【夫婦の家計事情】預貯金の平均額は? おこづかいの決定権はどちらにある?
配信日: 2021.12.13 更新日: 2024.10.10
今回は、そんな夫婦間のお金のあれこれについて、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が発表した調査結果(※)を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫婦の預貯金残高は?おこづかい額の決定権は妻にアリ?
この調査は、全国の20歳以上の既婚男女を対象に行われたもの。(有効サンプル1000名)
まずは夫婦の預貯金残高を見てみましょう。
1位:100万円〜300万円未満 19.3%
2位:100万円未満 17.8%
3位:500万円〜1000万円未満 17.5%
4位:1000万円〜2000万円未満 12.6%
5位:300万円〜500万円未満 10.1%
TOP5はこのような結果に。どこかの層が突出しているということはなく、バラけていますね。預貯金残高の平均を年代別に見てみると、以下のとおり。
●20代:328万円
●30代:460万円
●40代:746万円
●50代:822万円
●60代以上:1637万円
年代が上がるにつれ、順当に増えていっていることがわかります。以前話題になった「老後資金2000万円」については、60代以上の人でもなかなか達成できていないようですね。
貯金に専念すると、月々のおこづかいが控えめになってしまうことも。そんななか、夫婦のおこづかい額はどのようになっているのでしょうか。
1位:1万円~3万円未満 38.7%
2位:3万円~5万円未満 21.5%
3位:5万円~10万円未満 14.2%
4位:1万円未満 13.3%
5位:10万円以上 6.7%
6位:0円 5.6%
これを見ると、毎月自由に使えるお金は1万円〜5万円未満という人が6割以上ということに。いっぽうで、10万円以上ぜいたくに使える人とおこづかいはナシという人が同じくらいいるのも興味深いですね。
ちなみに、「おこづかい額の決定権はどちらが強いか」という質問については、「どちらも同じくらい」44.3%、「妻のほうが強い」33.7%、「夫のほうが強い」22.0%という結果に。お金の管理については、やはり妻のほうが強いようです。みなさんのご家庭ではどうでしょうか?
夫は妻の給料を把握している? 妻の交際費を知らない夫はおよそ8割
夫婦間で気になることといえば、お互いの娯楽費や交際費。お互いきちんと把握しているという夫婦はどれくらいいるのでしょうか。
●把握している 23.6%
●把握していない 76.4%
●把握している 48.4%
●把握していない 51.6%
男女ともに、把握している人よりしていない人が上回っています。特に妻の娯楽費・交際費を把握していない夫は8割近くに達しています。お互い大人だし、過度な浪費をするわけでなければ、おこづかいの使い道はおのおので管理すればいいと考えている夫婦も多いのかもしれません。
そもそも、以下によると、妻の収入を把握していないという夫も半数近くいるようです。
●把握している 50.8%
●把握していない 49.2%
●把握している 76.5%
●把握していない 23.5%
妻が夫の扶養に入っている場合は必然的に妻の収入を把握できますが、そうでない場合は自然に知る機会がなかなかないのかもしれません。生活費の支払いが滞ったりあやしい動きがあったりしない限り、お互いの稼ぎには口を出さない夫婦もいそうですね。
ただ、なにかあったときにスムーズに家族会議ができるよう、日頃からお互いのお金の収支を聞き出しやすい関係を築いておくのは大切ですね。
夫婦の6組に1組はお金が原因で離婚の危機に!
お金の管理がずさんすぎると、夫婦喧嘩の原因にもなりかねません。本調査によると、お金が原因の夫婦喧嘩をしている夫婦の割合は35.2%とのこと。1年間の喧嘩の平均回数は1.7回でした。
夫婦喧嘩も程度によっては離婚につながることもあります。実際、お金のトラブルで離婚を覚悟した人はどれくらいいるのでしょうか。
1位:0回 59.4%
2位:1回 15.6%
3位:2回 10.8%
4位:5回〜10回未満 5.4%
5位:3回〜4回 5.1%
6位:10回〜20回未満 3.1%
7位:20回以上 0.6%
お金のことで喧嘩をする夫婦でも、離婚の迎えたことのない人がおよそ6割とのことで、少し安心ですね。ただ、1回でも危機を迎えたことのある人がおよそ4割ですので、やはり金の切れ目が縁の切れ目というのはあながちウソでもなさそうです。夫婦円満の秘訣は、お金の管理なのかもしれません。
※スパークス・アセット・マネジメント調べ「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2021」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部