お金を貯めたいのに全然貯まらない……どうしたらうまく貯金できる?
配信日: 2022.04.21 更新日: 2024.10.10
当記事では、1世帯あたりの平均貯蓄額と、上手にお金が貯まる方法を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1世帯あたりの平均貯蓄額は1077万4000円
厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2019年)では、1世帯あたりの平均貯蓄額について、図表1のような調査結果を発表しています。貯金をするにあたって、これらの平均貯蓄額を1つの参考にしてみてはいかがでしょうか。
【図表1】
1世帯あたりの平均貯蓄額 | |
---|---|
全世帯 | 1077万4000円 |
母子世帯 | 389万8000円 |
児童のいる世帯 | 723万8000円 |
高齢者世帯 | 1213万2000円 |
1世帯あたりの平均貯蓄額は全世帯にて1077万4000円。これに対し、母子世帯はその3分の1である389万8000円となっています。また、児童のいる世帯は723万8000円で、こちらも全世帯より低い額でした。
その一方で、高齢者世帯は1213万2000円と全世帯平均よりも高い結果が出ています。
貯蓄がある世帯は全体の81.9%
また、同じく「国民生活基礎調査」によると、貯蓄のある世帯について図表2のように発表しています。
【図表2】
貯蓄がある | 貯蓄がない | |
---|---|---|
全世帯 | 81.9% | 13.4% |
母子世帯 | 65.0% | 31.8% |
児童のいる世帯 | 84.4% | 11.6% |
高齢者世帯 | 80.1% | 14.3% |
どの世帯も、半数以上は貯蓄があります。全世帯でみると、81.9%もの世帯が貯蓄のある世帯なことが分かります。
子育て世帯はもちろん、余裕のある老後の生活をするためにも貯金は必要です。年金収入だけでは、定年退職後の生活費は足りない可能性があり、介護が必要になった場合は、そのための費用負担も大きくなってしまうかもしれません。
「貯金をしよう」と思ったら、可能なかぎりコツコツ貯めるのが重要になるでしょう。
上手にお金が貯まる3つの方法
「上手にお金を貯めたい」と考える人に効果的なのが、以下の3つの方法です。
(1)定期的に一定金額を貯金する
(2)月に使えるお金を把握する
(3)家計簿をつける
最初は思うように貯金が増えなかったり、これらの方法を継続できなかったりするかもしれません。
しかし、いきなりすべての方法を取り入れるのではなく、まずは1つずつ始めてみて、様子をみながら増やすなどの工夫をしてみましょう。
(1)定期的に一定金額を貯金する
残ったお金を貯金にまわすのではなく、毎月一定金額を自動的に積み立てれば、計画的に貯金ができます。なぜなら、毎月の生活費と貯金を分けずに管理すると、使える生活費が曖昧になったり、貯金しようという意識が芽生えにくかったりするからです。
給料が振り込まれたら、お金を引き出せないように自動振替サービスを利用するなどして貯金をしてみましょう。積立定期貯金を利用するのもおすすめです。
毎月の貯金額の目安を決められない場合、まずは月収の1割などの負担が少ない額からスタートしてみましょう。
(2)月に使えるお金を把握する
月に使えるお金がどれくらいなのかを把握して、固定費の節約や普段の生活の中で発生する支出を見直しましょう。何にどれくらいのお金を使っているのか、外食代や被服代、娯楽代といった費用に無駄がないかなどを確認してください。
その中で減らせる部分があれば、その分を積極的に貯金へまわすことで、少しずつお金が貯まっていきます。
(3)家計簿をつける
お金を貯めるに当たって、家計簿をつけることも大切です。
ノートに手書きをしたり、エクセルで表を作成して管理したりなど、どんな方法でもかまいません。また、スマートフォンアプリからレシートを撮影するだけで家計簿をつけられるサービスを利用するのもいいでしょう。
「何にいくら使っているか」を知れば、無駄な支出を把握して、節約できるものがないかをチェックできるようになります。
お金が貯まる方法を習慣化するのが重要
毎月の支出を把握してコントロールできないでいると、お金が流れ続けて貯金は一向に増えません。だからこそ、今回紹介したお金を貯める方法を取り入れてみてください。
これまでにお金を上手に貯められなかった人は、最初は月に1万円貯めるのも難しいと感じるかもしれません。しかし、少しずつでも継続すれば、貯金にまわるお金がきっと増えていくはずです。
出典
厚生労働省 2019年 国民生活基礎調査の概況より Ⅱ 各種世帯の所得等の状況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部