更新日: 2024.10.10 働き方
副業収入が10万円以上の人はどれくらいいる? 副業で大変なことは?
実際のところ、副業の実態はどのようになっているのでしょうか。副業の月収や大変だったことなど、エン・ジャパン株式会社が発表した調査結果(※)を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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この1年で形勢逆転! 半数以上の人が副業の経験アリ
この調査は、エン・ジャパン株式会社が運営する「エンバイト」を利用しているユーザー4619名を対象に行われたものです。
まずは、副業の経験がある人の割合を見てみましょう。
●ある 53%
●ない 47%
昨年(2020年)の調査結果では「ある」と回答した人は49%でした。この1年で副業を経験した人の割合は4ポイントアップし、ついに半数を超えたことが分かります。
副業の期間については、以下のとおり。
1位:3ヶ月以上 54%
2位:1ヶ月~3ヶ月未満 15%
3位:2日~10日以内 12%
4位:1日のみ 8%
5位:11日~1ヶ月未満 5%
1日のみの単発や短期の方もいるようですが、半数以上の人が3ヶ月以上という長い期間で副業を経験していることが明らかに。
期間限定で仕事をかけもつのではなく、副業として長く続けていく人のほうが多いようですね。
副業で得た月収の平均は?
仕事のかけもち・Wワーク・副業に興味があると回答した人に、「興味を持つ理由を教えてください(複数回答)」と聞いたところ、「自由に使えるお金が欲しいから」「生活費が足りないから」がともに46%でTOPとなりました。
このことからも、副業=収入を得るためのもの、ということがわかります。
では、実際に副業ではどれくらいの収入が得られるのでしょうか。
1位:5万円~10万円未満 27%
2位:3万円~5万円未満 24%
3位:1万円~3万円未満 22%
4位:10万円以上 16%
5位:5千円~1万円未満 8%
7割以上の人が、副業で月に1万円~10万円未満を稼いでいることが分かります。1割以上が10万円以上もの収入があるということも驚きですね。
これだけの収入が得られれば、自由に使えるお金も増え、生活費の足しにもなりそうです。
実際、「仕事のかけもち・Wワーク・副業をして良かったことを教えてください(複数回答)」という質問の回答では、「生活費の足しになった」が61%で最も多く、次に「自由に使えるお金が増えた」33%、「空き時間が有効に使えた」29%と続きました。
空き時間があって少しでも生活費を稼ぎたいのであれば、副業はとても良い選択肢といえるのではないでしょうか。
いいことだけではない! 副業で大変だったことは●●管理
さて、いいことだらけに思える副業ですが、いざ始めてみるとどのようなことに苦労をするのでしょうか。
1位:体調管理 53%
2位:スケジュールの管理 50%
3位:かけもち・Wワーク・副業の仕事探し 41%
4位:本業との仕事量のバランスを取ること 39%
5位:確定申告・年末調整など税金に関する手続き・処理 16%
半数以上の人が、体調管理とスケジュール管理が大変だったと回答しています。
本業との兼ね合いで自らスケジュールを組む必要が出てきますし、仕事が増える分疲労も増え、体調管理が難しいと感じる人も多いのかもしれません。
さらに具体的には、「扶養内に収めて勤務しなければならないこと。(49歳女性)」「仕事が急に残業になり、次の仕事に間に合わなくなったりすること。(50歳男性)」「パートと内職との収入差でモチベーションが保てない。(60歳女性)」といった声も。
副業が軌道に乗れば経済面も生活面も安定しそうですが、このような苦労もつきものだということが分かりました。
副業を始める際は、このようなことに対する心構えをしておくといいのかもしれません。
[出典]
※エン・ジャパン株式会社「仕事のかけもち・Wワーク・副業実態調査2021」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部