更新日: 2022.03.03 家計

ひとり親世帯でもっとも苦しいのはやっぱり金銭面。シングルマザーの生活状況の実態

ひとり親世帯でもっとも苦しいのはやっぱり金銭面。シングルマザーの生活状況の実態
内閣府の「令和2年版男女共同参画白書」(※1)によると、最新の調査(2016年)ではひとり親家庭数は141.9万世帯とのこと。そのうち母子家庭は123.2万世帯、父子家庭は18.7万世帯となっており、ひとり親世帯の9割近くが母子世帯ということが分かります。
 
さらに、母子世帯のうちの4割近くが年間所得額200万円未満で、半数近くの世帯が「生活が大変苦しい」と感じているのだとか。
 
ひとり親世帯になる理由はさまざまですが、このご時世のさなか、シングルマザーの生活状況はどのようになっているのでしょうか。株式会社Agooraが発表した生活状況調査報告(※2)をみてみましょう。

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FINANCIAL FIELD編集部

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母子家庭での最大の不安・負担は金銭面

この調査は、全国の20歳~59歳までの未婚子あり女性1000人を対象に予備調査を行い、本調査として2021年12月時点で、離婚してひとりで子育て中のシングルマザー女性256人を対象に行ったものです。
 
まずは、ずばり現在の生活で、もっとも不安なことや負担に感じていることをみてみます。

【離婚後の生活で不安・負担に感じていることはありますか?(複数回答)】

1位:収入が少なく生活が苦しい 55.08%
2位:自分の将来への漠然とした不安 49.61%
3位:仕事と子育ての両立 48.05%
4位:パートナーがいない寂しさ 21.48%
5位:子どもとの関係 18.75%

上位5つはこのような結果に。半数以上の人が「収入が少なく生活が苦しい」と回答しており、やはり母子家庭での不安や負担は金銭面に集中していることが分かります。
 
さらに、およそ半数の人が「将来への漠然とした不安」を抱え、「仕事と子育ての両立」に苦悩しているということに。ひとりで働いてひとりで子どもの面倒をみるとなると、やはりこのような負担が増えることは当然といえるでしょう。
 
では、特に出費として苦しいのはどのような項目でしょうか。

【特に出費として苦しいのはどの項目ですか?(3つ選択)】

1位:住居費 63.12%
2位:食費 56.74%
3位:教育費 40.43%
4位:水道光熱費 33.33%
5位:自動車費 26.95%

上位5つはこのようになりました。自分の力では大幅に値下げができないうえ、毎月確実に支払いが生じる「住居費」が1位に。育ち盛りの子どもにがまんさせたくないという思いから、より葛藤が強くなる「食費」も半数を超える結果に。
 
避けては通れない教育費も4割の人が負担に感じていることが分かります。いずれ大学進学を考えてはいるものの、その費用の準備もままならない……という家庭も多いかもしれません。
 
また、日々の水道光熱費や自動車関連の費用も苦しいと感じている人も少なくない様子。生きていくための費用に加え、子どもを養っていくためのお金をひとりで稼いでいくのは、非常に負担が大きいと改めて思い知らされます。
 

半数以上のシングルマザーは慰謝料や養育費を受け取っていない?

ひとり親世帯の金銭的負担は深刻ですが、元夫からの慰謝料や養育費などはどのようになっているのでしょうか。
 
ちなみに、本調査における「離婚に至った主な理由(複数回答)」については、1位「性格の不一致」(51.95%)、2位「経済的理由(借金・浪費・働かない等)」(43.75%)、3位「精神的な暴力・ストレス(モラハラ行為やいやがらせ、自由の束縛など)」(32.81%)という結果でした。

【別れた夫から慰謝料や養育費はもらっていますか?】

・もらっている 41.41%
・もらっていない 58.59%

なんと、元夫から慰謝料や養育費をもらっていない人のほうが多いという結果に。
 
さまざまな理由で請求できないケースもありえますが、自分の収入だけではどうにもカバーしきれない際は、養育費をきっちり請求する権利があるということを、頭の片隅に入れておくといいかもしれません。
 
ひとり親世帯の金銭面での負担についてみてきましたが、このような状況でも「現在の暮らしをふまえ、離婚してよかったと思いますか?」という質問に対しては、「よかった」と回答した人が97.27%で、ほぼ全員という結果に。
 
どれだけ生活が苦しくとも、結婚生活を続けることが難しい相手と一緒にいるよりはマシ、という真理のようなものが伝わってきますね。
 
出典
※1 内閣府「男女共同参画白書 令和2年版」第5章P138
※2 株式会社Agoora「子育て中のシングルマザー256人を対象とした生活状況調査報告」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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