場合は使用する前から劣化していたなど、せっかく買った物を無駄にしてしまうことも起こり得ます。まとめ買いをする際は前回の残りがないか、事前に状況を把握しておきたいところです。
まとめ買いを上手に利用して節約するには?
節約におけるまとめ買いの最大のメリットは、必要な物を安い価格で買い、かつ、買い物の頻度を減らして交通費や労力を減らすことができる点にあります。そういったメリットを生かせるよう、まとめ買いの際は次のようなポイントを抑えておくことが重要です。
●期限内に消費できるように少なめに買っておく
●カップラーメンやお菓子など、食べ過ぎが気になる物は消費する計画を立てる
●食材については下ごしらえなどをして、長期保存できるようにしておく
●安くても十分にストックがある場合は思い切って購入を見送る
上記を意識することができれば、まとめ買いによる無駄な支出を減らし、節約のための効果的なまとめ買いを実践することができます。
まとめ買いに向いている物、向いていない物
まとめ買いに向いているのは生活に必須であり、長期保存に適した物です。食料品でいえば、乾麺や塩、砂糖などです。下ごしらえして冷凍保存できるのであれば、肉や魚といった生鮮食品もよいでしょう。
日用品では洗剤やトイレットペーパーなど、日常的に必要で劣化のしにくい物がまとめ買いに向いています。また、普段は使わなくても、いざというときに必要となる災害関連用品などもまとめ買いに向いているでしょう。
逆に、まとめ買いに向いていない物の例としては、牛乳や卵など長期保存できない食品のほか、お菓子類などすぐに手が出やすいものも不向きといえます。
節約のためのまとめ買いが無駄な支出にならないよう注意
まとめ買いは一見節約になりそうな行動ですが、購入する物やタイミングによっては無駄な支出につながってしまっている場合もあります。まとめ買いをする際は価格に踊らされることなく、購入後の消費や保存にまで気を配り、時にはあえて買わないという選択をする思い切りも大切なのではないでしょうか。
執筆者:柘植輝
行政書士