更新日: 2021.09.21 貯金

1000万円を貯めるために、「必要なこと」「やめること」って?

執筆者 : 堀江佳久

1000万円を貯めるために、「必要なこと」「やめること」って?
FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉があります。これは、経済的に自立し、早期にリタイアをするということです。そのためには資産が必要です。今回は、まずは貯金額1000万円を目指すために必要なこと・やめることについて考えてみたいと思います。
堀江佳久

執筆者:堀江佳久(ほりえ よしひさ)

ファイナンシャル・プランナー

中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。

必要なこと

(1)まず、行動すること

「収入が増えて、貯金ができるようになってから貯金するようにすれば良い」と思わずに、まずは1000円でも2000円でも貯金を開始するようにしましょう。そして、必ず、給与引き落としの積立預金にして、自動的にお金が貯まる仕組みを作りましょう。
 

(2)自分を磨くこと

少し長い目で見ると、自分を磨いて収入を増やすことはとても重要です。例えば、会社員であれば、今の業務に関する勉強をし、今の仕事で成果を出して給与を増やして貯蓄にまわせるお金を増やすことなどがあります。
 
副業で収入を増やすことも考えられますが、特に若いうちは本業に集中することが良いと思います。フリーターや自営業の方も、自分を磨いて、業務の拡大や単価アップなどで、収入を増やすようにさらに努力することが、貯蓄を増やすために必要になるかもしれません。
 

(3)資産運用をすること

今ある収入の中から貯蓄にまわしたら、そのお金を運用することを考えても良いかもしれません。そのためには、運用に関する勉強をする必要があります。
 
会社員であれば、財形貯蓄や持株会などを活用すると、税制メリットや会社からの補助のメリットを享受することができるかもしれませんので一度調べてみましょう。また、一般NISAやつみたてNISA、iDeCoといった税制優遇が受けられる制度を、それぞれの目的を考えながら活用することでも良いと思います。
 

やめること

お金を貯めるには、これまで紹介した「必要なこと」以外に、不要な支出をやめる必要があります。特に、毎月発生する固定費を削減することは比較的効果が期待できます。そうして捻出できた余剰分を貯蓄にまわせると理想的です。その具体例を見ていきましょう。
 

(1)自家用車の所有をやめてみる

自動車を保有しているだけで、自動車税、自動車保険、車検代、駐車代、ガソリン代、洗車代などがかかってきます。もちろん地方に住んでいて自動車が手放せないという方は難しいかもしれませんが、複数台保有している場合は家族で自動車を共有するなど、できることはないかを検討する余地はあるかもしれません。
 
自家用車を持っている人で、使用頻度が低く、都心など公共交通手段が充実している地域にお住まいの方は、所有することをやめも良いかもしれません。そして、車を売却し、シェアードカーやレンタカーの活用ができないか検討しましょう。
 

(2)コンビニ通いをやめてみる

コンビニへ行くと、ついつい余計なものを買ってしまうことがあります。スーパーやドラッグストアであれば安く買える食料品などの日常品も、高いと知りつつ、便利なのでつい買ってしまうということもあるでしょう。また、ついでにスイーツなど必要なもの以外の商品を一緒に購入してしまったりします。
 
コンビニに行くのはやめて、スーパーやドラッグストアで日常品を購入する習慣をつけることで、毎月の経費を減らすことができるかもしれません。ただし、スーパーなどにおいても無駄遣いは禁物です。本当に必要なものを計画的に購入しましょう。
 

(3)年会費や授業料を支払っているのに利用していない習い事をやめる

今年こそ、ジムに行って運動すると新年に誓ったものの、仕事や家事などが忙しく、入会したきりになっているということはありませんか? また、スキルアップのために始めた英会話や茶道や習字、生け花など休眠状態になっている習い事はないでしょうか? 友達に誘われたから、意外に月謝が安かったからなど、なかなか辞めることに踏ん切りがつかない人もいるかもしれません。
 
たとえ、月謝が2000円で安いと感じていても、半年で1万2000円、1年で2万4000円も無駄な出費になっています。そういった出費はやめて貯蓄にまわすようにしましょう。
 
以上は一例です。ご自身に合った方法で、自己研さんと資産構築を両輪で行ってみてはいかがでしょうか?
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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