更新日: 2022.03.04 家計

コロナ禍でのマネープラン、貯蓄増世帯が増加? 上手にお金を活用する方法とは?

執筆者 : 下中英恵

コロナ禍でのマネープラン、貯蓄増世帯が増加? 上手にお金を活用する方法とは?
新型コロナウイルス感染症が流行し、2020年4月に1回目の緊急事態宣言が発令されてから、もうすぐ2年が経過します。この2年間で私たちの生活は大きく変わりましたが、その影響は家計にも及んでいます。
 
今回は、コロナ禍での家計の貯蓄の変化をチェックし、これからのお金の活用方法について考えていきます。
 
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

コロナ禍での貯蓄の変化

コロナ禍では、家計における貯蓄額にも変化がみられました。四半期ごとに公開されている総務省の家計調査結果によると、2人以上の勤労者世帯における平均貯蓄額は以下のとおりとなっています。

<2020年>

1~3月期:1749万円
4~6月期:1748万円
7~9月期:1820万円
10~12月期:1848万円
 
<2021年>

1~3月期:1924万円
4~6月期:1954万円
7~9月期:1850万円

新型コロナウイルスが流行し始めた2020年初頭から、貯蓄額は全体的に上昇傾向です。
 
2021年7~9月期は減少がみられましたが、それでも2020年と比較すると、2021年の平均貯蓄額は100万円~200万円ほど増加し、引き続き上昇傾向を維持していることが分かります。
 

貯蓄が増えた理由とは?

コロナ禍でも平均で100万円~200万円も貯蓄を増やすことができていますが、大きな理由としては、お金を使う機会が少なくなったことが考えられます。
 
例えば、会社の人や友人との飲み会やランチなどの回数が減ったことで、外食にかかる費用は節約できていると思います。レジャーや旅行へ行くことが難しくなり、娯楽費や交通費、ガソリン代の大幅な削減にもつながっているのではないでしょうか。
 
飲食業界や観光業界では、コロナ禍で経済的に厳しい状況に追い込まれている方々が多いかもしれません。また、感染防止対策としての外出の自粛により、思うように出掛けられず、精神的にストレスを感じている人もいます。
 
しかし、家計調査の結果からは、不便な生活とは引き換えに貯蓄額が増え、経済的にゆとりが生まれた家庭もあるということが分かります。
 

貯蓄を何に使う?

コロナ禍で生まれたこの経済的なゆとりを生かし、これからの生活をより豊かにしていく方法を考えていきましょう。
 
2022年2月末現在、残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大の流れは止まっておらず、地域によってはまん延防止等重点措置が取られています。まだしばらくは、自由に外食やレジャーを楽しむのは難しいかもしれません。
 
そこで、コロナ禍で貯蓄が増えたという家庭の場合は、資産運用に挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
例えば、少額からの長期・積み立て・分散投資に適した「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」など、運用益が非課税となる制度を活用すると、税金の優遇措置を受けながら将来の資産形成を行うことができます。
 
毎日の生活に追われていると、なかなか資産運用にチャレンジできないかもしれませんが、お金にゆとりがある場合は資産運用の始め時です。
 
増えた貯蓄を銀行に預けておくのもいいですが、そのままではお金は増えません。毎月の生活費の6ヶ月分ぐらいが手元にあれば当面の貯蓄は安心だと考えられるため、増えた分を余剰資金として活用し、長期投資を始めることで、ゆっくりとお金を増やしていける可能性があります。
 

まとめ

新型コロナウイルス感染症の流行が落ちつき、治療薬やワクチンの開発がさらに進めば、以前のようにレジャーや旅行などにいつでも出掛けられる日が来ると思います。
 
そのときに楽しむためにも、今は経済的なゆとりを大切にし、さらに資産を増やしていく方法も考えていきましょう。
 
出典
総務省統計局 家計調査(貯蓄・負債編) 調査結果
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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