更新日: 2021.09.29 働き方

月収いくらだったらフリーランスエンジニアに転身する? 必要なスキルって?

月収いくらだったらフリーランスエンジニアに転身する? 必要なスキルって?
自分自身が企業でエンジニアとして働いていたり、パートナーがエンジニアとして組織で働いていたりする人も多いと思います。
 
しかし、企業に所属しないで自分で仕事を獲得する「フリーランスエンジニア」という働き方もあります。高単価の案件を獲得できれば収入を伸ばせるほか、場所や時間にとらわれずに働けます。高いスキルを持っていれば仕事に見合った給料が得られるので、企業内での評価に不満がある場合はフリーランスへの転身を考えることもあるでしょう。
 
しかし、フリーランスエンジニアになったら、果たして仕事は取れるのか、安定した収入を得られるのか不安を感じるのではないでしょうか。
 
株式会社コミットグロースは、過去、組織に所属経験があるフリーランスエンジニアを対象に、「フリーランスエンジニアが抱える不安」に関する調査を実施しました(※)ので、結果を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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フリーランスエンジニアになる前は安定した仕事と収入が得られるか不安

フリーランスエンジニアになった経緯を尋ねると、「上司のパワハラに悩んでいた」「既にフリーランスになっている人に誘われた」という理由のほか、「自分の考える仕事を求めていたら、フリーランスという形になった」というように、職場への不満や、自身がさらなる高みを目指すためといった回答が寄せられました。
 
フリーランスエンジニアになる前はどのような点に不安を感じたか聞いたところ、「安定した収入が得られるか」が53.6%と最も多く、「安定した案件があるか」が47.9%で続きました。やはり、フリーランスという立場上、安定した仕事と収入が得られるかが最も不安であったようです。
 

月収30〜50万円稼げるならフリーランスエンジニアになってもよい

また、どのくらいの月収が見込めればフリーへの転身を考えてもよいと思うかという問いには、「30万円〜50万円未満」が39.1%と最も多い結果に。次いで、「20万円〜30万円未満」「50万円〜100万円未満」がいずれも24.0%でした。せっかく独立するならば現在並みの収入以上は欲しいでしょう。経費や税金、保険料を考えると、月収30万円以上を稼げることがひとつの指標といえそうです。
 
フリーランスエンジニアに必要なスキルを聞いたところ、「税金や相続のスキル」「複数の言語がわかる」「お客さんとのコミュニケーションが取れる」といった回答が寄せられました。専門のスキル以外に、営業や経営など1人でこなせたり、人脈を持っていたりすることが必要となります。
 
スキル不足を感じる人でもフリーランスでやっていけると思うかと聞いたところ、「ある程度スキルがあれば問題はないと思う」(52.6%)が最も多く、次いで「スキルが足りないと無理だと思う」(25.1%)、「全く問題はないと思う」(22.3%)と続きました。フリーランスとして働くには、専門のスキルはある程度あればよく、礼儀や人脈といった人付き合いとして基本となる点が重要となるようです。
 

フリーランスエンジニアはどうやって仕事を獲得するの?

では、どのように案件を見つけているのでしょう。多くはフリーランスエンジニア向けエージェントに登録して案件を探しているようです。
 
エージェントで案件を探す際に一番苦労したことを聞いたところ、「報酬が安い」(23.3%)が最も多く、次いで「年齢やスキル・経験不足を理由に断られる」(18.5%)、「案件が少ない」(16.7%)、「自分の条件に合わない」(15.3%)というように、希望にあった案件を見つけるのはなかなか難しそうです。
 
フリーランス向けエージェントを利用してみて困ったことは、「競争率が激しいと感じる」(36.5%)が最も多く、次いで「スキルや希望に合わないミスマッチな案件を紹介された」(31.6%)「大手エージェントに登録しているが案件が全くない」(30.5%)と続きました。
 
登録している人は、案件が入りやすくしようと、「小規模の案件でフリーランスとしての実績を積む」(36.9%)、「自分が希望している案件を担当者にはっきり伝える」(34.0%)、「複数のエージェントを併用する」(32.5%)となど実行していることがわかりました。
 
企業でエンジニアとして働くのは、評価や収入の面で不満があるかもしれませんが、毎月決まった給料がもらえ、生活が安定します。フリーランスとなれば、リスクはもちろんありますが、自分の力で案件を獲得し、企業で働くよりも多くの収入を獲得できる可能性があります。自分のスキルに自信があり、個人経営者としての営業力、マネジメント力があるならば挑戦を考えてもいいかもしれません。
 
※株式会社コミットグロース【フリーランスエンジニアの実態調査】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部